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最終更新日:2025/02/05

地方独立行政法人大阪府立病院機構
大阪急性期・総合医療センター

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肥満症治療部門

診療科・部門紹介

減量・代謝改善手術を含む、肥満・高度肥満に対する各種高度専門医療を多職種チームから提供

肥満症・高度肥満症に悩む患者の疾病予防、生活の質向上、健康寿命の延伸をめざす肥満症治療部門。同部門では肥満・糖尿病の専門外科医である宮崎安弘先生を中心に、糖尿病専門の内科医師、管理栄養士、精神科医師、臨床心理士、心臓内科医師、看護師による肥満症治療チームを編成。食事療法や運動療法を含む内科的な治療、肥満症治療薬を使用した薬物治療、保険適応となる減量・代謝改善手術の腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が可能だ。また、肥満症と関連が深いとされるうつや摂食障害などの精神的な問題にも専門的な視点で対応。ただ痩せることだけを目的とするのではなく、治療を通して患者の人生をより良いものに変える肥満治療をめざしている。

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多職種が連携し肥満症治療チームを編成

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情報共有を行い、患者が継続できる肥満治療をめざしている

スタッフ紹介

責任者

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宮崎 安弘消化器外科副部長

2002年熊本大学医学部卒業。東京厚生年金病院、市立堺病院、大阪大学大学院医学系研究科消化器外科助教を経て、2019年4月大阪急性期・総合医療センター消化器外科副部長に就任。日本消化器外科学会消化器外科専門医。日本肥満症治療学会評議員。肥満外科治療、低侵襲手術が専門分野。

メッセージ

食生活やライフスタイルの変化によって、肥満に悩む人は増えています。しかし健康のために痩せることは難しく、肥満を放置すれば糖尿病、高血圧、脂質代謝異常などの生活習慣病をはじめとするさまざまな疾患の誘因にもなります。中でもBMI35以上の高度肥満症の方はさらにそのリスクが高く、海外では外科手術が標準治療として積極的に行われています。当院ではこの手術を私が担当しており、術前・術後にはチーム全体で包括的なサポートを行います。当チームには精神科医や心理士も在籍していますので、精神的な問題に対するアプローチも得意です。これまで肥満治療がうまくいかなかった方こそ、ぜひわれわれに相談していただければと思います。

スタッフ

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堤 真也医員

2017年福井大学医学部卒業。福井大学医学部附属病院で初期研修を経て、大阪大学医学部附属病院、地域医療機能推進機構大阪病院、水間病院、大阪医療センターの精神科で勤務し、2024年4月から大阪急性期・総合医療センターに赴任。同年より高度肥満症治療チームに参加。肥満症と関連が深いとされるうつ症状や摂食障害、統合失調症などの精神的な問題に専門的に対応し、より良い人生を過ごすための肥満治療に尽力している。

メッセージ

この病気の治療を成功させるためには、肥満という病気のことを知ってもらったり、食べるべきものを知ってもらったりと、かなりの時間を割いてお勉強をしていただかなくてはいけません。この時間は薬物治療や手術と同じくらい必要な時間ではあるものの、どんな人でも一人で勉強するのはなかなか大変なこと。そんな時に患者さんのそばでサポートするのが病院であり、われわれの仕事ではないかと思っています。治療がつらいと感じる時、やめたくなる時もあるかもしれませんが、チーム全員が皆さんの味方です。精神的な問題によってこれまで治療が難しかった方も、ここからが新たな一歩だと考えて、ぜひ私たちにご相談いただけたらと思います。

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川崎 康心理士

2010年大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了。心理職として京都府内の精神科病院、矯正施設で従事した後、2020年4月大阪急性期・総合医療センターに入職。肥満症治療チームに参加し、精神科の医師と深く連携しながらカウンセリング等を提供。患者が抱える悩みや不安、社会的な問題に耳を傾け、治療の継続やリバウンド予防に最も重要となる患者自身の「変わりたい」と願う強い気持ちをサポートする。

メッセージ

これまで肥満治療がうまくいかず一人で苦しくなっていた方にこそ、われわれのようなチームがいることを知ってほしいし、われわれのチームのサポートを受けてほしいと思います。なぜなら肥満治療は一筋縄にはいかないもので、多くの人が治療を継続できずに脱落してしまうからです。これは肥満症がさまざまな疾患や精神状態、社会的な状況、生活習慣などが複雑に絡み合って起こる疾患であり、食べなければいい、薬を飲めばいい、手術をすればいいという単純な問題ではないからだと思います。本当に肥満を解消したいと思ったら、上手に病院や医療を利用することが大切。肉体的・精神的なサポートを受けながら、明るく治療を続けていきましょう。

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藤田 洋平糖尿病内分泌科医長

2009年に大阪大学医学部医学科を卒業。大阪急性期・総合医療センターでの初期臨床研修等を経て、糖尿病内分泌科医員に。2017年より同診療主任。2022年4月より現職。内科的治療が難しいとされる高度肥満症患者にも寄り添い、肥満症外科手術後もサポートする。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医。糖尿病と内分泌疾患が専門分野。

メッセージ

肥満症という病気は非常に個別性が高い病気であるため、肥満の原因となる疾患や社会的背景に至るまでまったく同じ人はいません。そのため「こうしたら必ずうまくいく」という絶対的な治療法もなく、どんなベテランの医師であっても治療について迷うところが必ずあります。だからこそ私たちはチーム一丸となって治療に向かい、患者さんとの対話を繰り返すことで「その人にとって本当に必要な治療」を見つけていきたいと考えています。肉体的・精神的な疾患や社会的状況など、すべて加味した上で治療を進めていきますので、これまで治療がうまくいかずに苦しんでいた方、一度は治療を離脱してしまった方にもぜひご相談いただければと思います。

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前西 佐映栄養士

2016年大阪府立大学卒業、同年和歌山県立医科大学附属病院で研鑽を積み、2024年4月大阪急性期・総合医療センターに入職。入職後は肥満症治療チームの一員として栄養指導を担当。肥満症患者のコンプレックスや社会的な問題にも丁寧に寄り添いながら、一人ひとりが抱える問題点を丁寧に抽出し、それに合わせた生活習慣の改善や知識の獲得に向けて、無理のない食事指導と自己管理のアドバイスをすることを心がけている。

メッセージ

栄養指導の際にお話を聞いていると「あなたが食べるから悪い」と否定されすぎて、治療そのものを諦めてしまっていたり、肥満を受け入れすぎていたりする方が多いのではないかと感じます。栄養的な観点から見ると「食べること」は大切なことで、食べる=肥満というわけではありません。ただ、食べることを正しく理解することはなかなか難しいこと。これまで身につけた食習慣を変えることも、すぐにできることばかりではないと思います。だからこそ私たちを頼ってほしい。これまでとらわれていた「食べている自分が悪い」「太っている自分は駄目なんだ」という考えを払拭し、前向きに治療に取り組んでもらえるようにチームの皆でサポートします。

紹介医療機関の先生方へ

当部門では多職種が連携して肥満症治療チームを編成し、継続できる肥満治療をめざしています。特にBMI35を超える高度肥満の場合は内科的治療だけでの対応が難しいため、外科的治療である腹腔鏡下スリーブ状胃切除術にも対応しています。今後さらに専門的な治療を行うべく邁進していく所存です。術前術後の栄養指導のみならず、精神科の医師や臨床心理士の専門性を生かしたアプローチも行います。肥満と関連が深い精神疾患の対応も得意としていますので、精神的問題による治療困難を感じた場合にも、安心してご相談・ご紹介いただければと思います。

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