小児脳神経外科( 松戸市立総合医療センター)

最終更新日：2024/04/09

小児脳神経外科

診療科・部門紹介

モットーは「その子らしく、その子のために」。脳腫瘍をはじめさまざまな小児脳神経外科疾患に専門的に対応

小児の脳、脊椎・脊髄、末梢神経疾患の診断と外科治療を専門的に扱う小児脳神経外科では、「その子らしく、その子のために」を基本に、オーダーメイドの医療を実践。全国的にも標榜する医療機関が少なく専門の医師も少ない領域だが、同院では小児科医師を豊富にそろえ、24時間365日可能な限り断らないことを目標に患者を受け入れている。8床のPICU（小児集中治療室）を備えて重篤小児患者の治療にあたる他、脳腫瘍、頭蓋顔面異常や頭蓋縫合早期癒合症といった先天異常、頭部外傷、水頭症などを重点的に扱っているのも特徴。脳腫瘍では、脳神経外科・小児科・放射線科との連携による集学的治療を展開し、数多くの症例を手がけている。

温かな木目調に開放的な空間の小児病棟フロア

高い専門性を要する小児脳神経外科の手術治療

スタッフ紹介

責任者

宮川正小児脳神経外科部長

浜松医科大学卒業。米国のマイアミとシアトルで小児脳神経外科の研鑽を積む。脳・脊髄腫瘍の集学的治療や機能予後を重視した外科治療、頭蓋縫合早期癒合症の外科治療、虐待による頭部外傷の診断・治療を専門にする。基礎研究にも従事。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。浜松医科大学医学部非常勤講師、千葉大学医学部非常勤講師、産業医科大学医学部非常勤講師。

スタッフ

佐々木みなみ小児脳神経外科医長

2016年大分大学医学部卒業後、松戸市立総合医療センター、千葉大学医学部附属病院、千葉県こども病院での勤務を経て、トロント小児病院脳神経外科、マサチューセッツ総合病院脳腫瘍研究室に留学。2023年1月より現職。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。専門は、小児脳神経外科、脳脊髄腫瘍、神経外傷。

メッセージ

小児の脳神経外科疾患は突然見つかることも多く、本人や家族もすぐには受け入れられないこともあるため、できる限り日常生活を維持しながら診療することをめざして、その子と家族にとってベストな治療を一緒に探すことを大切にしています。お子さんやご家族の心理的なサポートについては、病棟の看護師を中心に、医師、ソーシャルワーカー、院内学級の先生、臨床心理士がチームで取り組みますので、安心していただければと思います。また、当院ではセカンドオピニオンにも対応しています。特に宮川正医師は診療経験が豊富で優秀なドクターです。そういった医師の意見を聞くことが、子どもたちにとってたくさんの選択肢になると信じています。

ピックアップドクター

佐々木みなみ小児脳神経外科医長の独自取材記事

紹介医療機関の先生方へ

頭部打撲などの軽症についてはプライマリケアを担う地域の小児科の先生に診ていただき、専門的な治療が必要なときに私たちが対応するという連携を取っていきたいと考えています。紹介状や治療の経過はできるだけ詳細に記し、小児の神経が専門ではない先生にも病状をわかりやすくお伝えするよう心がけています。小児の神経の疾患は特徴的な症状がないことも珍しくなく、脳腫瘍であっても、元気がない、食欲がないといった一般的な症状が多いため、そこから神経疾患を想像するのは難しいと思います。ですが、重篤な疾患の可能性を念頭に置いて診療することで発見につながるケースもあると思います。何か気になることがありましたらご相談ください。