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東京医科大学八王子医療センター

「救急医療」「移植医療」「がん治療」を柱とし、地域に向けて健康増進や疾病予防の情報発信も積極的に行う

がん診療連携拠点病院/二次救急医療機関

20180419 main
池田 寿昭病院長
Toshiaki Ikeda

プロフィール1978年東京医科大学医学部医学科卒業、医師として患者の全身管理が必要と感じ、麻酔科の医師として関連する医療機関に出向。1986年に東京医科大学八王子医療センター麻酔科に赴任、1988年からベルギー王立ゲント大学へ留学し、1989年に東京医科大学八王子医療センター救命救急センター部長・助教授、2006年同院特定集中治療部教授、2014年同院副院長を経て2017年10月より現職。

急性期医療の役割を担い、地域連携にも力を

高尾山が間近に見える緑豊かな地に立つ「東京医科大学八王子医療センター」。先進医療と地域医療を兼ね備えた南多摩医療圏の中核病院として、救急医療や移植医療、がん治療に力を入れ、地域の医療機関とも連携して、患者の検査や疾患治療、また情報発信を行っている。病院長の池田寿昭先生は、2018年4月1日現在総勢1403人の医師やスタッフをまとめながら、臨床研修指定病院として研修医を受け入れたり、医療の実習や研究に積極的に協力したりなど、教育にも力を入れている。麻酔科の医師として同院に赴任してから、救命救急や特定集中治療部、副院長を経て病院長の職に就き、今後の国の医療改革も見据えて新たなビジョンも描いている。「東京医科大学八王子医療センター」の担う地域での役割とはどういったものなのか、池田先生に詳しく話を聞いた。
(取材日2018年4月1日)

こちらの病院の成り立ちについてお教えください。
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「東京医科大学八王子医療センター」は、1980年に八王子市からの誘致を受けて現在の場所に建てられました。最初は200床ほどで、今のように診療科がそろっていたわけではありません。その後、1990年に教育研究棟や、外来と病棟、中央診療部門の建物を新築、また増築をし、1991年に現在のような総合病院になりました。今では、八王子市の人口約56万人を含めた南多摩医療圏の中核病院として、34科の診療科と、許可病床数610床を備えています。また、当院は3次救命救急センターを持ち、1986年に災害拠点病院、2008年には地域がん診療連携拠点病院とDPCII群病院の指定を受けています。他にも、感染症指定医療機関や移植医療の拠点病院であり、最近では2017年の8月に地域医療支援病院として東京都から承認されています。当院は、これらを骨格として、先端医療と地域医療の両方の推進を図っています。

地域医療支援病院の役割とは何ですか?
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地域医療支援病院は、各都道府県が個別に承認していて、南多摩医療圏では、多摩南部地域病院に次いでの承認となりました。地域のクリニックなどの医療機関と連携し、紹介患者さんに対する医療提供や医療機器などの共同利用の実施を行い、地域医療を支援しています。他にも、当院にある図書館を地域の先生方に利用してもらったり、当院から地域の先生方に向けて、講演会や勉強会など、さまざまな医療に関する情報提供や教育の場を設けたりしています。他にも、地域の医療機関からの紹介率や逆紹介率などさまざまな要件があり、当院はそれらすべてをクリアしているため承認されました。現在、多摩地区だけでなく都内の医療機関など多くの医療機関と連携をし、患者さんのスムーズな治療を支えています。

スローガンの「ダントツ医療」と「やさしい医療」とは?
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今後の10年に向けて、基本理念や基本方針を打ち立てていくために、医師だけでなく、他の部署の人たちも参加してワーキンググループを作り、「八王子医療センターあり方委員会」というのを2016年12月に発足させました。そこで掲げられたスローガンです。ブランディングや稼働率、患者さんをいかにスムーズに受け入れ、またいかに自宅へと帰すかなど、PDCAを繰り返して、医療や働き方の観点から病院を見直す取り組みが行われました。その中で「ダントツ医療」というのは、救急医療のダントツ、がん医療のダントツ、移植医療のダントツを柱としています。「やさしい医療」は、患者さんに対するホスピタリティをさらに充実させていこうということです。現在1403人の職員が、それぞれの現場で忙しく働いています。ときには、余裕がないこともありますが、できる限り患者さんに寄り添える形で接していこうということでスローガンに掲げました。

大勢のスタッフをまとめるために心がけていることはありますか?
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私は日頃から「医療安全なくして医療経営を語ってはいけない」ということを話しています。医療安全があってこそ、医療経営が成り立つということです。これがなくなってしまったら、医療経営も何もあったものではありませんからね。医療安全を支えているのが人であり、だからこそ、優秀な人材を育てていく必要が不可欠だと思っています。若い人たちには、がむしゃらに突き進むのはいいが、無理をしないことを伝えています。医療に絶対ということはありません。人が関わっている以上、いろいろなことが現場では起こります。無理は決して、患者さんのためにも自分のためにもならないので、それは気をつけるようにとよく話しますね。

最後に、今後の展望をお聞かせください。
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「東京医科大学八王子医療センター」は、開業して今年で38年目を迎えます。そろそろ建物が老朽化し始めているので、建物を新しくする準備をこれから考えていく必要があります。私たちは、高度急性期や急性期を担っていかなくてはいけない医療機関です。国の方針で、今後は医療機関の役割が分担され、当院のように、救命救急センターを持つ所は、慢性期や回復期の病棟を置かず、そのかわりに、重症患者を受け入れていくという方針になっていきます。つまり、急性期が過ぎたら、回復やリハビリテーションに特化した医療機関に紹介し、そこから自宅に戻るという流れになります。医療機関の役割を分けることで、それぞれが担う役目をしっかりと発揮できるようにしようということです。これからも、この地域で八王子医療センターの役割をしっかりと発揮していけるよう、常に前進する医療機関でありたいと思っています。

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