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大腸がん、膵がんなどの消化器がんに
精度の高い検査・治療を実施

地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪急性期・総合医療センター

(大阪府 大阪市住吉区)

最終更新日:2026/01/30

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近年、増加の一途をたどっている大腸がんと膵がんによる死亡。いずれも初期段階では症状が現れにくく、発見が遅れて気づいたときにはすでに進行していることが多いという。早期発見のためには医療機関の受診が不可欠だが、「検査はつらそう」というイメージを持たれやすく、どのタイミングで受診し、どのような検査を行うのか知らない人は少なくないだろう。「大阪急性期・総合医療センター」の消化器内科では、食道・胃・大腸・胆嚢・胆管・膵臓・肝臓に精通したスタッフが、精度の高い診断、治療を行っている。今回、消化器内科部長の井上拓也先生と、消化器内科副部長の山井琢陽(たくお)先生に、同科の取り組みについて詳しく話を聞いた。(取材日2025年11月10日)

自覚症状が出にくい大腸がんと膵がん。定期的な検診と、少しでも不調を感じたら医療機関に相談を

Q大腸がんの原因や初期症状、受診するタイミングは?

A

井上拓也先生。内視鏡治療のスペシャリスト

【井上先生】大腸がんの原因は、肉食、高脂肪食といった食生活の欧米化や肥満、喫煙、過度のアルコール摂取のほか、加齢や遺伝性まで多岐にわたります。基本的に大腸ポリープを経て大腸がんになると考えられていますので、早期にポリープを発見し切除することが大腸がんの予防につながります。初期症状は乏しいですが、便秘や血便、便が細い、おなかが張るなどの症状にがんが潜んでいる場合もあり、症状が続く場合は安心を得るためにも一度内視鏡検査を検討されると良いと思います。その他、検診の便潜血検査で引っかかった場合や、特に症状がない場合でも40歳を目安に一度内視鏡検査を受けることをお勧めいたします。

Q大腸がんの検査や治療の流れについて教えてください。

A

【井上先生】内視鏡検査では通常の白色光に加え、特殊な光や色素を使って病変の性質や広がりを調べます。1センチ未満で良性と考えられるポリープは、コールドスネアポリペクトミーという方法で切除します。1センチ以上でがんが混じっている可能性がある場合は、大腸の粘膜の下に薬液を注入して病変を持ち上げてから切除する内視鏡的粘膜切除術(EMR)を行います。2センチ以上や深く入り込んでいる可能性がある病変は、詳しい検査が必要なため、電気メスで一括してくり抜く内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行います。進行がんが疑われる場合は外科手術が必要となるため、生検を行って消化器外科へ紹介させていただきます。

Q膵がんの原因や初期症状、受診するタイミングを教えてください。

A

膵がんについて説明する山井琢陽先生

【山井先生】膵がんはKing of Cancerともいわれる予後の悪いがんの代表格の一つで、近年、罹患率・死亡率ともに増加しています。初期には症状が現れにくく発見が遅れやすいため、症状が出た時点ではすでに進行がんであることが多いです。膵がんの発症リスク因子としては、慢性膵炎、糖尿病、喫煙、遺伝的要因などが挙げられます。早期発見・早期治療のためには定期検診を受けることが大切です。特に糖尿病の急な悪化、食後の腹痛などの随伴症状がきっかけで見つかることもあるので、そのような方はぜひ当科にて検査を受けてください。

Q膵がんの検査や治療の流れについて教えてください。

A

【山井先生】まず当院では血液検査、超音波検査、CT検査を行い、病状を評価します。転移の有無を確認する場合はMRI検査やPET検査も行います。がんの確定診断のために内視鏡を用いて細胞を採取し、併せて抗がん剤治療が可能か全身状態も確認します。また、胆管が塞がって黄疸がある場合は、内視鏡で胆管にステントと呼ばれる細い管を留置する処置を先に行います。治療については、症例ごとに抗がん剤治療、放射線治療、外科手術の3本柱をどのように組み合わせていくかを、内科、外科、放射線科の医師と相談しながら迅速に進めていきます。当院では、特にステージ3、4の場合は初診日から1週間後を目標に治療を開始しています。

Qこちらではそのほかの消化器疾患の治療も実施されていますね。

A

さまざまな専門性を持つ医師が多く在籍し、充実した医療を提供

【井上先生】良性疾患では、潰瘍性大腸炎、クローン病などの薬物治療から、大腸憩室出血、胃十二指腸潰瘍、食道胃静脈瘤などの緊急止血術まで、消化管疾患の治療に広く対応しています。特に最近は潰瘍性大腸炎の患者さんが増えてきています。この疾患に対する治療は、病院だけで完結するのは難しく、クリニックだけでも当然難しいだろうと思われ、病診の連携が必要です。入院加療が必要な場合や増悪した場合に当院に来ていただいて寛解をめざし、寛解したらクリニックの先生に診ていただく。こういった病診連携をしっかり組んで治療を進めていくことが大事です。

患者さんへのメッセージ

井上 拓也 消化器内視鏡センター長

2002年滋賀医科大学を卒業後、大阪大学医学系研究科消化器内科学へ入局。市立川西病院、兵庫県立西宮病院での初期研修を経て大阪府立成人病センター(現・大阪国際がんセンター)で内視鏡を専門とする医師としての道に進み、2015年より大阪急性期・総合医療センター勤務。専門は食道、胃、大腸の消化管疾患の内視鏡診断と内視鏡治療。目標は「技術のみならず患者さんの不安に寄り添える、信頼される医師になること」。

山井  琢陽 副部長

2006年大阪市立大学(現・大阪公立大学)卒業後、兵庫県立西宮病院、大阪府立成人病センター(現・大阪国際がんセンター)、大阪大学医学部附属病院で勤務し、2023年より大阪急性期・総合医療センター勤務。日本内科学会総合内科専門医。日本消化器病学会消化器病専門医。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。モットーは「できることをしっかりと確実にやること」。

【井上先生】お尻からスコープを入れる大腸内視鏡検査は抵抗を感じる方が多いです。また、検査をすることで「がんが見つかったら怖い」と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、膵がんなどは症状が出る頃にはすでに病気が進行していることも多いため、最近おなかの調子が悪いなど、気になる症状がある方は早めにご相談ください。
【山井先生】当院は36の診療科を有する総合病院でありさまざまな併存疾患がある患者さんの対応も可能です。併存疾患により胆膵疾患の診断・治療のリスクが高まるため併存疾患も診ています。各診療科の医師と相談し、十分な説明のもと、それぞれの患者さんに合った治療をご提案します。

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