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高度な技術と専門性が求められる
胆膵疾患の検査・治療

独立行政法人地域医療機能推進機構 東京高輪病院

(東京都 港区)

最終更新日:2021/11/30

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  • 保険診療
  • 胃がん
  • 急性膵炎
  • 膵臓がん(膵がん)
  • 胆石症
  • 大腸がん
  • 慢性膵炎

胆石、膵炎、膵臓がんなどに代表される胆膵疾患。症状が悪化すると激しい腹痛を伴うため、迅速な検査、診断が求められている。症状から早期発見が難しく、治療が難しいケースも少なくない。そのため早い段階で見つけて治療を行うためには、専門の医療機関での精密検査が重要になる。近年では内視鏡を使った検査・治療が展開されるなど、進化し続けている分野でもある。そうした専門性の高い胆膵疾患の診療をはじめ、消化器領域で幅広い医療を提供する「東京高輪病院」。同院の内科部長であり、自己免疫性膵炎や原発性硬化性胆管炎といった珍しい胆膵疾患の治療も手がける平野賢二先生に、同院で実施している消化器内科の診療について話を聞いた。(取材日2021年9月15日)

迅速な検査と診断で、胆膵疾患を中心とした消化器全般の治療に対応

Qこちらで対応できる胆膵疾患について教えてください。

A

院内に整備された内視鏡室

当院では膵臓がん(膵がん)、急性膵炎、慢性膵炎、胆石症、胆のうがんといった一般的な胆膵疾患に加え、私の専門である自己免疫性膵炎や原発性硬化性胆管炎などの治療が難しいとされる疾患についても診療を行っています。自己免疫性膵炎は免疫異常によって起こる膵炎で、とても珍しい疾患です。診断、治療ができる医療機関が数少ないため、近隣の病院から紹介されるケースも多くあります。胆膵疾患の症状は主に腹痛。胃潰瘍などと違い、時として激しい痛みが一気に出ます。そのため痛みが出る前に、患者さんご自身で不調に気づくことは難しく、さらにクリニックなどでは検査、診断が難しい疾患なので、専門の医療機関での検査が重要になります。

Q膵臓疾患の検査や治療法にはどのようなものがありますか?

A

検査の基本となるのは、超音波検査、CT検査、MRI検査、血液検査の4つ。さらに精密検査が必要な場合は、超音波内視鏡での検査を行います。患者さんの症状に合わせて、どの検査が必要かを判断しています。当院では午前中の外来受診で、その日のうちに検査を行い、診断をつけることが可能です。胆膵疾患は痛みを伴う疾患ですので、検査から診断までをお待たせせずに、できるだけ早く実施することを心がけています。また、慢性膵炎などから膵管内に結石ができる膵石に対しては、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を実施しています。

Q胆道疾患ではどのような治療をされていますか?

A

胆道疾患で多く扱っているのは胆管炎や胆管結石で、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)を用いた内視鏡的胆管ドレナージという方法で治療をします。ERCPとは胆管や膵管に造影剤を入れて、内視鏡を使って管内に狭い箇所があるか、石があるかを確認するもの。もし閉塞させているものがあれば、がんを疑い、そこから組織を採取することもあります。胆管が詰まっていれば黄疸が出ますので、胆汁を通すためのステントを入れて、流れを良くするための治療を行います。そうした内視鏡治療だけでなく、腹部から直接胆管にアプローチする経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)も行っています。胆管の詰まりがある場所や症状から治療法を選択します。

Q胆膵疾患以外の消化器疾患の診療体制について教えてください。

A

医師の増員でこれまで以上に迅速に対応

2021年から医師が4人に増員され、消化器疾患全般に対して手厚い診療ができる体制が整いました。特に胃がん大腸がんの早期がんには、患者さんの体への負担が少ない内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が実施できるようになり、検査によるがんの早期発見からスムーズに治療に結びつけられるようになりました。内視鏡検査を手がける医師が4人いますので、経鼻内視鏡や鎮静下での内視鏡検査の実施などにも、ゆとりを持って対応できます。これまで以上に迅速な検査を行い、診断、治療までの期間を短くすることで、患者さんの不安を少しでも早く取り除いていきたいと考えています。

Q合併症への対応や外科との連携について教えてください。

A

治療について語る平野賢二内科部長

当院には診療科が幅広くそろっているため、合併症などにもきめ細かく対応できます。特に消化器外科との連携は緊密で、内科を受診された患者さんで外科的な治療が必要になった場合は、速やかに外科へとつなぎ、手術を行います。例えば胆嚢炎の治療では、外科と内科でどちらの治療がベストなのか、医師同士がすぐに話し合って対応を決めています。がん治療においても、外科での手術、内科での抗がん剤治療や緩和ケアなど、当院で一貫した医療を提供しています。

患者さんへのメッセージ

平野 賢二 部長

1995年東京大学医学部卒業。消化器内科に入局後、同大学大学院卒業。JR東京総合病院、三井記念病院などでの勤務を経て、2014年7月から現職。胆膵疾患の治療を専門に、自己免疫性膵炎、原発性硬化性胆管炎など希少疾患の治療にも携わる。日本消化器病学会消化器病専門医。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。

胆膵疾患は症状からは診断ができない疾患ですので、専門の医療機関での検査が重要です。当院では胆膵疾患の治療を専門とする医師が、検査、診断、治療を行っています。腹痛など気になる症状があれば、ぜひ気軽に受診してください。また、がん治療ではがんの専門病院や大学病院にも遜色のない治療を行っています。特にご高齢の患者さんにとっては、治療のために遠くの病院に通うのは大変なものです。当院のような地元の病院で治療を受け続けることができれば、安心していただけるのではないでしょうか。在宅医療を受けられている方の急変や、合併症のある患者さんへの診療についてもしっかりと体制を整えています。

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