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医療法人財団アドベンチスト会 東京衛生アドベンチスト病院

(東京都 杉並区)

西野 俊宏 院長

最終更新日:2022/03/07

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誠実と思いやりにあふれる心身を癒やす医療

人々の心と体の癒やしのために、思いやりに満ちた医療と看護をめざす。その根底に流れるのはキリストの愛に根差した奉仕の精神。キリスト教・プロテスタント教会「セブンスデー・アドベンチスト」が母体という、日本にあって特殊な成り立ちの「東京衛生アドベンチスト病院」は、戦前から杉並の医療を支える基幹病院の一つとして、幅広い診療科目で地域医療に貢献してきた。古くから米国の先進的な医療を取り入れてきたことでも知られ、中でも無痛分娩率の高い産科が特徴だ。自身も米国の医学を学んだという西野俊宏院長。伝統ある病院の歴史や診療体制の特徴、無痛分娩の現状、そして職員に浸透する奉仕の精神などについて聞いた。(取材日2013年11月22日/情報更新日2021年5月13日)

病院の歴史と診療体制について伺います。

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設立は1929年にさかのぼります。母体は米ワシントンD.Cに本部を置くキリスト教・プロテスタントの教会で、当院のある場所にかつての日本の本部がありました。現在は横浜に移転しています。教会が病院を造ったのは、私たちが「医療伝道」と呼んでいる医療の普及のため。イエス・キリストが大勢の病人を癒やした聖書の記録に基づき、「愛に根差した医の奉仕」を理念に掲げ、セブンスデー・アドベンチスト教会が世界中に病院を設立しました。当院以外に沖縄と神戸、世界各地に姉妹病院があります。幅広い診療科目のほか、人間ドックや健診にも対応しています。東京都2次救急医療機関に指定されており、内科・外科は24時間、小児救急は深夜を除き受け入れを実施。また緩和ケア病棟(ホスピス)を持ち、終末期医療にも取り組んでいます。禁煙専門の外来は老舗中の老舗。日本にまだ禁煙という概念がない1970年代から設置され、当時から全館禁煙でした。

クリニックの特徴や、産科について教えてください。

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併設の「東京衛生アドベンチスト病院附属教会通りクリニック」が外来の役割を担っており、産科、健診に関しては設備の関係上、直接病院へお越しいただいています。その他の特徴に、外国の患者さんが多いことがあげられます。米国の先進的な医療を取り入れてきた歴史に加え、1980年代の初めまでは米国人のドクターが院長を担当。現在も各診療科のドクターが英語を話せますので、外国人の患者さんにとっては安心なのだと思います。都心からおみえになる方も大勢いますよ。私も米国での在住経験が長くありますから、おかげさまで英語には不自由しません。当院の産科が広く認知されている最たる要因は無痛分娩でしょう。硬膜外麻酔を用い、お産の痛みをコントロールする分娩法を採用しています。欧米では浸透している方法ですが、日本の主流はまだ自然分娩ですね。硬膜外麻酔をする医師が足りないといった状況もあり、なかなか実現できないのが実情です。

無痛分娩の利点はどんなところでしょう?

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出産時の痛み緩和が期待できるため、妊婦さんの不安が軽減できます。一度経験した方は「2人目も無痛分娩で」と希望されることが多いですね。ですが「無痛」と言っても陣痛はありますし、いきむこともできる点をご留意ください。カテーテルの挿入角度や位置によって麻酔の効き方が鈍くなったり、頭痛や出血が起きたりすることがあるため、経験豊富な産婦人科の医師がしっかり管理しています。また、当院では出産後のケアも充実しています。産婦さんは授乳の関係で高いカロリー摂取が必要になるため、おやつを提供するのですが、せっかくなら楽しんでいただきたいとデザートビュッフェを設置。ご好評をいただいています。食事は「体は神様から与えられた大切なものなのだから、しっかりと管理することが人間の義務」という聖書の教えに基づき、肉や魚を使わない菜食です。「体がリセットされたようで気持ち良い」と喜んでくださる患者さんもいらっしゃいます。

西野先生のご専門についてと、診療での心がけがありましたら。

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専門は消化器外科と乳腺外科です。外科の医師の仕事は体力的にも精神的にも消耗する場面が多くありますが、直感的な判断が求められる環境はかえって自分の性に合っていました。手術によって、患者さんにドラスティックな変化をもたらせることにもやりがいを感じます。今の自分があるのは、米国で過ごした学生時代や研修医時代のおかげ。勉強漬けの毎日、さらに英語でのコミュニケーションの難しさもあり本当にハードでしたが、送り出してくれた両親のためにも「絶対にドクターになって、医療に貢献するんだ」という一心で踏ん張りました。そのおかげで米国の先進的な医療を学べたことは大きな財産となっています。当院の理念は前述のとおり、「キリストの愛に根差した医の奉仕」。今後も誠実に、思いやりをもって、目の前の患者さんのために最善を尽くす医療に努めていきます。

今後の展望をお聞かせください。

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開院当初わずか20床だった病床数が、今では186床を数えるまでに拡大しました。奉仕の精神は職員全員に浸透しており、患者さんから「医師やスタッフが優しい」と言っていただくことも多いです。杉並にお住まいの皆さんは医療に対する意識が高いので、「何かあったときには東京衛生アドベンチスト病院へ行けば何とかしてもらえる」と信頼いただけるよう、質の高い医療と心のこもったホスピタリティーを提供し続けていきたいですね。産科やホスピス、小児救急といった当院の強みを生かし、これからも地域の医療ニーズに応えていきます。また、中小規模の病院や開業医の先生方とも連携を図り、お互いに足りない部分を補い合えるような関係を築いて、地域医療に貢献していきたいと考えています。診療科や入院床の制限がある中でも、病気を抱え、不安を抱え、助けを必要としている患者さんをできる限り受け入れる姿勢を持ち続けたいですね。

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西野 俊宏 院長

1988年アメリカロマリンダ大学医学部卒業。1995年から東京衛生アドベンチスト病院に勤務。2013年より現職を務め、理事長と緩和ケア内科部長を兼任。在米中に培った英語力を生かした診療は、多くの外国人患者から信頼を集めている。専門は消化器外科、乳腺外科。外科分野のやりがいを「直観的な判断が求められること」と語る。プライベートでは3人の子どもの父親。

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