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医療法人社団實理会 東京国際大堀病院

(東京都 三鷹市)

大堀 理 院長

最終更新日:2023/03/01

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泌尿器科と婦人科に特化し専門的治療を行う

三鷹駅北口からシャトルバスで約5分の閑静な住宅街にある「東京国際大堀病院」は、2019年4月のオープン以来、前立腺がんや前立腺肥大に対するロボット手術、尿路結石をはじめとする泌尿器科疾患の低侵襲手術、婦人科における子宮筋腫や子宮体がん、骨盤臓器脱へのロボット支援手術など泌尿器科と婦人科に特化した専門的な医療を提供している。特に前立腺がんおよび子宮筋腫におけるロボット手術に注力しており、骨盤臓器脱の対応数も年々増加。かかりつけのクリニックや健康診断でがんの疑いがあると診断され受診を希望する人の他、大堀理院長の書籍を読んで手術を希望する人など、都内のみならず関東全域、そして地方からも患者が受診に訪れるそう。大堀院長は、アメリカ留学の後に医科大学の教授やロボット手術部門長を長く務め、同院でもその経験と技術、知識を生かした治療の提供に努める。「大学病院時代には忙しすぎて難しかった、患者さん自身やそのご家族、背景なども見ながら診療をすることを大切にしています」と話す大堀院長に、日々の診療にかける思いを聞いた。
(取材日2023年1月18日)

泌尿器科の特徴について教えてください。

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当院の泌尿器科は泌尿器専門の医師が7人在籍し、ロボット支援手術を中心に前立腺がんや前立腺肥大症、尿路結石など広く泌尿器疾患の治療にあたっています。ロボット手術はこれまでの前立腺がん、膀胱がん、腎がんに加え2022年4月から尿管がんに対する腎尿管全摘除術も保険適用となったことで患者さんが増えてきています。腎盂と尿管のつなぎ目が狭くなる腎盂尿管移行部狭窄症の手術も行っています。がんと並ぶ中心的疾患である排尿障害については、骨盤臓器脱の治療とボツリヌス毒素注入療法に力を入れています。認知症や寝たきりの人の場合、排尿や排便のトラブルでおなかに穴を開けて管を入れることがありますが、この処置をすると施設に入れなくなってしまう場合が多いため、当院では尿道ステントを積極的に実施しています。また、結石については衝撃波による治療と内視鏡手術の両方に対応し、夜間や休日も含めて治療しています。

婦人科ではどのような疾患に取り組んでいますか?

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2020年4月から元東京医科大学婦人科教室の主任教授で、婦人科におけるロボット支援手術を専門的に行っている井坂惠一医師を招いたことで、対応の幅が着実に広がりました。現在、常勤の医師3人と非常勤の医師3人による体制でさまざまな治療に対応しています。婦人科におけるロボット支援手術はもともと子宮筋腫が中心でしたが、子宮頸がんや子宮体がん、泌尿器科にも共通する骨盤臓器脱にも採用し、婦人科でのロボット支援手術に泌尿器科の医師が参加することもあり、われわれも非常に勉強になっていますね。また、山下英之医師による女性の尿失禁などを中心に診察する女性の泌尿器専門の外来を開設しました。第2・第4金曜のみですが、こちらも患者さんは増えており、井坂医師と連携を図ることで、骨盤臓器脱の診断から治療までを一貫して行っています。

病理検査室が開設されているそうですね。

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35床の小規模病院で病理の医師が在籍しているところは全国でも珍しいと思いますが、泌尿器科の膀胱がんや婦人科の子宮頸がんの治療をするための施設基準として、病理の医師の在籍は必須となります。もちろんそれだけではなく、手術をたくさん行っている当院としては、病理検体を院内で確認していくことで診断に至るスピードや精度を上げることにつながるなど、メリットはとても大きいです。大学病院時代にはなかったことですが、カンファレンスの際には病理の医師と泌尿器科の医師が一緒に話し合うことでとても勉強になり刺激にもなっていて、質の高い治療へとつなげられているかと思います。今後はがん細胞の有無を調べる尿検査や、婦人科疾患の細胞診も院内で行っていくことで、診断から治療までをスピーディーに提供していきたいですね。

診療や病院の運営で、心がけていることはありますか?

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小さな病院ではありますが、私がやりたいのは世界的にも先進的な治療です。私は長く大学病院にいましたが、大学病院はとにかく忙しく、病気だけを診て、患者さんの人柄や家族のことまで考える余裕はありませんでした。しかし、当院では小さな病院のメリットを生かして、病気の治療はもちろん患者さんやその家族、背景なども見ながら診療・診断・治療を行うことで患者さんの幸せを追求しています。また、当院での前立腺の治療はすべて私の管理下ですので、ほかの誰かが手術を行ったから結果が良くないといったことは絶対ないようにしたいと考えています。開院して4年がたち、おかげさまで患者さんの数が増えた一方で、待ち時間が長くなってしまっていますが、その日のうちに手術前の検査をして結果を出し、手術の予定を立てて説明までを終了させるようにするなど、院内の連携を強化して工夫をすることで、できる限りスピーディーな診療を心がけています。

最後に今後の展望と受診を考える人へメッセージをお願いします。

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ロボット手術の適用は年々広がっており、手術のほとんどがロボット支援によるものという時代が到来するでしょう。これこそがまさに当院の存在理由の1つであると考えています。当院では手術支援ロボットを2台所有していますが、1台はとても狭い手術室に設置しています。最近は患者さんの数も増え外来が混むと患者さんが座る場所もなく、スタッフのスペースも手狭になってきたため、将来的にはもう少し病院を大きくすることも視野に入れて検討中です。病院を拡充した際には、泌尿器科と婦人科だけではなく消化器外科も加え、ロボット支援手術による先進的な医療を提供するというコンセプトは変えずに、より快適な病院へと進化させていきたいですね。現在当院では、メールによるご相談も受けつけています。尿が出にくい、漏れるなどの症状についての相談や、前立腺がんや膀胱がんに関するセカンドピニオンも受けつけておりますので、ご利用ください。

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大堀 理 院長

1986年岩手医科大学卒業後、北里大学病院で研修。1990年より米国ヒューストン市ベイラー医科大学へ留学し同泌尿器科講師、米国メモリアルスローンケタリング癌センター前立腺診断センター副所長などを歴任。2007年に東京医科大学教授に就任し、同大学前立腺センター長、同大学ロボット手術センター長などを経て、2019年東京国際大堀病院を開院。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。医学博士。

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