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こまやかなサポート体制で実現する
痛みの少ない無痛分娩

医療法人倖生会 身原病院

(京都府 京都市西京区)

最終更新日:2023/08/07

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    人生において大きなライフイベントである出産。近年は生涯に一度の経験という女性も少なくないだけに、安心して出産できる環境を整え、納得できるかたちで新しい生命を迎えたいと考えるのはごく自然なことだろう。そこで、注目が高まっているのが無痛分娩。麻酔によって痛みの軽減を図る分娩方法だ。快適に過ごせる環境と、ホスピタリティーあふれる対応で知られる「身原病院」は、京都府で無痛分娩を実施する病院の一つ。女性の心と体に寄り添い、理想の出産をかなえるため、早くから無痛分娩を導入し、自然分娩から帝王切開まで数多くの分娩を受け持つ身原正哉院長に、無痛分娩や同院でのサポートについて詳しく話を聞いた。(取材日2023年5月8日)

    欧米で主流の無痛分娩を実施。設備と体制を整え、理想の出産を徹底的にサポート

    Qこちらでは無痛分娩に対応していると伺いました。

    A

    「女性に寄り添う身原病院」がモットーの同院。無痛分娩にも対応

    無痛分娩は、硬膜外麻酔を使用して陣痛の痛みの緩和を図りつつ出産する方法です。体への負担やストレスが少なく、欧米ではほとんどの妊婦が選択しています。全身麻酔とは違い出産するお母さんの意識はあり、上半身の感覚はいつもと変わりません。そのため、医師や助産師、家族とコミュニケーションをとることもできます。痛みに弱い方、出産への恐怖心が強く妊娠をためらっている方、陣痛にトラウマがある方に適した方法なので、気になる方は一度相談してみてください。ただ、無痛分娩を行う施設はまだ少ないといわれています。当院は人生の大イベントである出産を希望に沿った形で迎えられるよう、無痛分娩も選択肢の一つとして対応しています。

    Q無痛分娩のリスクについて知りたいです。

    A

    万が一の異常が起こった場合のフォロー体制にも余念がない

    分娩時間が自然分娩に比べるとやや長くなる傾向があります。あまり長くなってしまうと母体にも赤ちゃんにも負担が大きくなりますので、その場合は吸引分娩や帝王切開に切り替わる可能性があります。また非常にまれですが、麻酔薬の合併症やアレルギー反応による副作用が起こる場合があります。これらはほとんどが麻酔開始30分以内に起きますので、当院では最初の30分間はよりこまやかなモニタリングを徹底し、万が一の異常時にはすぐに適切な処置を行えるように準備しています。ただ、無痛分娩に限らずどの分娩方法にもリスクはあります。リスクについて説明はしっかりと行いますので、ご理解の上お産に向かい合っていただければと思います。

    Q無痛分娩では痛みを感じないのでしょうか?

    A

    無痛分娩について説明する身原正哉院長。患者の不安に寄り添う

    「無痛」という言葉から、出産に伴うすべての痛みがゼロになると誤解している人もいますが、実際には陣痛時のおなかの張りや痛み、赤ちゃんが降りてくる感覚は残るようにコントロールしていきます。そのためまったくの無痛というわけではなく、自然分娩の痛みを10と仮定すると、無痛分娩で感じる痛みは3程度でしょうか。痛みの感覚は人それぞれですので、少しの痛みでも強く感じる人も中にはおります。1人目を自然分娩で出産された方が無痛分娩を体験すると、「最初から無痛分娩にしておけば良かった」とおっしゃる方は多いです。まずはお気軽に無痛分娩とはどんなものか、一度ご相談いただければと思います。

    Q無痛分娩後子どもに愛情を感じられるか心配という声もあるとか。

    A

    分娩方法を選択でき、患者一人ひとりが納得できるお産をめざす

    日本には「我慢が美徳」という文化があり、「出産の痛みを感じてこそ親になる」という考え方が根強く残っています。そのため「無痛分娩での出産後に、ちゃんと愛情を感じられるか心配」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、痛みによって愛情ホルモンが分泌されるといった医学的な根拠はありません。もし痛みを感じることでしか愛情が湧き出てこないのであれば、帝王切開で出産した子や里子には愛情が生まれないはずです。周りを見渡してみれば、どんな方法であっても愛おしいと思って子育てしている人がほとんどだと思います。愛情を感じるかどうかはその人のパーソナリティーや関係性、精神状態によるものであり、出産方法は関係ありません。

    Q医師や助産師の数も多くサポート体制がしっかりしていますね。

    A

    同院の医師が一丸となってお産をサポートする

    安全に無痛分娩を行うためには、経験がある医師や麻酔科医師、助産師のサポートが必要です。「身原病院」は無痛分娩における安全な診療を行うために、無痛分娩に関する一般的な知識の普及や、安全性向上のための取り組みに関する情報の発信、最新の知見の収集に取り組んでいます。また、定期的に医療スタッフへの教育を行い、体制整備と質の向上にも努めています。助産に関する豊富な知識と技術、経験を持つ助産師も多数在籍しており、妊娠・出産のすべての段階でこまやかなサポートが可能です。お産では妊婦さんやご家族にしっかり寄り添うことが何よりも大切。理想の出産を一緒にかなえましょう。

    患者さんへのメッセージ

    身原 正哉 院長

    京都府立医科大学附属病院、京都中部総合医療センター、京都市立病院で研鑽を積む。2010年より身原病院で勤務し、2012年院長に就任。産婦人科はもちろん、産科では出生前相談、婦人科では高度不妊治療・エイジングケアと、常に新しい知識や技術を取り入れるための探求を怠らず、患者の持つさまざまな悩みが解決につながるように日々取り組んでいる。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。

    どんな出産方法も、それぞれにメリットデメリットがあります。産婦人科の医師として数多くの出産に立ち会ってきましたが、分娩の方法に優劣はなく、どんな出産も素晴らしいものです。そして、新しい命の誕生という喜ばしいライフイベントをサポートできることが、私たちにとっても大きな喜びです。あまり病院っぽくないところですが、温かい雰囲気を大切にして、妊婦さんやご家族をしっかりケアできていると自負しています。煩雑な現代社会はストレスも多く、核家族化が進んで近くに頼れる人がいないという方も少なくないと思います。同性で話しやすい助産師に、いろいろなことをご相談ください。
    ■HPはこちら

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