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手根管症候群や肘部管症候群
手の外科手術や作業療法について

独立行政法人地域医療機能推進機構 東京高輪病院

(東京都 港区)

最終更新日:2021/11/30

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  • 保険診療
  • 五十肩(肩関節周囲炎)
  • 手根管症候群
  • 肘部管症候群
  • 変形性膝関節症
  • テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

毎日の行動に密接に関わり、人間にとって大切な器官である「手」。それだけに手の損傷や障害は日常生活に重大な支障を来し、また、常に露出している部分でもあるため、治療に際しては整容的な点も考慮する必要がある。そこで、発達してきたのが手の外傷や病気を専門的に治療する「手外科」という分野だ。具体的には、肘から手指までの骨折や脱臼、切創、腱鞘炎、テニス肘などの腱の障害、へバーデン結節や母指CM関節症などの変形性関節症、手根管症候群や肘部管症候群などの末梢神経障害、先天性の障害や関節リウマチによる手指変形などを扱う。今回は「東京高輪病院」整形外科部長・筋野隆先生に、手外科の診療や、最近注目される手に関わる疾患について聞いた。(取材日2021年9月17日)

手根管症候群や肘部管症候群、テニス肘、母指CM関節症、へバーデン結節などに対応する手外科の治療

Qまず、手外科について教えてください。

A

治療の際には整容的な点も考慮している

手外科は手の疾患や障害を扱う専門的な分野で、肘から手指までの外傷や病気の治療を行います。具体的には、骨折や脱臼、切創、腱断裂、靭帯損傷、指の切断、皮膚の欠損、熱傷、腱鞘炎、テニス肘などの腱の障害、へバーデン結節や母指CM関節症などの変形性関節症、手根管症候群や肘部管症候群などの末梢神経障害、先天性の障害や関節リウマチによる手指変形などを扱います。基本的に手外科を専門とする医師は、整形外科または形成外科を専門的に学んだ後、手外科に関する講習などを受け、手術用顕微鏡のもとで神経や血管を縫合する手術、マイクロサージェリーをはじめ手外科の専門領域の知識や治療技術を有しています。

Qでは、手根管症候群や肘部管症候群について教えてください。

A

手根管症候群は、親指から薬指の親指側にしびれや痛みが出る病気です。手掌の付け根にある手首の骨と靭帯に囲まれた手根管の中の正中神経が圧迫されることが原因です。更年期の女性や高齢の女性に多く見られ、内服薬や装具、注射、手術による治療があります。肘部管症候群は、小指や薬指にしびれが出現する病気で、まひが進行すると指間部の筋肉が痩せて手の甲が筋張ってきます。肘の曲げ伸ばしなどにより、肘の内側を走る尺骨神経が圧迫されることが原因です。肘部管症候群は男性に多く、若い時からスポーツで肘をよく使う人や、荷物の上げ下ろしなど重労働についていた人に多く発症します。内服や手術による治療があります。

Qテニス肘、母指CM関節症、へバーデン結節はどんな病気ですか。

A

テニス肘(上腕骨外上顆炎)は、指、手首をそらす腱が肘のところで痛む病気で、腕をひねったり伸ばしたりすると痛みが増します。テニスをしなくても起こり、ゴルフ肘といわれることも。母指CM関節症は、親指の付け根の関節の軟骨がすり減る病気で、手を使うと痛みが出たり、骨が飛び出してきたりします。へバーデン結節は、指の第1関節が腫れたり曲がったりして痛みが出る症状で、痛みのために手指を強く握ることができなくなります。こうした手の病気に対しては薬物治療や装具による固定など保存的治療が行われることが多いのですが、当院では積極的に手術を行っており、手術を受けたいという患者さんが多く来られるのが特徴です。

Q手外科の治療後にはリハビリテーションが重要とのことですね。

A

リハビリについて語る筋野隆整形外科部長

人間の手は、道具や器具を使うほか、押す、ひっかける、引き寄せるなど多くの動作を行うために、繊細で複雑な動きが求められます。そのため構造も複雑であり、手術などの治療を受けた後のリハビリはとても重要となってきます。そこで、手外科では作業療法というリハビリを行い、手の機能回復や日常動作の改善をめざしています。専門の作業療法士が早くから手術後のリハビリを行うことで入院期間の短縮を図り、また退院後の運動方法や日常動作の指導なども行います。当院には、手外科のリハビリに詳しい作業療法士が多数在籍しており、装具を手作りするなど、患者さん一人ひとりに合わせたきめ細かなリハビリを行っています。

Qスポーツ外傷などにも幅広く対応されているのですね。

A

その時に最適だと考えられる治療を提案していく

当院は、スポーツ外傷、膝関節疾患、肩関節疾患などを専門とする整形外科医師も在籍し、変形性膝関節症の骨切り手術、五十肩(肩関節周囲炎)に対する関節鏡手術など特色ある治療も手がけています。手術を積極的に行っているのが特徴ですが、手術を無理にお勧めすることはなく、症例や患者さんの要望をよく検討し、最適と思われる治療をご提案します。また骨折などの一般外傷、関節外科などを得意とする医師もそろっており、幅広い疾患に対応できる体制を整えています。もともと末梢神経や上肢外科に関する症例が多かったことから、多くの理学療法士、作業療法士が在籍していることも特徴で、個々の患者さんに合わせたリハビリに注力しています。

患者さんへのメッセージ

筋野 隆 整形外科部長

1994年新潟大学卒業後、東京大学医学部整形外科に入局し、大学病院や関連病院で研鑽を積む。2016年4月から現職。日本整形外科学会整形外科専門医。専門は手外科分野。手と、手の治療が何よりも好きなドクター。治療方針を決める際は、患者が自分の家族だったらどうするかと考えることがモットーとのこと。埼玉県出身。

手の病気や不具合については「年のせい」「我慢するしかない」と諦めてこられた方も多いのではないかと思います。しかし、近年は手外科領域の医療も進化し、以前ならば諦めていたような症状でも治療ができるようになり、薬物治療や注射、手術など選択肢も広がりました。さらに当院の手外科では、患者さんが日常生活を快適に過ごせるようにと、作業療法士と連携したリハビリを行っています。また、当院は手外科についても手術を積極的に行うのが特徴ですが、決して無理に手術を勧めることはなく、後遺症や術後のリハビリ、社会復帰後の生活の質にも配慮して治療を進めています。しびれや痛み、変形、違和感など手の悩みはぜひご相談ください。

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