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医療法人敬愛会 西宮敬愛会病院

(兵庫県 西宮市)

大塚 正久 低侵襲治療部門主任部長

最終更新日:2024/05/01

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体にも心にも負担の少ない治療を提供する

阪急神戸本線西宮北口駅から徒歩約7分の場所に位置する「西宮敬愛病院」は、2012年に開院以来、内科・リハビリテーション科を掲げる慢性期の療養型病院として地域医療の一翼を担ってきた。落ち着いた雰囲気の建物内には、医療療養病棟に180床、回復期リハビリテーション病棟に51床の計231床を備え、駅近の立地を生かした都市型医療療養施設として「心と生活を支える癒やしの環境」の提供をめざしている。地域に根差した医療を提供する同院の新しい部門として、2023年に誕生したのが「低侵襲治療部門COKU」。その名のとおり、腹腔鏡などを用いて患者の負担を軽減した手術を行うために開設された施設だ。大規模病院レベルのオペ室や先進的な設備を整えることにこだわり、多様な診療経験を持つ医師と麻酔科の医師がタッグを組み、安全性にしっかり配慮した治療を実践している。「体だけでなく心の負担も小さい医療の提供に努めている」という低侵襲治療部門主任部長と医療法人敬愛会の常務理事を兼任する大塚正久先生に、新部門開設にかける思いや対応している疾患、低侵襲治療のメリットなどを聞いた。(取材日2024年2月27日)

地域での病院の役割や新部門開設の経緯などをお聞かせください。

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当院は、兵庫県丹波市、三田市、神戸市にほか3つの病院を展開する医療法人敬愛会グループに属しています。慢性期の療養型病院・回復期リハビリテーション病院として2012年に開院しました。状態の安定している急性期の治療を終えた患者さまに対する医療を提供しており、入院透析に対応できる設備も整えています。今回、低侵襲治療部門COKUを開設したのは、良性疾患の患者さまに極力負担の少ない治療を提供することで地域医療に貢献できればと考えたからです。私たちが扱う鼠径ヘルニアや胆嚢ポリープのような胆嚢疾患などは良性疾患と呼ばれます。がんなどと比べると緊急性が低いため、手術までの待ち時間が長くなるということもあります。しかし中には痛みを伴う場合があり、不快感に悩む方もおられます。そうした患者さまをお待たせすることなく治療を提供したいと考えています。

部門名のCOKUにはどのような意味があるのですか?

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COKUは「虚空」をアルファベット表記にしたものです。虚空はほぼゼロに近い数の単位であり、患者さまの身体的、精神的負担をできるだけゼロに近づけたいという思いを込めて、この名前を採用しました。現在のところ、患者さまの約半分は医療機関からのご紹介ではなく、直接当院を受診される方なので、受診のしやすさという意味でも、患者さまの負担は小さいと思います。対応している診療は、現在は鼠径ヘルニア、胆石や胆嚢ポリープといった胆嚢疾患、慢性的な虫垂炎、さらに内視鏡を使った消化器疾患の診断と治療です。手術を行う際は、基本的には腹腔鏡手術を行っておりますが、手術歴など患者さまの状態に応じて術式を選択しております。さらに、安全性に配慮して診療を提供するために施設・設備の充実にも力を入れており、専用の病棟に大規模病院レベルの環境を追求したオペ室を備え、さまざまな先進的機器を導入しています。

腹腔鏡手術で多くのケースに対応できるのですか?

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私が医師になった当時は、消化器がんの手術などはまだまだ開腹手術が多かったのですが、次第に腹腔鏡手術が普及して、手術の傷もかなり小さいものになってきました。私が主に担当している大腸がんの手術でも、特殊なケースを除き、多くが腹腔鏡で対応できるようになりました。開腹手術と比べると、やはり患者さまの肉体的、精神的負担が小さいのがメリットです。特に、私たちが現在扱っているのは良性疾患と呼ばれる病気なので、治療によってできる傷はできるだけ小さくしたい、患者さまの負担をできるだけ少なくしたいという思いもあります。もちろん、腹腔鏡は万能ではないので、鼠径部切開法などで対応する場合もあります。われわれは、できる限り低侵襲性を追及しつつ、とにかく安全に配慮した治療を心がけております。

どのような先生が診療を担当されるのですか?

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低侵襲治療部門の医師は、私がこれまで一緒に働いた経験から、「この人と一緒に患者さまを診ていきたい」と思える先生に声をかけました。外科医師では、膵臓や肝臓疾患から鼠径ヘルニアまで幅広く診療経験を積んだ先生が在職し、大腸疾患と鼠径ヘルニアを中心に診療してきた私と、良いバランスで患者さまに対応できます。また、胃・大腸カメラに強い消化器内科の先生が来てくれたことで、内科と外科、各専門領域の知識や技術、さらに複数の医師の視点を生かし患者さまに対応していけると思います。もちろん、外科医師だけで手術はできないので、手術時は、麻酔を専門とする医師が必ず麻酔を担当します。一方、看護師等についても、手術や内視鏡に慣れた人に来ていただきました。患者さまの負担をできるだけ少なくすることをめざしているので、看護師はもちろん、受付や事務のスタッフを含めて丁寧な受け答えなど心の負担の軽減につながる対応を心がけています。

今後の展望と地域の方々へのメッセージをお願いします。

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まずは、鼠径ヘルニアと胆嚢疾患に対する低侵襲治療を多くの患者様に提供できるよう精進していきたいと考えています。そのような体制を構築するために、診療の質向上につながる機器なども積極的に取り入れていきたいと考えています。例えば、将来的にはロボット支援手術にも対応していきたいと思います。私たちが扱う疾患は、まだロボット支援手術の適応にはなっていませんが、将来的には対象となっていくのではと考えています。その時に備え、手術室をロボット支援手術に対応できる仕様にしています。COKUは研鑽を重ねた外科、内科、麻酔科の医師が、安全に配慮した施設で対応させていただく診療部門です。全スタッフが、患者さまの肉体的、精神的負担を極力少なくしたいという思いを持っております。悩んでおられる症状があるなら、ご相談だけでも構いません。気軽に受診いただければと思います。

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大塚 正久 低侵襲治療部門主任部長

2005年金沢大学医学部卒業。主に消化器を専門とする外科医師として、兵庫県立西宮病院、大阪大学医学部附属病院、大阪警察病院、近畿大学奈良病院などで研鑽を積む。日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。診療の際は、患者の悩みや困り事にきちんと耳を傾け、医師からの一方的な医療の提供にならないよう努めている。学生時代からスポーツに親しみ、現在も筋力トレーニングを健康維持に役立てている。

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