全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院7,967件の情報を掲載(2024年7月27日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 犬山市
  4. 犬山駅
  5. あいちせぼね病院
  6. 伊藤 全哉 院長

あいちせぼね病院

(愛知県 犬山市)

伊藤 全哉 院長

最終更新日:2020/11/25

MainMain

脊椎疾患に悩む患者の大きな受け皿

腰痛や肩こりなど、日常生活と密接に関わる「痛み」。そんな痛みに悩む人たちを、一人でも多く救いたいという強い信念によって開設されたのが「あいちせぼね病院」だ。整形外科領域の中でも特に背骨、いわゆる脊椎疾患の治療に特化した病院で、地元住民だけでなく遠方からも多数の患者が足を運ぶという。伊藤全哉院長は長年腰痛治療の研鑽を重ね、数多くの手術に携わってきた腰痛治療のスペシャリスト。同院ではこれまでの経験を生かし、先進的な機器をそろえるとともに、「誰もが気軽に受けられる診療」をめざすため、保険診療に主軸を置く診療方針を取っているそうだ。病院という「大きな受け皿」として、同院がどのように成長を遂げていくのか。その思いについて、深く話を聞いた。(取材日2017年11月10日)

病院設立の経緯について教えてください。

1

これまでの研鑽を生かし、「背骨のことであれば何でも相談でき、何でも対応してもらえる」と認知していただける、背骨の総合診療の場として、当院を開院しました。外来診療や検査、手術については保険診療をベースとし、患者さんの要望を踏まえて必要に応じて自費診療もご提案する形を取っています。現在、治療はもちろんリハビリテーションでも、多くの患者さんに足を運んでいただいています。隣接する「伊藤整形・内科 あいち腰痛オペクリニック」は、内視鏡手術など低侵襲の自費診療をメインとした関連クリニックです。保険診療と自費診療、間口を広く設けることで、背骨の不調に悩む多くの方を救いたいとの思いからこうした診療体制にたどり着きました。2院は受付システムが連携しており、診察時に必要に応じて割り振りなどを行いますので、患者さんご自身が「こっちかな?」と思うほうに足を運んでいただければ大丈夫ですよ。

病院づくりにあたり、どんなところに注力されましたか?

2

手術室と病室、この2つは特にこだわりましたね。手術室は新たに機器を導入できるよう、広さを十分に確保しました。保険診療に軸足を置くのであれば、さまざまな治療に対応でき、今後も刷新していける環境を用意しておくことは当然のことです。私の医師としての目標である「あらゆる背骨の悩みを解決する」ためには、不可欠なものと考えました。病室周りに関しては「リラクゼーション・ホスピタル」をコンセプトに、ホテルのようにリラックスして過ごせる空間をめざして、内装や設備を充実させていきました。院内全体は落ち着いた色調で統一し、病室も広々とさせ、個室も多めに設置しています。食事にもこだわりましたので、ご自宅より快適と思われる方もいらっしゃるかもしれません(笑)。栄養構成も踏まえながら、食事を楽しんでもらいたい。その思いから、食品会社の方や栄養士と意見を交わして、カロリーを抑えつつもおいしさを追求した内容にしました。

確かに入院となると、周囲の雰囲気や居心地の良さは大切ですね。

3

入院と聞くと手術後の回復のための期間、と思われがちですが、当院では腰痛の保存的治療やリハビリの一環で入院をお勧めすることもあります。短期入院を通して、治療だけでなく正しいリハビリの方法や、腰痛予防のノウハウを身につけてもらうんです。腰痛治療では痛みが出ない範囲で適度に動かすことが治療の近道とされていますが、そのさじ加減を患者さんご自身だけで見つけるのは容易なことではありません。それなら入院で集中的に治療とリハビリに取り組み、ご自身の体の状態を理解していただくことで、効率的に患者さんの回復につなげられると考えました。患者さんから「こんなことで入院していいの?」と言われることもありますが、むしろ「こんなこと」と思う時にこそ、どんどん活用してほしいです。特に高齢の方は通院一つにしてもご苦労が伴いますから。病院を広い意味で「体を治す場所」として、もっと気軽に活用していただきたいですね。

さまざまな視点から腰痛のケアを行っているのですね。

4

つらい腰痛の場合でも、実際に手術に至るケースは全体の1割程度。ほとんどの場合は投薬や注射、リハビリといった手術以外の方法で改善が期待できます。しかしどんな方法であっても、腰痛解消を実現するためには早めの診断と治療開始が大切です。ですので、ぜひ気兼ねなく足を運んでください。そして治療を通して、満足のいくADL(日常生活動作)を取り戻していきましょう。当院のモットーは、患者さんを第一に考え、思いやる心。最先端で安全な治療をめざし、発展させていくこと。患者さんが心身ともに実りのある時間を過ごせるよう寄り添うこと。常に優しく接する心遣い。常に自らを顧みて、改善努力を繰り返していく姿勢。これらの思いを大切にしています。スタッフたちも、この思いを胸に抱きながら、それぞれがその分野のプロとして切磋琢磨してくれています。

読者へのメッセージをお願いいたします。

5

腰痛は人間の宿命です。誰しもなり得るものであり、また同時に誰しもが治る可能性をもった病気でもあると考えています。私にとってかけがえのない瞬間とは、患者さんが「痛みが取れた」とおっしゃってくださるその時。日本人はことさら痛みに耐えることに対して肯定的ですが、その分悩みを口にできない方も多いと思います。だからこそ長年苦しめられてきた痛みが、治療によって少しでも解消されるということは、患者さんの人生をも変える出来事になるでしょう。そのお手伝いをできるのは、医師として本当にうれしく思いますし、やりがいにもつながっています。ちょっとした痛みでも診察を受けてほしいと強く思いますね。今後も気軽に診療を受けていただける病院として、成長できるよう努めていきます。

Main

伊藤 全哉 院長

1998年名古屋大学医学部卒業。2017年より現職。「世の中にいる、たくさんの患者さんを救いたい」という思いから、多くの人が悩みを抱える腰痛や肩こりなどに着目し、腰痛治療の研鑽を重ねる。病院を腰痛治療だけでなく情報啓発の場としても捉え、正しいリハビリテーションの方法や腰痛予防のノウハウを広く発信。気軽な診療を勧めている。

access.png