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充実したサポート体制を生かした
一人ひとりに寄り添う分娩

医療法人倖生会 身原病院

(京都府 京都市西京区)

最終更新日:2023/02/07

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  • 保険診療
  • 妊娠高血圧症候群

出産はとても大切なライフイベント。近年は生涯に一度の経験という女性も少なくない。それだけに、安心して出産できる環境を整え、納得できる形で新しい生命を迎えたいと考えるのはごく自然なことだろう。より良い状態で出産を迎えるにはどのようなことに注意すれば良いのか。さまざまな分娩方法にはどのようなメリット・デメリットがあるのか。快適に過ごせる環境と、ホスピタリティーあふれる対応で知られ、数多くの分娩を受け持つ「身原病院」の身原正哉院長に話を聞いた。妊娠中に気をつけたいポイントや最近選ぶ人が増えているという無痛分娩、同院の特徴などについても語ってもらったので、妊娠への心構えや病院選びの参考として役立ててほしい。(取材日2022年4月1日)

助産師を中心にしたサポートにより出産の不安を解消。無痛分娩をはじめさまざまな分娩方法に対応する

Q妊娠中はどんなことに気をつけるべきでしょう?

A

管理栄養士による栄養バランスが考えられた食事を提供

バランスの良い食事、適度な運動など健康的な生活が大切です。食事については、特定の食物を制限する必要はありませんが、多くの場合生肉にはトキソプラズマが含まれ、赤ちゃんに影響するので控えてください。お魚は栄養的には非常に優れた食材ですが、マグロなど水銀の含有量が若干高いものもあるので注意が必要です。また、血糖値が急上昇しないように、野菜を最初に食べ、次に肉や魚などのおかず、最後にご飯など糖質を抑える食べ方がお勧めです。また、風疹などのワクチン摂取は、妊娠前に済ませておくといいでしょう。お薬については医師が処方したものであれば基本的に問題ありませんが、不安な場合は産婦人科で尋ねてください。

Q分娩にはさまざまな種類があるのですね。

A

心地良く、快適に過ごせるロイヤルスイート

自然分娩のほかにも無痛分娩、帝王切開などがあります。無痛分娩は背中から麻酔薬を注入して局所麻酔を行うことで出産時の痛みの軽減を図る方法で、赤ちゃんの取り上げ方そのものは基本的に自然分娩と同じです。「お産は痛い、苦しい」といわれる傾向があり、恐怖心を持っておられる方が少なくないので、そうした方の恐怖心や精神的な負担を軽減するために有用な方法と言えます。現在、欧米などでは無痛分娩が主流とされています。日本では、痛みは我慢するものという考え方が強かったのですが、最近は無痛分娩を選択される方も増えています。帝王切開は、主に妊娠高血圧症などお母さんや赤ちゃんの体に負担がかかる場合に選択する分娩法です。

Q無痛分娩のメリット・デメリットを教えてください。

A

スタッフステーションに隣接した新生児室

お産に対する恐怖心が強いと、うまく呼吸できなくなるなど、出産自体がスムーズにいかない場合もあります。こうした方にとっては、痛みの軽減を図れる点は大きなメリットだと思います。出産が長引くと赤ちゃんにも負担がかかりますからね。また、循環器系の問題などで痛みやストレスを避けたい方にとっても適した方法だと思います。デメリットは、出産費用が若干高くなることと、麻酔に伴うリスクがあることです。無痛分娩の場合は赤ちゃんの向きが多少違ってもある程度お産が進むものの進行しなくなるケースがあり、吸引分娩や鉗子分娩の併用が多くなります。ただし、無痛分娩を選んでも、帝王切開になる確率が高いということはありません。

Q「自然なお産」も大切にされていますね。

A

「女性のトータルパートナー」として地域に愛される病院をめざす

当院では、可能であればできるだけ自然なお産を大切にしたいと考えており、現在のところ帝王切開の割合は10%以下です。これは、お母さん、赤ちゃんがともに元気な状態なら、妊婦さんの状態が生むべき状況になるまで待つという考え方を持っているからです。出産が遅れて入院が延びたり、スタッフの配置に注意が必要などの難点はありますが、この姿勢は変わらず大事にしたいと思います。一方、例えば38週目に産むなど、いつ産むかにこだわると帝王切開の割合が高くなります。帝王切開だと予定日にできるだけ短時間でお産を済ますことも見込めますが、身原病院では患者さんの意向に寄り沿った分娩方法をしっかりサポートさせていただきます。

Q医師や助産師さんの人数も多いですね。

A

和室スペースも備えた和スイート

お産では妊婦さんやご家族にしっかり寄り添うことが何よりも大切と考えています。このため医師間できちんと連携が取れるよう、産婦人科の診療は常勤の医師が担当しています。気軽に受診していただけるように、毎日1〜2人の女性医師も診療を担当しています。また、医師が積極的に介入するというよりも、助産師が中心になってお産を進めるのが当院の特徴です。医師に相談しづらいことも、助産師が産前から産後まで寄り添った対応をしつつ、必要な時に医師や看護師も一緒になって対応します。例えば、逆子や以前に帝王切開をしたことがある方は、医師がきちんと関与するようにしていると、自然分娩の割合が高くなるとされているんですよ。

患者さんへのメッセージ

身原 正哉 院長

京都府立医科大学附属病院、京都中部総合医療センター、京都市立病院で研鑽を積む。2010年より身原病院で勤務し、2012年院長に就任。産婦人科はもちろん、産科では出生前相談、婦人科では高度不妊治療・エイジングケアと、常に新しい知識や技術を取り入れるための探求を怠らず、患者の持つさまざまな悩みが解決につながるように日々取り組んでいる。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。

さまざまな診療科の中でも、産婦人科はお母さんやご家族に「おめでとうございます」と言える診療科です。病気の場合、健康を害してマイナスになったものを、できるだけゼロに近づけることをめざしますが、お産はプラスになる出来事だからです。こうした喜ばしいライフイベントをサポートできることに、私たちも大きな喜びを感じています。あまり病院っぽくないところですが、温かい雰囲気を大切にして、妊婦さんやご家族をしっかりケアできていると自負しています。複雑な現代社会はストレスも多く、核家族化が進んで近くに頼れる方がいないという方も少なくないと思います。同性で話しやすい助産師に、いろいろなことをご相談ください。
■HPはこちら

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