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松戸市立総合医療センター

(千葉県 松戸市)

尾形 章 病院長

最終更新日:2021/10/05

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診療と接遇、両面で一流をめざす

松戸市が運営する公立病院「松戸市立総合医療センター」。大学病院に勝るとも劣らない、充実した小児医療を筆頭に、救急、がん医療など幅広い分野で高い専門性を発揮する。2017年には老朽化した旧病院から現地に新築移転し、名称も新たに再スタートを切った。「県内全域を見渡しても、これだけの機能を有する病院は少ない」と、1993年から同院で外科医療をけん引し、2021年に病院長に就任した尾形章先生。一方で、その専門性の高い機能と療養環境、診療の強みを還元するには、職員一人ひとりが今以上に高い品格を持って患者に接する必要があると語気を強める。「診療はもちろん、あらゆる場面で『さすが松戸市立総合医療センターだ』と言っていただけるよう、総合力を磨いてまいります」と話す尾形先生に、病院の強みや特徴を聞いた。(取材日2021年6月29日)

病院長就任にあたって、どのような方針を掲げられましたか。

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当院は、県内でも大きな規模を誇る総合病院であり、災害拠点病院、地域がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院、地域周産期母子医療センター、救命救急センターといったさまざまな機能を有しています。2017年の新築移転で、強みである小児系部門をワンフロアにまとめたり、動線を短く、わかりやすくして患者さんの負担を軽減したりと、環境面もかなり整備されました。一方で、そうした病院としての格に見合うだけの品格が職員全員に備わっているかというと、まだ物足りないのが現状です。各診療科における高い専門性、医療安全、感染症対策に加えて、接遇という面でも、「松戸市立総合医療センターに来てよかった」と言っていただけるだけの品格を身につけようと皆に伝えました。小さなことですが、あいさつ一つから全員の意識を変えていきたいですね。

コロナ禍では、率先して多くの患者を受け入れてこられました。

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他の病院の手が回らない部分、どうしても敬遠しがちな部分を引き受けていくのも、公立病院としての役割の一つです。一人ひとりがそうした使命感を持ち、誇りをもって取り組んでくれたからこそ、なんとか苦難を乗り越えてくることができたと思っています。とはいえ、新型コロナウイルスの専門家など一人としていない中、手探りで患者を受け入れていた当初、最前線で診療にあたっていた医療者の負担は非常に大きいものでした。家族に感染させる不安から、自宅に帰っても自己隔離を続けていたといった話も聞いています。新型コロナウイルスの特徴がある程度把握でき、ワクチンが普及し始めたことで少しずつ精神的に落ち着いてきた印象がありますが、今なおストレスを抱えている職員は少なくありません。彼らをしっかりと支え、本来の得意分野で強みを発揮できるようにすることが大切だと考えています。

病院の特徴と強みについて、詳しく教えてください。

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大きく3つあります。1つは、ハイリスク分娩や新生児治療にも対応する小児・周産期分野です。新生児集中治療室(NICU)、新生児回復治療室(GCU)、小児集中治療室(PICU)を設置し、小児科、小児外科、小児脳神経外科、小児心臓血管外科をそろえて、先天性の疾患や難病にも対応しています。もう1つは、救命救急センターとしての救急医療ですね。東葛地域はもちろん足立区、葛飾区、埼玉県三郷市など近接する地域からも広く重症患者さんを受け入れています。コロナ禍で受け入れが圧迫されて苦慮しましたが、次第に回復してきました。そして最後に、がん医療。手術治療を手がける外科、日々新しい薬が登場している抗がん剤を患者さんに合わせて組み合わせる化学療法内科、強度変調放射線治療(IMRT)を専門とするドクターとスタッフが加わり、よりレベルの高い放射線治療が可能になった放射線治療科と、各分野のレベルが向上しています。

地域のニーズに合わせて、常に進化しておられますね。

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そうですね。外科系の診療科では、難度の高い手術を多く手がけていますし、内科の診療も「どこに行けばいいかわからない」という方のため総合診療科の診療に対応しているほか、4月から糖尿病・代謝 ・内分泌内科、リウマチ科、アレルギー科と、ニーズの多い分野を切り分けてそれぞれ対応しています。結石の治療を得意とする医師が加わった泌尿器科の診療も厚みを増しています。以前から力を入れて取り組んできた地域医療連携においても、当院とかかりつけ医が役割を分担してより効率的に患者さんを診ていくための連携登録医制度への申し込みが増え、紹介・逆紹介の流れがよりスムーズになりました。診断が確定後、または退院時に原則としてかかりつけ医にお戻しすることによって、地域で完結する医療を望む患者さんの声に応えていきたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをいただけますか。

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コロナ禍において、地域医療の間隙を埋める医療を展開してきたように、変化し続ける世の中で求められる医療を柔軟に提供することが私たちの最大の役割です。公立病院としての責務を果たし、存在価値を発揮していきたいですね。同時に、近隣の病院にない、高度かつ専門的な医療の質を維持・向上させていくことも忘れてはなりません。今後は患者さんの最後の砦になれる診療科をさらに増やし、接遇を含めた総合力で「松戸市立総合医療センターは一流だ」と言っていただけるよう、努力を続けていく所存です。患者さんはもちろん、職員も「ここに来て良かった」と心から言える病院をめざしてまいります。

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尾形 章 病院長

1985年千葉大学医学部卒業。1993年に同大医学部臓器制御外科(旧第一外科)より赴任し、肝胆膵分野など消化器疾患を中心に外科診療に携わる。2021年4月より現職。専門分野は外科一般、肝胆膵の外科および胃の内視鏡外科を中心とした消化器外科、乳腺外科。医学博士、日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。

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