全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院7,983件の情報を掲載(2024年4月25日現在)

  1. TOP
  2. 京都府
  3. 京都市西京区
  4. 上桂駅
  5. 医療法人倖生会 身原病院
  6. 身原 正哉 院長

医療法人倖生会 身原病院

(京都府 京都市西京区)

身原 正哉 院長

最終更新日:2023/02/17

Main Main

ライフパートナーとして女性に寄り添う

阪急嵐山線の上桂駅前、徒歩1分の場所にある「身原病院」は、開院より50年以上にわたり、妊娠・出産にとどまらず女性の健康をトータルに守り続けている病院だ。開院当初から「ホテルのような施設・おいしい食事とアットホームなおもてなし」にこだわり、そのホスピタリティーから大阪・滋賀といった遠方から足を運ぶ患者もいるほど。女性の一生において一大イベントである妊娠・出産。時代が変わり、価値観や生活様式が変化しても、命を生み出すことの尊さは不変のものだ。2012年に同院の院長に就任した身原正哉院長は、その尊い時間をホスピタリティーで満たし、安心と安全に満ちた時間にしたいと言う。そんな身原院長の信念や同院の特徴などについて、話を聞かせてもらった。(取材日2020年12月18日)

病院の成り立ちについてお聞かせください。

1

当院は1969年に私の両親が「身原医院」を開院したことに始まります。当時は助産師さんによる自宅出産が主流の時代。そんな中「一生に何度もあることじゃない出産を、心から幸せな時間にしたい」との思いから、わずか9床ではありましたが、病室は全室個室でシャワールームを設置する、入院時に必要な用品は医院側が準備する、また入院中の食事の味と品質にこだわるという、当時としては斬新ともいえる環境を整えていました。やがて、そういった医院の姿勢を認めてくださった患者さんたちが多く集まってくださるようになり、1977年6月10日により多くの妊婦さんのサポートをするべく規模を拡大して「身原病院」となりました。2010年に私が勤務を始めた時は不妊治療を望む方が増えてきたことや建物が老朽化していたこともあり、2012年に新病院へと改築し、これまでの想いは継承しつつ新しい設備を整えた病院へ建て替えを行い、現在に至ります。

こちらの病院の特徴を教えてください。

2

産婦人科として出産を取扱うのはもちろん、婦人科、不妊治療、麻酔科と女性の疾患に幅広く対応した診療を行っています。私たちがめざしているのは「女性のトータルパートナーとして地域の皆さまに貢献すること」ですので、女性の体に関する悩みや、妊娠・出産にまつわることに幅広く対応していきたいと考えています。不妊の患者さんや女性特有の悩みを抱える方に気兼ねなく受診いただけるように、「産科」と「婦人科・不妊治療」の出入り口や外来の診察室を分ける工夫をしています。また気軽に来院できるように、女性の医師が毎日診察に1~2人出ており、医師の指名もできるようにしています。また出産だけではなく、退院後の産後フォローにも力を入れているのも特徴でしょうか。産後の1ヵ月健診の実施、子どもの予防接種、母乳相談など女性に寄り添ったサポートもしております。

産科の特徴について教えてください。

3

当院には多くの助産師が在籍しており、妊婦さん一人ひとりに担当がつく形を取っています。時代が変わっても、妊婦さんが感じる出産への不安は変わりません。だからこそ、胎児と母体の状態をしっかりと診た上で、自然分娩や無痛分娩などの妊婦さんが希望する出産方法や出産環境をかなえられるように、スタッフが一丸となって取り組んでいます。入院においては、ゆったりとリラックスした環境で出産していただけるように複数のLDRという分娩室を設置し、陣痛の時から出産後数時間まで移動なしで同じ部屋で過ごしていただけるようになっています。個室全室にシャワー・トイレを完備し、食事へのこだわりなども開院時から変わらず追求しています。どの場面に関しても、大切にしているのは「クリニックのような親切で温かい雰囲気」と「病院として専門性の高い医療の提供と充実した設備」のどちらも両立させること。この部分はこれからも変わることはありません。

不妊治療についても詳しく聞かせてください。

4

不妊に悩む人は少なくありません。当院でも治療の幅を広げ、不妊で悩む方に一人でも多く妊娠していただきたいとの思いから体外受精や顕微授精のできる高度不妊治療施設を設立しました。2013年2月には助成金対象の施設となり、さまざまなサポートを提供しています。高度不妊治療をお考えの方には、当院専属の培養士や不妊カウンセラーとの相談も無料で対応させていただいていますので、お気軽に相談いただけます。当院で治療後に妊娠できた場合は、出産までのサポートを密に行いますし、妊娠中の不安への対応も充実していますから、ご安心いただけるかと思います。また分娩にも対応していますから、そのまま通院し出産していただけるのが大きなメリットとなっています。気軽な不妊治療の相談から高度不妊治療、そして出産、産後、2人目などとトータルサポートができるところが大きな特徴です。

最後に今後の展望をお聞かせください。

5

少子高齢化が言われて久しいですが、妊娠・出産は人がこの世にいる限り、なくなることのない命の営みの一つだと思います。どんな形であっても命が生まれてくる瞬間は、産婦人科医として何度関わっても感動するほど尊いものです。その喜びの瞬間に立ち会えることが私たちの喜びで、これからも地域の皆さまにより快適ですてきな時間を過ごしていただけるように成長していきたいと思います。また、妊娠・出産だけではなく、女性のエイジングケアや健康診断や病気の早期発見早期治療をしていくとともに、時代とともに変化していく女性のニーズに応え続けていけるように、これまでの経験とスタッフ一同の想いをすべて詰め込んだ「女性に寄り添う身原病院」をめざしていきたいと考えています。

Main

身原 正哉 院長

京都府立医科大学附属病院、京都中部総合医療センター、京都市立病院で研鑽を積む。2010年より身原病院で勤務し、2012年院長に就任。産婦人科はもちろん、産科では出生前診断、婦人科では高度不妊治療・エイジングケアと、常に新しい知識や技術を取り入れるための探求を怠らず、患者の持つさまざまな悩みが解決につながるように日々取り組んでいる。日本産婦人科学会産婦人科専門医。

access.png