全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院8,023件の情報を掲載(2023年2月05日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 新宿区
  4. 新大久保駅
  5. 独立行政法人地域医療機能推進機構 東京山手メディカルセンター
  6. 変形性膝関節症からスポーツ障害まで 膝関節の痛みの解消をめざす

変形性膝関節症からスポーツ障害まで
膝関節の痛みの解消をめざす

独立行政法人地域医療機能推進機構 東京山手メディカルセンター

(東京都 新宿区)

最終更新日:2021/10/20

MainMain
  • 保険診療
  • 膝靱帯損傷
  • 半月板損傷
  • 変形性膝関節症

年を重ね歩いたり運動したりすると膝が痛む人や、スポーツで膝をけがしたことがある人も少なくないだろう。それら膝のさまざまなトラブルに対して、生活指導から薬物療法、手術による治療までに対応しているのが「東京山手メディカルセンター」の整形外科だ。同科では、膝関節の痛みに対する予防から手術までに長年の経験を持つ医師やアスリートのサポートもしているスポーツ障害を専門とする医師が、年齢や生活背景も考慮しながら一人ひとりの患者により適切な治療を提供することをめざしているという。「人生最後まで自分の足で歩き、いろいろなことを楽しみたいという目標がある人には、手術は一つのチャンスとも言えます」と話す田代俊之部長に、同院の膝関節の治療について詳しく教えてもらった。(取材日2021年8月20日)

多様な手術方法に対応することで、患者一人ひとりにより適した治療が提供可能

Q膝の痛みには、どのような疾患が考えられますか?

A

症状が出始めたら早めに受診することが大切だという

まず、変形性膝関節症があります。老化に伴い関節の骨の表面を覆っているクッションである軟骨が擦り減り、痛みなどの症状が進行する病気です。女性に多く、若い頃の外傷や肥満が関係することもあります。症状は、歩くときや階段を上り下りするときの痛みが特徴的で、さらに膝の動きが悪くなったり、水がたまったりすることもあります。最終的には痛みのため、歩行できる距離や時間が短縮し、その結果、買い物や旅行に行くことができなくなるなど生活範囲が狭くなってしまいます。ほかに、主にスポーツ障害である膝前十字靭帯損傷や半月板損傷などがあります。当院では、膝の痛みやけがなどには、ほぼ全般的に対応しています。

Q変形性膝関節症の治療について教えてください。

A

定期的に中高齢者に向けた膝痛教室を開催している

症状の軽い方は、筋力訓練やダイエットなどの生活指導。中等度の方には、ヒアルロン酸注射や内服薬などの薬物療法や装具治療などで症状の改善を図ります。それらを行っても症状が強い方には、相談の上手術を行います。手術には人工関節全置換術や人工関節単置換術、高位脛骨骨切り術があり、年齢や変形の進行具合、患者さんの希望などにより方法を決めていきます。膝の痛みがひどくなると、それまでできていたことが徐々にできなくなってしまうこともあります。完全に歩けなくなってからだと元の状態に戻るのは難しくなることがありますから、これから先もそれらのことを続けたいのなら、適切なタイミングで手術を受けることが非常に重要です。

Q半月板損傷と膝前十字靭帯損傷の治療についても教えてください。

A

経験豊富な医師が手術を行う

半月板損傷は、以前は損傷した部分を切除することがほとんどでしたが、そうすると変形性膝関節症になるリスクが高くなるなどデメリットがあることから、現在は、特に若い世代の患者さんには縫合することで修復を図り、温存するようにしています。膝前十字靭帯損傷については、特にスポーツ復帰を考えた場合には手術が必要になります。現在では、膝周囲の自分の組織を採取して新しい靭帯として作り直していく再建術を主に行っています。当院では、これらの手術に低侵襲で行うことをめざしているほか、私ともう一人の医師はアスリートを含め診療を行っているなど、スポーツ障害も専門としています。

Q貴院における膝の疾患の手術の特徴はありますか?

A

メリットとデメリットを十分説明した上で治療を進める

変形性膝関節症の手術では、人工関節置換術と高位脛骨骨切り術の両方に対応していることがあります。人工関節置換術の後は、跳ねたり、走ったりすると関節が緩んでしまうことがあるので、基本的に激しい運動はできません。高位脛骨骨切り術なら運動もできるようになることが望める一方で、人工関節置換術に比べて回復に時間が必要で、変形が進んでいるとできないなど、それぞれにメリットやデメリットがあります。当院では、50〜60代など、まだ元気だけど膝が痛み運動ができないという方には高位脛骨骨切り術、70〜80代で普通に歩けるようになればいいという方には人工関節置換術というように、適切な手術方法を提案できるのが強みです。

Q先生が力を入れている膝痛教室について教えてください。

A

膝痛教室の様子

当院では、膝痛で悩んでいる人を対象に月に1回「中高齢者の膝痛教室」を開催しています。ここでは、膝の痛みはまだ強くないけど、これからひどくならないように予防をしたい方や、膝の痛みに対し適切な治療を受けたい方、すでに治療をしていて手術などを勧められているけど悩んでいる方などを対象に、スライドや模型、筋力訓練の実演などを通して、膝の仕組みや病気、特に変形性膝関節症について自分でできる予防方法、治療方法、手術などについてお話ししています。無料で約1時間、当院の患者さん以外でも予約なしで参加が可能です。膝痛は年齢のせいだからしょうがないと諦めずに、気軽に参加していただきたいと思います。

患者さんへのメッセージ

田代 俊之 部長

1990年山梨医科大学卒業後、東京大学医学部整形外科に入局。東京逓信病院、JR東京総合病院勤務などを経て2014年より同院。2017年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医。専門は膝関節とスポーツ整形外科。

私は、例えば50歳の患者さんの治療をするときに、この方が80歳になったときに膝がまだ使える状態であるかなど、30年後のことを意識しながら治療をすることを大切にしています。そのためには、人工関節置換術に加え、高位脛骨骨切り術ができるというオプションを持つことなどで、一人ひとりの状況に応じてより適切な治療を行うことが重要だと考えています。そして、人生最後まで自分の足で歩きたい、どこかに旅行に行きたい、一人で生活していきたいという目標がある人には、手術は一つのチャンスとも言えます。ですから、膝が痛いために好きなことややりたいことを諦めてしまう前に、ぜひ相談していただきたいと思います。

access.png