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神経を圧迫する脊柱管狭窄症は
痛みを我慢してはいけない

あいちせぼね病院

(愛知県 犬山市)

最終更新日:2021/10/19

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  • 保険診療
  • 自由診療
  • 腰部脊柱管狭窄症

高齢者に多く見られる脊柱管狭窄症。その名前のとおり、背骨の中にある、脊髄や神経が通っている脊柱管が狭くなることから起きる病気だ。年齢を重ねていくうちに背骨が曲がるなどの理由で背骨にある組織が変形し、脊柱管に圧力が加わることで、中の神経が圧迫されてしびれや痛みが引き起こされるという。生死に関わる病気ではないものの、そうしたしびれや痛みが手や足に出ることから、日常生活の質が大きく低下してしまう場合もある。そこで、整形外科領域における背骨のスペシャリストが集まる「あいちせぼね病院」の伊藤全哉院長に、脊柱管狭窄症の特徴や治療について詳しく解説してもらった。
(取材日2021年9月13日)

痛みやしびれを放置すればするほど、回復が遅くなる脊柱管狭窄症

Q脊柱管狭窄症とはどんな病気なのでしょう?

A

脊柱管狭窄症の仕組みを説明する伊藤全哉先生

背骨の後ろ部分には神経が走る管があり、それを脊柱管といいます。そして、脊柱管のさらにその後ろには、黄色靱帯があります。黄色靱帯は年を重ねるにつれ分厚くなる特徴があるため、背中側から脊柱管を圧迫し、中の神経に影響を及ぼします。これが脊柱管狭窄症です。患部が首であれば「頚部脊柱管狭窄症」、腰であれば「腰部脊柱管狭窄症」とも呼ばれます。患者さんは主にご高齢の方ですね。また、椎間板ヘルニアという言葉を聞いたことがある方も多いと思います。これは背骨を構成する椎体と、椎体の間にあるクッションである椎間板が飛び出てしまい、脊柱管を狭めて神経を圧迫する病気で、厳密には脊柱管狭窄症とは分けられます。

Q脊柱管狭窄症の治療法について教えてください。

A

精密な検査を行い、状態をしっかり患者に説明している

投薬、神経ブロック注射、リハビリテーションなどの保存療法と、手術があります。先ほどお話しした黄色靱帯の変化は、加齢によるものなので元には戻りません。ですが、高齢の方で黄色靱帯が分厚くなっていても痛みの出ない方はたくさんいます。そのような状態に近づけること、つまり日常生活に支障を来すような痛みの軽減をめざして治療していきます。例えば投薬では、痛みを抑えるための薬と背骨の周りの血流を良くするための薬を使います。保存療法を行っても効果が得られなかった場合は手術を行います。分厚くなった黄色靱帯を取るものですが、術式はさまざまです。背中を切開する従来の方法に加え、内視鏡や顕微鏡を用いる方法もあります。

Qこちらではどのような手術を行っていますか?

A

できる限り患者の体への負担が少ない手術を行っている

当院で手術を受ける患者さんのほとんどが、内視鏡手術を選択されます。当院では専門の医師が内視鏡手術を担当しますが、全国的にはまだできる医師が限られており、どこでも受けられるという手術ではないと思います。7mmほどの小さな切開で済むため、低侵襲で早期の回復が見込めることが大きな特徴です。切開したら、いろいろな医療機器を使って手術を進めるのですが、例えば、黄色靱帯を取り除くために繊細な動きをする器具など、当院では先進のものを使用しています。手術時間は短くなりますし、手術により神経を傷つけるリスクも軽減されますが、一方でこのような特殊な機器は保険適用ではないため、自費診療になります。

Q手術のリスクや費用について教えてください。

A

体への負担が少ない手術を得意とする

手術をしても効果が見込めないケースもあります。高齢の方や合併症のある方は、脊柱管の中の神経が弱っていて術後回復しにくいことがあり、リスクといえるでしょう。また患部が長く圧迫されていたために、黄色靱帯が神経に癒着していて手術で取りづらくなっていることもあります。癒着は長期間我慢していた患者さんに多いですね。特に圧迫が長く続くと、神経の傷も多くなります。「早めに手術したほうがいい」とよくいわれるのは、術後の神経の回復に影響するから。自覚症状のある方は早く受診していただきたいです。自由診療の内視鏡手術の場合、当院の費用は、3ヵ月間にわたる手術や入院、診療費用もすべて含めて154万円です。

Q内視鏡手術後はどのように過ごしますか?

A

個室の入院室。リラックスして過ごすことができる

腰部脊柱管狭窄症の方の場合、術後約2週間はコルセットを着け、2泊3日の入院中も院内を歩くリハビリを行います。腰は動かさないほうがいいですが、足や上半身は意識して動かし、筋力を落とさないことが大切です。多くの患者さんは長い期間、足がしびれたり痛かったりしてあまり歩いていないので、手術前から足の筋力が落ちています。その場合でも下半身の筋力を強化すれば腰の状態は安定してくると考えられるので、歩行程度のリハビリをしていただきます。順調にいけば1ヵ月後くらいから日常生活に戻れるケースが多く、ゴルフやテニスなどのスポーツも行えます。運動は痛みのない範囲で推奨しています。逆に安静にすることは避けましょう。

患者さんへのメッセージ

伊藤 全哉 院長

1998年名古屋大学医学部卒業。名古屋第一赤十字病院や名古屋大学医学部附属病院にて研鑽を積み、先進の技術を学ぶべく渡米。帰国後、総合病院勤務などを経て、2016年伊藤整形・内科 あいち腰痛オペクリニック副院長に就任。2017年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医。医学博士。趣味はゴルフ。

当院では低侵襲な手術をモットーにしています。手術では先進の機器を使用し、技術にも自信がありますので、安心していただきたいと思います。「背中の手術をすると下半身不随になるんじゃないか」と不安に思われる方もいるかもしれません。確かに昔は、手術で神経を傷つけてしまうケースも少なからずありましたが、今は技術が大きく進歩しました。例えば内視鏡の太さは開発が進んで細くなり、切開する傷口も小さくなっています。傷が小さければ回復が早く見込め、術後早い段階で自宅に帰ることも望めます。ですから、痛みやしびれがあれば、怖がらずにまずは相談していただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

3ヵ月の手術、入院、治療費を含めた内視鏡手術パック/154万円(税込)

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