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患者の予後に大きく寄与
脳卒中など脳血管障害への血管内治療

医療法人社団明芳会 高島平中央総合病院

(東京都 板橋区)

最終更新日:2022/10/28

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  • 保険診療
  • くも膜下出血
  • 脳梗塞
  • 脳卒中
  • もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)
  • 脳動脈瘤

急速に高齢化が進み、生活習慣病など脳血管障害のリスク因子を持つ人も増える中、脳血管障害の治療は確実に進化を遂げている。近年では、頭蓋骨を切り開いて根治をめざす開頭手術に加えて、頭を切らずに血管内から治療をする血管内治療が選択肢に加わった。低侵襲で治療時間が短く、適応があれば高齢者にも行える血管内治療は、今や脳梗塞急性期の治療だけでなく、再発予防にも大きな役割を持つ。しかし、実施には専門的なトレーニングを積んだ医師の存在が不可欠で、対応できる病院は限られる。「高島平中央総合病院」の脳神経外科では3人の血管内治療の専門家を擁し、開頭手術との両輪で患者の治療に取り組んでいる。同院の血管内治療について、脳神経外科部長の石原隆太郎先生に話を聞いた。(取材日2022年9月28日)

SCUを設置し、血管内治療の専門家3人が24時間体制で対応。低侵襲な治療で患者の予後改善を図る

Q脳血管障害について教えてください。

A

脳神経外科部長の石原隆太郎先生

脳血管障害と一口に言ってもさまざまな疾患がありますが、よく知られているのは脳卒中でしょう。脳卒中は、脳の血管が詰まったり、狭くなったりして起きる脳梗塞、脳の血管が破れる脳出血、血管にできた瘤が破裂して起きるくも膜下出血に大きく分けられます。特に脳梗塞では、発症から治療までの時間が短ければ短いほど良く、どれだけ迅速に治療を開始できるかが予後を左右するといっても過言ではありません。脳卒中の原因となる脳動脈瘤、内頸動脈狭窄症、内頸動脈閉塞症、もやもや病、急性期主幹動脈閉塞症、頭蓋内動脈解離、蓋内動脈狭窄症なども治療の対象です。

Q脳血管障害に対しては、どのような治療が行われるのですか?

A

血管造影室。多方向から血管のエックス線透視画像を撮影できる

頭蓋骨を切る開頭術と、動脈からカテーテルを挿入して切らずに行う血管内治療があり、疾患と状況に応じて選択します。くも膜下出血は開頭によるクリッピング術とコイル塞栓術、脳出血は開頭術と神経内視鏡による手術が代表的です。脳梗塞については、発症後4.5時間以内であれば静脈内に薬剤を注入して血栓を溶かすt-PA療法、発症後24時間以内で条件を満たす場合には血栓を血管内から回収する血栓回収治療が可能です。特に血管内治療は速やかな実施判断が重要だとされているので、昔であれば寝たきりになってしまうような症例においても、自力で歩いて帰宅できる患者さんを1人でも増やすため、迅速に判断し治療に臨んでいます。

Q侵襲が少ないことが、予後の改善に貢献するのですか?

A

より安全で低侵襲な手術の提供をめざす

そうですね。何といっても頭の皮膚や骨にダメージを与えることなく、血管内から血栓にアプローチできるのが血管内治療の最大のメリットです。一般的には、手術時間も開頭術に比べて短時間で済み、傷が小さいので基本的に術後の回復も早いです。ただし、すべての患者さんに血管内治療が行えるわけではありません。中には適さない症例もありますし、根治性を考慮して開頭手術を選択する症例もあります。当院では、脳血管内治療と開頭術、どちらも豊富な実績を持っており、患者さんによってベストな治療法の選択に努めています。

Q高度な治療を行うための体制が整っているのですね。

A

豊富な経験を持つ医師がそろっているという

脳神経外科には4人の日本脳神経外科学会脳神経外科専門医が所属し、そのうち3人が日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医なので、開頭手術でも血管内治療でも、常にレベルの高い治療が行えると自負しています。設備面では、急性期の脳卒中の集中治療室であるSCU(脳卒中集中治療室)が12床に増えました。SCUでは、専門知識豊富な看護師、栄養士など、多職種による脳卒中チームが24時間体制で全身管理を行っています。初期に効率的な治療を行えるかどうかが鍵を握っている脳卒中に対しては、救急科外来到着から治療開始までの目標時間を定めた独自のプロトコルを設定し、できる限り速やかな治療介入をめざしています。

Q脳血管障害に関して、病院の強みをあらためて教えてください。

A

窓から光が差し込み明るく開放的なリハビリテーション室

この規模感の病院には珍しく、24時間365日いつでも脳神経外科専門医が対応していることです。また、脳神経外科専門医を筆頭に、治療に関わるさまざまな職種がチームを組んで主体的に行動し、それぞれの専門分野の知見と経験を生かして患者さんをケアしていることも強みです。急性期病院でありながらリハビリにも注力している当院だけに、リハビリテーション科の理学療法士、言語聴覚士、作業療法士も脳卒中チームのメンバーなんですよ。術後すぐからリハビリを開始するとより良い予後につながるといわれており、入院中から積極的にリハビリを実施してもらっています。診断から治療、リハビリまで切れ目なく提供できる点も大きな特徴ですね。

患者さんへのメッセージ

石原 隆太郎 部長

2000年日本大学医学部卒業。2015年、高島平中央総合病院が脳血管内治療に注力するタイミングで同院に赴任し、開頭術と脳血管内治療の両輪で高度治療を実践する現在の脳神経外科の基盤を構築・けん引してきた。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医。

当院では、脳血管障害の急性期から慢性期まで、あらゆる症状に対して4人の脳神経外科専門医が高度で集学的な治療の提供に努めています。急な脱力やしゃべりにくさといった急性期の症状はもちろん、めまいや手足のしびれなど気になる症状がある場合は早めにご相談ください。治療をすべきかどうかを含めて、まずは検査をしてご相談しましょう。手術を行うことになった場合には、開頭手術と血管内手術のどちらを選択しても、経験と知見がある医師が安定した治療を行える体制が整えています。救える患者さんを1人でも増やしていけるようチーム一丸となって取り組んでいるので、安心してお任せください。

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