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低侵襲で再発のリスクが低い
前立腺肥大症のレーザー手術

明理会東京大和病院

(東京都 板橋区)

最終更新日:2022/11/01

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  • 保険診療
  • 前立腺肥大症
  • 尿失禁

加齢によって男性ホルモンのバランスが崩れることで少しずつ進行する前立腺肥大症は、排尿障害や排尿困難など生活の質(QOL)に影響する症状が多いため、自覚症状に気づいた時点で泌尿器科を受診することが望ましいとされている。治療法は経過観察、薬物療法から手術まで多岐にわたり、中でも手術については、従来の内視鏡を使った方法のほか、より低侵襲で出血が少ないレーザーによる手術など選択の幅が広がっている。もともと泌尿器疾患の専門病院であった「明理会東京大和病院」ではその伝統を受け継ぎ、前立腺肥大症の患者を数多く受け入れている。そこで、同院泌尿器科部長の高橋淳子先生に、前立腺肥大症の症状や治療について解説してもらった。(取材日2022年8月25日)

低侵襲で再発リスク低減にもつながるレーザー治療。肥大した前立腺を取り切ることでQOLの高い生活を

Q前立腺肥大症とはどのような疾患ですか?

A

異変を感じた時には、まず泌尿器科への受診を勧める高橋先生

前立腺肥大症は前立腺の細胞が過剰に増殖して前立腺のサイズが大きくなる疾患です。大きくなった前立腺が膀胱の出口をふさいでしまうため、排尿困難感や排尿時間が長くなる、お小水が突然出なくなる、トイレが近くなる、血尿、尿路感染など、さまざまな症状が起こります。男性は誰でも発症する可能性のある病気ですが、症状には個人差があり、40代で前立腺がそこまで大きくなくても気になる人もいれば、80代になって初めて気になる人もいます。受診をしたら必ず内服薬が始まるとか手術になるということではないので、年齢に関わらずトイレが近い、お小水の勢いが落ちたなどと感じたら、その段階で泌尿器科を受診していただければと思います。

Qどんな治療を行いますか?

A

感染症対策がされている診察室

まずは超音波や血液検査、尿検査など総合的に検査をし、必要に応じて内服治療や手術治療を行っていきます。初めは薬の治療をする人が多い傾向にありますが、内服薬を飲み続けることに抵抗がある、内服薬の副作用が気になる、内服薬では症状が良くならない、お小水がまったく出なくなってしまう尿閉を発症している人には手術をお勧めしています。当院での手術は、ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)、レーザー蒸散術(CVP)、経尿道的前立腺吊り上げ術の3つの術式で対応し、主にレーザーで前立腺をくり抜き細かく砕いて回収までを図るHoLEPとレーザーで即時に沸点まで上昇させて蒸散させる目的のCVPを採用しています。

QHoLEPとCVPの特徴を教えてください。

A

CVPレーザー

HoLEPの特徴は前立腺のサイズが大きくても対応可能なことです。出血が少なく最大限に切除が図れるので、再発のリスクも低いほか、前立腺の組織を採取して病理検査ができるのもメリットです。抗血栓薬を内服中の人や90代の高齢者の治療も行うことができます。従来の内視鏡を使った経尿道的前立腺切除術(TUR-P)に比べて入院期間は通常4泊5日、最短で1泊2日となっています。一方、当院ではCVPはやや小さめの前立腺に対して行うことが多いです。ご高齢の人にも施術可能で、抗血栓薬に加えて抗凝固薬を内服している人にも対応でき、HoLEPよりもさらに出血が少ないのが特徴です。射精障害の回避も期待できます。

Q手術を受けることのメリットや、術後の注意点も知りたいです。

A

ロボット支援手術の様子

メリットは、内服薬から離脱できる可能性が見込めることと、尿閉のリスクの低減にもつながることです。薬の種類によっては、立ちくらみ、乳房痛、女性化乳房といった副作用や性欲が落ちる場合がありますが、手術を行って薬をやめることができればそういった不安も解消され、QOL(生活の質)も大きく向上するでしょう。HoLEPは治療直後の尿失禁が2割程度の方にみられるとされていますが、3ヵ月以内にそのほとんどが回復します。また、術後の尿道狭窄症により尿線が細くなる場合があります。通常1年ほど経過すれば、発症率は減少していきます。気になる症状があれば、術後のフォローアップ体制を整えていますので、ぜひご相談ください。

Qこちらの病院の治療の特徴、強みは何ですか?

A

患者の多様な悩みに寄り添う高橋先生

従来法のTUR-Pで治療している施設が多い中、当院では治療経験豊富な医師がそろい、HoLEPについても数多く実施し、研究会などでの症例発表も積極的に行っています。また、神経内科や循環器内科、外科の医師との連携で、合併症をお持ちの患者さんに対しても安全性に配慮しながら治療を進めていける環境を整えています。また、入院中はHoLEP後の尿失禁にお困りの方のために、尿失禁のためのリハビリテーションである骨盤底筋を鍛える体操の指導を行っています。入院中に受けていた尿失禁のためのリハビリを退院後も受けたいという患者さんの声に応えるため、外来でのリハビリが近々始まる予定です。

患者さんへのメッセージ

高橋 淳子 泌尿器科部長

福井大学医学部卒業。国立国際医療研究センター、東京大学医学部附属病院、千葉徳洲会病院泌尿器科部長を経て、2020年に明理会東京大和病院に入職。2022年1月より現職。専門は泌尿器科一般、尿路悪性腫瘍。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。

治療は患者さんご本人と相談して決めていきます。受診したらお薬を飲まなくてはいけない、通い続けなくてはいけない、手術をしなくてはいけないということはありません。月〜土曜まで毎日外来を開設していますので、気になる症状があれば、まずはお気軽にご相談ください。治療経験が豊富な医師ばかりなので安心してかかっていただけると思います。治療法が多数そろっているほか、前立腺に特化した健康診断なども行っています。話だけ聞きたい、家族だけで相談したいということでも構いません。大規模病院では聞けないことや言い出しにくいことも気軽にお話ししに来てください。

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