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独立行政法人地域医療機能推進機構 東京高輪病院

(東京都 港区)

山本 順司 院長

最終更新日:2023/06/28

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地域に根差し機動的で質の高い医療をめざす

都営地下鉄浅草線高輪台駅すぐ。JR各線・京急本線品川駅からも徒歩10分程度のところにある「東京高輪病院」。前身は「せんぽ東京高輪病院」で、長きにわたり港区の急性期病院として地域医療の一翼を担ってきたが、2014年に独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)に移行。「JCHO東京高輪病院」として再出発した。2022年4月から病院運営を担うのは山本順司院長。消化器外科医師として、特に肝胆膵領域の診療を専門としてきたスペシャリスト。院長に就任して間もないが、職員一人ひとりに話を聞き、自分の目と耳と足で病院の現状や課題を把握することに努めているという。モットーは「自分に正直に、誠実であること」。特色ある診療科や得意分野を生かしつつ、さらに新型コロナウイルスが流行する今、時代や社会に求められる病院の方向性を見極めたいと、意欲的に語る。そこで、急性期治療から回復期医療までシームレスな対応や高度医療で地域医療を支える同院の特徴や、今後に向けての展望を山本院長に聞いた。(取材日2022年5月27日/情報更新日2023年5月10日)

まず、病院の成り立ちや地域で果たす役割を教えてください。

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当院は、「せんぽ東京高輪病院」が前身で、2014年から「JCHO 東京高輪病院」として再出発しました。品川駅にほど近い交通至便な地で、機動的で品質の高い医療の提供が求められている中規模病院です。2次救急に対応する急性期病院として地域医療に貢献してきましたが、さらに回復期から介護まで切れ目のないサポートを提供するために、2014年に「地域包括ケア病棟」を設置し、当院や近隣の高度急性期病院でがん、心筋梗塞、脳卒中などに対する急性期治療が終了し病状が安定した患者さんを受け入れています。2015年には「医療連携・患者支援センター」も設置して患者さんの受け入れ、診療を受ける際の困り事を解決するお手伝いを行っています。院内の「たかなわ訪問看護ステーション」とも連携しながら退院後の在宅療養もサポートするなど、高度急性期病院と、地域の診療所や高齢者施設などをつなぐ機能を果たしています。

特色のある診療科や部門についても教えてください。

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心疾患、消化器疾患、脳血管疾患の急性期医療に力を入れています。循環器内科は「東京都CCUネットワーク」に加盟して、カテーテル治療を緊急に行うことのできる施設として地域に貢献しています。消化器内科、外科では24時間体制で腹部救急疾患を受け入れるのはもちろん、専門性の高い肝胆膵疾患診療にも対応します。整形外科では、長年腕神経叢損傷などの手外科分野、上肢外科分野、末梢神経障害などの治療を専門的に手がけてきた実績があります。外傷や膝関節・肩関節疾患にも力を入れ、高齢化を受けてニーズの高まる整形外科疾患に幅広く対応しています。理学療法士や作業療法士が多く在籍して、整形外科のほか、脳・心疾患のリハビリテーションに注力しているのも特徴だと思います。2023年7月からは、婦人科、血管外科診療を開始し、地域の皆さんにより広く品質の高い診療をお届けできるようになります。

コロナ禍においても、さまざまな対応に取り組んだと聞きました。

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新型コロナウイルス感染症に対しては、2020年3月から、疑い患者を含めた受け入れ体制、PCR検査体制、発熱の外来を整備して対応を開始しました。東京都の要請や感染状況を鑑み、専用病床を確保しつつ、通常診療のアクティビティーを維持することにも努力してきました。またワクチン接種についても、院内での接種会場の設置に加えて、職域接種にも専門チームを結成して対応してきました。静岡県にも出かけるなど地域医療に貢献するというJCHOの理念を実践することができたのではないかと自負しています。現在は、アフターコロナの体制として即応病床24床を確保し、院内の感染対策徹底を継続しつつ、2023年4月からは面会制限を一部解除しました。発熱の外来は従前どおり継続し、中等症以上の患者さんを中心に入院診療を継続します。

院長としての考えや展望について聞かせてください。

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医療機関の機能分化が進められる中で、当院のような中小規模の病院がどうやって医療に貢献するかを考えています。回復期病院に分類されますが、病歴が長く複数の併存症をお持ちの患者さんを「重症化の可能性がある」という理由だけで連携施設にすべて紹介するのは現実的ではありません。急性期から回復期まで、高質で安全な医療を提供することで、高輪エリアの医療福祉に貢献できる病院であることが基本だと考えています。病院併設の健康管理部門が充実しているのも当院の特徴です。健診で異常が見つかればすぐに専門の医師が対応します。高齢化社会でますますニーズの高まる予防医学にも力を入れていきたいですね。

地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

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診断・治療法の多様化・複雑化、高齢化や西欧化による疾病構造の変化、患者さん対医療者関係の変容、多職種による診療など、医学・医療は日進月歩で進化しています。また2024年4月から始まる医師の働き方改革により医療の提供の仕方は大きく変わることになるかもしれません。当院ではこのような医療環境の変化に対応しつつ、地域に必要とされる「心のこもった医療を安全に提供する病院」をめざして成長していきたいと考えています。HCUの再開や手術支援ロボットの導入など、時代に合わせた医療体制の充実も視野に入れつつ、職員一人ひとりが働きやすい環境づくりにも励みたいと考えています。また、当院は教育病院としても、全人的な医療を実践できる総合診療能力のある医師の育成にも取り組んでいます。地域に密着した医療と、地域の中核となる高度医療の実践に努めて、地域の皆さんに信頼される病院でありたいと願っています。

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山本 順司 院長

1981年東京大学医学部卒業後、同大学附属病院第一外科入局。国立がん研究センター中央病院、癌研究会附属病院消化器外科などを経て、2008年防衛医科大学校外科学講座教授、2018年7月新東京病院副院長、2020年2月茨城県立中央病院地域がんセンター副院長を経て、2022年4月より現職。専門は消化器外科(肝胆膵外科)。日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医など。

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