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腰椎椎間板ヘルニアなど腰痛解消を
治療内容と手術の流れについて

あいちせぼね病院

(愛知県 犬山市)

最終更新日:2021/09/27

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  • 保険診療
  • 自由診療
  • 椎間板ヘルニア

腰痛は子どもから高齢者まで、幅広い年代で悩みを抱える人の多い症状だ。腰痛を引き起こす病気もさまざまだが、多くの人が悩む分、「ありふれたもの」ととられ、市販の湿布薬やマッサージなどでやり過ごしてしまうこともあるだろう。腰の痛みや下肢のしびれなどの不調の原因となる腰椎椎間板ヘルニアも、腰痛を引き起こす病気の一つで、特に働き盛りに多い病気としても知られているものの、詳しい治療方法について知る機会はあまり多くはない。長年にわたり背骨(脊椎)にまつわる疾患の治療に従事してきた「あいちせぼね病院」の伊藤全哉院長に、腰椎椎間板ヘルニアの治療の流れを解説してもらうとともに、腰痛の原因や治療の考え方について詳しく話を聞いた。(取材日2017年11月10日/情報更新日2021年9月24日)

検査・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q腰痛にはどのような原因が考えられるのでしょうか?
A

腰痛の原因は本当にさまざまで、10代であればスポーツによる腰椎分離症、50代以降であれば腰部脊柱管狭窄症、70代以降であれば圧迫骨折が挙げられます。20~50代に多いと言われる腰椎椎間板ヘルニアも、腰痛の原因の一つです。しかし実は、多くの方が訴える「腰痛」という大きなくくりの中で、原因を特定できるものは全体の2割程度。約8割が原因を特定できない「非特異的腰痛」に該当するといわれています。この場合、痛みの原因が腰だけでなく全身の骨格・筋力バランスの乱れや膝の動きが悪くなるといった、二次的由来に起因することもあるため、生活背景や全身状態を見ながら原因をひもといていく必要があります。

Q治療を検討するタイミングの目安などあるのでしょうか?
A

非特異的腰痛の場合、市販の湿布薬やマッサージなどで改善が見込めることが多く、2~3週間程度で改善に向かうといわれています。つまり、そういったアプローチを1ヵ月以上続けても改善されなかった場合、“特定できる原因”があると考えられます。ですので、そのタイミングで一度医療機関を受診すべきと言えるでしょう。もちろん診察の結果、非特異的腰痛と診断されることもありますが、その場合もわれわれ腰痛治療を専門とする医師が、痛みを解消する道筋をしっかり立てていきます。やみくもに自己流の対処を続けていても、実は見当違いのアプローチだったということもありますからね。適切な治療を受けるためにも早期の原因究明が大切です。

Q腰椎椎間板ヘルニアの治療にはどのような選択肢がありますか?
A

初期段階であれば投薬やブロック注射、リハビリテーションといった保存的治療から始めます。これで改善が見込める場合もありますが、完治をめざすのであれば手術を検討する必要もあるでしょう。腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板という骨の間にあるクッション材が腰椎からはみ出ることで痛みが出る病気。はみ出た椎間板を手術で切除し、痛みの原因を取り除くのです。保険適用の手術の場合、切開範囲が数cmになるため数週間程度の入院が必要となりますが、現在は医療技術も進歩し、内視鏡を用いた低侵襲手術も選択できるようになりました。入院期間も1泊2日と、体だけでなく日常生活の影響も最小限をめざす医療も提供可能となってきているのです。

検査・治療START!ステップで紹介します

1問診を通して症状を共有し、症状の原因を予見

初診では問診票の内容と照らし合わせながら患部を確認し、生活習慣・背景の詳細なヒアリングが行われる。また日常的な動作も、実際に動いてもらいながらチェック。広々とした診察室のため、動作確認もスムーズに行えそうだ。問診後は診断用画像を撮影。同院では診断のためにレントゲン・MRI・CTを撮影。保険診療の場合、CT撮影は再診時に行われるが、3つを1日で撮影し診断まで行う精密検査のプランも用意されている。

2検査で診断を確定し、その日のうちから治療を開始する

再診でCT撮影を行い、診断が確定。診断をもとに組み立てられた治療計画の内容説明を受けた後、治療を開始する。個人差はあるが、1ヵ月程度保存的治療に取り組み、経過を観察し、手術を検討することが多いようだ。特に社会人の場合、手術に要する日数や経済的な負担も気になるところだが、同院では手術が必要と考えられる場合も、症状や患者の意向をくみながら手術時期や術式などをじっくり検討していけるという。

3症状の根治をめざし手術

手術によって、はみ出てしまった椎間板を切除し、痛みの原因を取り除いていく。患部を数cm切開するため、体への負担は少なくないものだが、それでも「患者の早期回復・早期社会復帰」を第一として、可能な限り負担を小さくすることを常にめざしているという。

4手術直後は安静に過ごし翌日からのリハビリに備える

術後は経過観察とリハビリ期間を踏まえて、2週間程度の入院が必要となる。手術直後は数日間ベッドで安静にしなければならないと考えられがちだが、同院では基本的に6時間程度安静に過ごしたら、その後は無理のない範囲での日常的な動作を許可しているという。患者はおのおの自由に過ごしながら、リハビリに備える。リハビリも手術翌日から開始だそう。

5リハビリに励み再発を予防

「手術とリハビリで、患者さんを120%の状態にして退院していただく」をモットーに、理学療法士と二人三脚でリハビリに取り組む。手術前よりくせづいてしまっていた習慣を正し、全身の筋力バランスを整える内容で、腰に集中してしまっていた負担を分散させ、腰痛になりにくい体づくりをめざしていく。退院後の生活に心配がないように、じっくり時間をかけて予防と再発防止の習慣を身につけられる。

患者さんへのメッセージ

伊藤 全哉 院長

1998年名古屋大学医学部卒業。名古屋第一赤十字病院や名古屋大学医学部附属病院にて研鑽を積み、先進の技術を学ぶべく渡米。帰国後、総合病院勤務などを経て、2016年伊藤整形・内科 あいち腰痛オペクリニック副院長に就任。2017年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医。医学博士。趣味はゴルフ。

腰痛の原因となる疾患は、年代によっても異なりますし、必ずしも原因が特定できるわけでもありません。だからこそ「原因はこれだ」と特定できる腰痛は、早期に治療を開始すべき。そのためにも、ちょっとした不調を感じたらすぐに診察を受けていただきたいです。悩んでいる時間が長ければ、その分症状は進んでしまいますから。進行してしまえば、治療の選択肢も狭まってきてしまいますし、成功率にも影響が出てきます。それは誰にとっても幸せなことではありませんよね。費用や治療期間など、患者さんの要望に対して柔軟に対応できる体制を整えています。ぜひ気軽に相談してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脊椎精密検査/5万5000円

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