独立行政法人地域医療機能推進機構

東京高輪病院

診療科・部門紹介

がんや良性腫瘍から、更年期医療、月経不順、性感染症まで幅広く対応

良性と悪性の子宮腫瘍や卵巣腫瘍から更年期医療、月経不順、性感染症などまで、幅広く診療している。腫瘍の治療を得意としており、悪性腫瘍に関しては開腹手術に力を入れ、妊孕性についても配慮した治療を心がけている。また、良性疾患には、腹腔鏡下腟式子宮全摘術（LAVH）や経膣的腹腔鏡手術（vNOTES）など低侵襲の治療に努めている。池田俊一部長は診療の中で病理診断の重要性を認識し、自ら顕微鏡をのぞくと同時に病理医とも密接にコミュニケーションを取りながら、治療方針や術式などを決定している。治療では、ガイドラインを基本としつつも患者の希望も考慮し、適切な医療を提案し実践することを大切にしている。

コルポスコピー検査やエコー検査などにも対応

病理検体を顕微鏡で観察している様子

スタッフ紹介

責任者

池田 俊一部長

1986年埼玉医科大学卒業。1991年鹿児島大学大学院で医学博士号を取得。国立がんセンター中央病院でがんについて専門的に学んだ後、鹿児島大学医学部助手、米国ニューヨーク大学メディカルセンター、東京女子医科大学講師、国立がん研究センター中央病院医長などを経て2023年より現職。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医。

メッセージ

子宮や卵巣は女性にとって本当に大切で、これまでも子宮や卵巣を取りたくないとおっしゃるがん患者さんを何人も診てきました。そのため、がんの診療ではガイドラインを基本としながらも、患者さんとそのご家族の気持ちや希望も最大限尊重し、複数の選択肢を提案できるよう心がけています。そして、婦人科の受診にハードルの高さを感じる人もいるかもしれません。特に、若い人は受診を躊躇するかもしれませんが、病気の早期発見・早期治療は何より重要で、がんの場合はそれが子宮や卵巣を残すことにもつながります。婦人科疾患の診療に幅広く対応していますから、何かおかしいなと感じたときには、速やかに受診していただきたいと思います。

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