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生活を制限する痛みの改善が最大の目的
変形性膝関節症の治療

医療法人社団明芳会 高島平中央総合病院

(東京都 板橋区)

最終更新日:2023/11/24

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  • 保険診療
  • 変形性膝関節症
  • 変形性股関節症

年齢を重ね、若い頃にはなかった膝の痛みに悩む人は多い。中高年になって感じる膝の痛みのほとんどは、膝の関節でクッションの役目を果たしている軟骨がすり減ることによる「変形性膝関節症」が原因だといわれている。超高齢社会に突入した今、進行すると行動範囲を著しく狭める変形性膝関節症が健康寿命に及ぼす影響は大きい。しかし、初期は多少不便を感じる程度で済むこともあり、受診が遅れがちだ。「高島平中央総合病院」では、日常生活に支障を来す変形性膝関節に対して、段階に応じた適切な治療を実施。保存療法で改善されない場合は、侵襲の少ない人工関節置換術も積極的に行っている。「年だからと諦めず、まずは相談を」と呼びかける角田佳彦医長に、変形性膝関節症の治療について聞いた。(取材日2022年9月28日)

豊富な選択肢から患者に合った治療を選択。早期なら手術以外の方法で治療することも

Q変形性膝関節症とはどのような疾患ですか?

A

医長の角田佳彦先生

関節は、骨とその間にある軟骨、靱帯、筋肉で成り立っています。変形性膝関節症や変形性股関節症は、それぞれの関節を構成する要素のうち、軟骨がすり減ることで痛みを生じる疾患です。すり減った分、骨が変形するため、見た目が気になることも多いでしょう。加齢が主な原因ですが、肥満やO脚、半月板損傷、関節リウマチなどによって引き起こされることもあります。主な症状は痛み、しびれ、腫れなどで、関節リウマチが原因の場合はこわばりを感じることも。変形が進むと膝の伸びが悪くなって曲がらなくなり、正座ができない、足が伸びず歩行が困難になるなど、日常生活動作が制限されてQOL(生活の質)が低下します。

Q変形性膝関節症が疑われたら、どんな治療をするのですか?

A

痛みを感じたら早めの受診が重要だという

症状が軽い場合は、内服薬や外用薬を使ったり、膝関節にヒアルロン酸を注射したりして痛みの緩和を図ります。筋肉をつけることと可動域を広げることも重要なので、トレーニングやリハビリテーションを併せて行うことが多く、症状によっては装具を作製することもあります。こうした保存療法で改善が見られないときは、手術を検討します。手術には、膝周囲の骨に切り込みを入れて、膝の角度を強制する方法や、関節を人工のものに置き換える人工関節置換術などがあります。

Q人工関節置換術のメリットを教えてください。

A

患者にとって最適な治療の提供に努める

当院では、すり減った関節が内側だけ、もしくは外側だけならその部分だけを人工関節に取り替える「人工関節単顆置換術」、膝関節全体がすり減っていて変形が強い場合は「人工膝関節全置換術」を行います。人工関節置換術に限らず、手術の最大のメリットは「痛みの原因」に直接アプローチできること。痛みの軽減を図ることで、正座ができない、スムーズに歩けないなど、日常生活の悩みの解消にもつなげたいと考えています。痛みや違和感のすべてが完全に解消できるとは限りませんが、かなり生活しやすくなることが期待できます。また、当院では2022年10月より人工膝関節用手術支援ロボットを導入し、精密で低侵襲な治療を行っています。

Qリハビリテーションも重要ですね。

A

設備が充実しているリハビリテーション室

当院には、充実したリハビリテーション施設があり、若く意欲のあるスタッフが患者さんの回復に向けて力を尽くしています。手術後すぐにリハビリテーションスタッフが介入し、関節の可動域を広げる訓練や筋肉を緩めるトレーニング、歩行訓練、歩いたり立ち上がったりする際のバランス指導などを実施。患者さんの状態に合わせたリハビリテーションで、早期の機能回復をめざします。手術に不安を感じる方は多いと思いますが、早期の社会復帰を目標に、検査から治療、リハビリテーションまで一貫して行っていますので、手術になった場合でも安心して任せていただきたいですね。

Qこちらで行っている変形性膝関節症手術の特徴を教えてください。

A

綿密な術前計画に沿って手術を行う

当院では、変形性膝関節症の手術を行う際、事前に撮ったレントゲンやCTをもとに患者さんの関節の状態をきちんと把握し、骨を切る位置、インプラントを設置する角度などを見極めて術前計画を立てます。膝の手術は非常に狭い範囲で、極めて繊細な作業が求められるため、この術前計画が手術の予後を左右するといっても過言ではありません。当院では、関節疾患のプロフェッショナルである及川久之先生の指導のもと、綿密な術前計画に沿って手術を行っています。また当院の整形外科には、日本整形外科学会整形外科専門医が複数在籍しており、複数の専門家の目で手術をチェックすることで安全性と正確性を追求しているのも強みの一つです。

患者さんへのメッセージ

角田 佳彦 医長

2003年東京医科大学卒業。同大学第一外科に入局。呼吸器外科で8年ほど肺がんの治療に携わった後、より患者の全身を診られる診療科を志して整形外科へ。2010年から高島平中央総合病院勤務。日本整形外科学会整形外科専門医。

変形性膝関節症はゆっくりと進行するため、初期段階では多少不便を感じる程度で済むことが多いです。痛みがほとんどなく、生活に負担を感じていないようなら、そのままにしていても特に問題はありません。ただ、痛みが強くなったり、歩きにくくなったりして生活に制限が生まれ、自己解決できない場合は早めの受診が必要です。放置するとしだいに痛みが広がり、やがて行動範囲が著しく狭まって見た目にも変形が目立つようになる可能性があります。重症化させないために、膝の痛みや違和感の段階で受診するようにしてください。治療には手術以外にも豊富な選択肢があり、その方の状況に合わせて最善の方法を選択するよう努めています。

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