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循環器疾患を多職種が包括的サポート
地域密着型の循環器センター

独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院

(神奈川県 横浜市港北区)

最終更新日:2023/12/08

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  • 保険診療
  • 下肢静脈瘤
  • 心不全
  • 大動脈解離・解離性大動脈瘤
  • 不整脈
  • 閉塞性動脈硬化症

高齢化に伴い増え続ける心臓や血管の疾患は、1分1秒を争うものから時間をかけて改善をめざすものまでさまざま。治療は多様化し、薬、カテーテル治療、手術と複数の方法の中から患者の状態や希望に合ったものを選択することが重要だ。そのような背景から、心臓や血管の病気を扱う循環器内科と心臓血管外科、関連する多職種から成る循環器診療部門を設置し、包括的な医療を提供する病院も多い。「横浜労災病院」では、各領域の専門家がそろう循環器内科と北里大学から派遣された精鋭による心臓血管外科の医師が連携し、専門性の高まりつつある幅広い循環器疾患に診療科の垣根を超えて対応している。そこで循環器センター長の柚本和彦先生と心臓血管外科部長の成田卓也先生に、同院の循環器センターの取り組みを聞いた。(取材日2023年10月23日)

循環器内科と心臓血管外科を中心に多職種が多様化する循環器疾患に対応。地域密着型医療で地域の心臓を守る

Q循環器センターの診療体制について教えてください。

A

循環器内科虚血性心疾患を専門とする循環器センター長の柚本先生

【柚本先生】当センターでは、より複雑で難しい心臓や血管の症例に対応していくため、循環器内科の医師、心臓血管外科の医師、看護師、麻酔科の医師、臨床工学技士、管理栄養士など心臓や血管の疾患の治療に関わる多職種がチームとなり、検査、診断、治療、リハビリテーションなど入院中だけではなく退院後も患者さんに関わっています。循環器内科と心臓血管外科は同じフロアで外来や入院患者さんの診療を行い、薬の治療かカテーテル治療か、あるいは外科的な治療を選択すべきかを一緒に検討し、治療方針を決定しています。週に1度の合同カンファレンスの場以外でも、互いにコミュニケーションが取ることのできる環境が整っています。

Q循環器センターではどのような疾患に対応していますか?

A

【柚本先生】循環器内科の領域では、心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患、閉塞性動脈硬化症、心不全、不整脈などさまざまな分野の専門の医師がそろい、薬の治療からカテーテル治療まで、幅広く対応しています。また当院は成人の先天性心疾患の診療にも力を入れております。
【成田先生】外科系では、狭心症に対する冠動脈バイパス手術はもちろん、弁膜症など構造的心疾患の手術、それに付随する大動脈解離や大動脈瘤といった大血管疾患や末梢血管に起こる疾患全般に対する手術を行っています。下肢静脈瘤では、短期入院で可能な低侵襲のレーザー治療を第一選択としています。

Q循環器センターで対応するメリットについて教えてください。

A

同院では心臓リハビリの早期開始に注力している

【成田先生】循環器系の疾患は1分1秒を争うこともあるため、カンファレンスを待たずに循環器内科と心臓血管外科がフロアで相談し合える環境にあるのは大きな強みだと思います。また当院には、心臓リハビリ専門のスタッフも数多く在籍し、心臓リハビリを専門とする医師を中心に、早い段階から積極的にリハビリを開始しています。再発予防や筋力低下の防止への取り組みや、管理栄養士による栄養指導など、包括的な循環器疾患の治療を実現できるのがメリットです。さらに総合病院の循環器センターのメリットとして、糖尿病など他の病気を抱えている患者さんも、他診療科と連携し他疾患に配慮しながら治療が行えることが挙げられます。

Q地域との連携を強化するための取り組みについて教えてください。

A

【柚本先生】まずは良好な病診連携を築いていく上で、顔の見える連携はとても大切だと考えています。そこで現在、私や成田先生が週に1度、近隣の先生の所へご挨拶に伺っています。直接お会いすることで紹介のハードルが下がり、重症・軽症を問わず、なんでも気になることを気軽に聞いていただける関係性を構築できればと考えています。ご紹介の際には、多くの場合最初の窓口は循環器内科で、その後必要に応じて心臓血管外科へという流れになりますが、どちらの診療科にご紹介いただいても、最終的には両診療科で治療方針を話し合い決定します。治療後はできるだけ紹介してくださった先生に患者さんをお戻し、フォローをお願いします。

Q循環器センターの今後の目標や展望はありますか?

A

心臓血管外科部長の成田先生。地域連携を強化していきたいと話す

【成田先生】今後、MICS(低侵襲心臓手術)やTAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)といった先端治療を開始できるよう取り組んでいきたいと考えております。地域連携では、モバイルツールを活用した地域の医療施設とのネットワークの構築をめざします。例えば、専用のメッセージアプリで患者さんの状態をお送りいただき、必要であれば当院で受け入れるというように、より気軽に紹介をしていただける体制を計画中です。相鉄線が乗り入れたことで新横浜の利便性はさらに上がりました。それに伴い、診療圏をさらに拡大していければと思います。循環器といえば「横浜労災病院」と思っていただけることを目標に取り組んでまいります。

患者さんへのメッセージ

柚本 和彦 循環器センター長

1987年順天堂大学医学部卒業。1995年より同院勤務、冠疾患集中治療部門を経て、2015年より現職。専門は循環器内科、虚血性心疾患。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。各分野のスペシャリストを束ね、 他科と連携を取ながら24時間体制で循環器の疾患に取り組む。

成田 卓也 心臓血管外科部長

2000年秋田大学医学部卒業、2004年秋田大学医学部博士課程修了。イギリス、シンガポール、オーストラリアでの研究留学後、千葉西総合病院心臓血管外科、北里大学医学部附属病院心臓血管外科講師を経て、2023年4月より横浜労災病院心臓血管外科部長職に就任。医学博士。北里大学心臓血管外科講師。日本心臓血管外科学会心臓血管外科専門医、日本外科学会外科専門医、日本循環器学会循環器専門医。

【柚本先生・成田先生】当センターではこれまでの治療経験を生かしたチーム医療で、早期離床、早期リハビリ、早期退院をめざし、あらゆる心臓疾患に取り組んでいます。心臓のことでわからないことや疑問に思うこと、血管の病気について気になることはご相談ください。多様化する循環器疾患の治療について、患者さんやご家族に丁寧に説明し、患者さんとご家族、循環器内科の医師と心臓血管外科の医師、地域の先生と一緒に検討し、ベストな選択をしたいと考えています。息切れは心臓疾患の主な症状の一つです。老化や年齢のせいにせず、医療機関を受診しましょう。セカンドオピニオンにも対応しています。気軽にお問い合わせください。

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