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病院・総合病院・大学病院8,043件の情報を掲載(2021年9月28日現在)

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東京医科大学八王子医療センター

Cs 1
  • 東京都八王子市館町1163
    • 内科
    • 小児科
    • 整形外科
    • 形成外科

    • 糖尿病・内分泌・代謝内科
    • 高齢者内科
    • 放射線科
    • すべて見る

南多摩エリアの急性期医療を担い
先進の治療環境・技術で地域をけん引

池田 寿昭病院長

池田 寿昭病院長

1978年東京医科大学医学部卒業後、麻酔科の医師として関連する医療機関に出向。1986年に東京医科大学八王子医療センター麻酔科に赴任し、1988年からベルギー・ゲント大学へ留学。帰国後、1989年に東京医科大学八王子医療センター救命救急センター部長・助教授、2006年に特定集中治療部教授となり、2014年より副院長、2017年10月より現職。

昭和55年の開設以来、『東京医科大学八王子医療センター』は南多摩エリアの中核病院として地域医療に貢献してきた。34の診療科と610の病床を備え、救急医療や移植医療、がん治療に注力。昭和61年に地域災害拠点中核病院、平成20年に地域がん診療連携拠点病院に指定された。「平成29年には地域医療支援病院として東京都から承認を受け、ますます先端医療と地域医療の両方の推進を図っています」と池田寿昭病院長。近々実施される国の医療改革を見据え、救急、がん、移植の分野で突出するという意味での「ダントツ医療」、そしてホスピタリティーをさらに充実させる「やさしい医療」を今後のスローガンに打ち立てた。
「現在1424人の職員が、それぞれの現場で患者さんに寄り添おうと努めています。今後も地域における役割をしっかり発揮するため、常に前進する医療機関でありたいと考えています」

救命救急センター

新井 隆男先生

救命救急センター部長/准教授
新井 隆男先生

2000年東京医科大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター外科臨床研修医、英国エジンバラ大学付属IALS留学を経て2003年に東京医科大学救急医学講座入局。2006年より東京医科大学八王子医療センター救命救急センター勤務、2009年より現職。日本救急医学会救急科専門医。東京DMAT隊員。日本DMAT隊員。医学博士。

救命救急士が患者を搬送後、同センターのスタッフへ速やかに対応が引き継がれる

救命救急士が患者を搬送後、同センターのスタッフへ速やかに対応が引き継がれる

災害現場に派遣されるDMATカー。医療機器などが搭載され、現場で迅速な処置を行うことができる

災害現場に派遣されるDMATカー。医療機器などが搭載され、現場で迅速な処置を行うことができる

24時間体制で患者の命を救う
地域に数少ない救命救急センター

三次救急医療機関である同院の救命救急センターでは、東京都西部の広い地域から、命の危機にある救急搬送患者を受け入れている。さらに、東京都の災害医療派遣チーム(東京DMAT)にも参加するなど、災害対策にも力を入れる。

急性の心疾患や脳卒中などに加え、病院の近くを2つの高速道路が通ることから、重症の交通外傷も多く搬送されるという同センター。ヘリポートやヘリコプター搬送専用初療室も整備されており、陸路での搬送では時間のかかる奥多摩地域の患者や、山岳地域での滑落などによる外傷患者など、東京都西部の広い地域から搬送されてくる救急患者の窓口として機能している。
同センターでは、新井隆男部長を筆頭に救命救急を専門とする医師たちが初療を行い、診察の結果、専門的な処置が必要と判断した場合は、集中治療や専門的な治療へ移行。院内の他診療科へ接続を行う。加えて、地域の病院とも強力に連携し、急性期を脱した患者の転院先となってもらうことで、都内トップクラスの断らない救命救急を実践している。
「三次救急なので、亡くなる方や、重い後遺症が残る患者さんもたくさんいます。そのような患者さん本人や、ご家族の気持ちに寄り添うことを大切にしています」と話す新井部長。患者が転院する際には、どこの病院のどの医師が良いのかまで心を配り、直接連絡を取って引き継ぐことも。また、脳死状態の患者の家族へ臓器提供の選択肢提示もするなど、より一層、丁寧に診療をすることを心がけているという。
さらには、普段、地域密着型の病院である同院に通院している患者の一次救急や、ほかの医療機関で一度は受け入れたものの、より高度な治療が必要と判断された患者の二次救急の受け入れにも対応。
「八王子に住んでいて良かったと多くの方に思ってもらえるよう、引き続き取り組んでいきたいと思います」

TOPICS

地域も巻き込んだ総合災害訓練で
大規模な自然災害に立ち向かう

災害対策にも力を入れている同院では、救命救急センターが中心となり、年に3回の総合防災訓練を実施。近隣の自治会や大学、企業などにも声をかけることで、約7割は院外からの参加者になるという。大規模な自然災害に立ち向かうには、共助がとても大切になると新井部長。「有事の際に力を合わせて対応できるよう、今後も病院を挙げて取り組んでいきます」

不測の事態に一人も命を奪われないよう、医療機関として使命感を持って、災害訓練にあたっている

不測の事態に一人も命を奪われないよう、医療機関として使命感を持って、災害訓練にあたっている

循環器内科

田中 信大先生

副院長/循環器内科科長/教授
田中 信大先生

1989年東京医科大学医学部卒業。神戸市立中央市民病院などを経て2007年オランダ・カタリーナ病院に留学。帰国後は東京医科大学病院へ。2015年現職に就任。2016年より循環器内科教授、2017年副院長に就任。日本循環器学会循環器専門医。

心房細動へのカテーテルアブレーションも数多く手がける。どの手術も、患者が5年・10年後何もなく過ごせるよう適応を慎重に判断

心房細動へのカテーテルアブレーションも数多く手がける。どの手術も、患者が5年・10年後何もなく過ごせるよう適応を慎重に判断

一人ひとりの症状に合った
正しい評価に基づく治療を推進

急に胸が痛い・締めつけられるといった症状が出た場合、一刻も早い診断・治療が必要だ。高齢化に伴い増え続ける心臓・血管疾患に対し、循環器内科など関連する科が24時間体制で患者を受け入れる一方で、その正しい適応の普及にも努めている。

循環器内科で最も多いのは、心臓が苦しいと訴えて受診するいわゆる心不全の患者。その中でも多いのが心筋梗塞、狭心症に代表される虚血性心疾患だという。
「日本で虚血性心疾患のカテーテル治療が始まってから約40年。今では多くの病院で緊急のカテーテル治療を実施していますが、近年、症状によっては薬物治療のほうが効果的な場合もあることがわかってきたんです」と話すのは、同科科長の田中信大先生。従来の、血管が狭く見えるといった「見え方」で判断してやみくもにカテーテル治療を行うのではなく、今後は機能的にどのくらい血液が流れているかを評価し、その人に合った治療法を正しく提案することに重きを置くそうだ。
「当院では20年以上前からそういう主眼で診療を実践し、正しい評価に基づくカテーテル治療を推進するためのさまざまな情報発信を中心となって行ってきました。今、私たちが一番自信を持って取り組んでいる領域です」

心臓血管外科

赤坂 純逸先生

心臓血管外科科長/教授
赤坂 純逸先生

1991年旭川医科大学卒業。1998年東北大学大学院修了。専門は心臓大血管で、特に、大動脈ステントグラフト治療については研究段階から臨床、応用と一貫して従事。日本心臓血管外科学会心臓血管外科専門医、日本外科学会外科専門医。

わかりやすい説明を心がけている赤坂科長。外来以外にも疾患を知ってもらう機会を増やしたいと話す

わかりやすい説明を心がけている赤坂科長。外来以外にも疾患を知ってもらう機会を増やしたいと話す

開胸・開腹手術から低侵襲治療までを網羅
各分野のエキスパートが適切な治療を提供

心臓・大血管や末梢動静脈の手術治療を主に行う心臓血管外科。開心術や開腹による腹部大動脈人工血管置換術、末梢動脈パイパス手術に加え、血管内治療やステントグラフト治療などの低侵襲治療にも精通し、心血管手術治療を幅広く網羅している。

成人の心臓血管領域の手術を行う同科では通常手術に加え、高齢者や、呼吸器および腎機能障害を合併するため通常の手術が受けられないハイリスク患者でも低侵襲治療を組み合わせた最良な術式を模索。スタッフ6人全員がそれぞれの得意分野や経験を生かして幅広く患者を受け入れている。「一人ひとりの患者さんについて皆でディスカッションを行い治療方針を決定しています」と赤坂純逸科長は話す。
また、循環器内科と合同カンファレンスを行うほか、合併症を持つ患者については糖尿病・内分泌・代謝内科、呼吸器内科、腎臓内科等の各診療科と協力して治療を進めることで、他院では対応が難しい重症患者にも対応。
今後は小開胸による弁膜症手術や経カテーテル大動脈弁留置術(TAVR)等の先端治療も提供したいという。
「わかりづらい分野なので、市民向けの講演会を積極的に開催したり、気軽に相談していただける場を設けたりしていきたいと思っております」

消化器外科・移植外科

河地 茂行先生

消化器外科・移植外科科長/主任教授
河地 茂行先生

1989年慶應義塾大学医学部卒業。同大学外科学教室などを経て米国ルイジアナ州立大学に留学。帰国後は母校の一般消化器外科へ。2012年より東京医科大学八王子医療センターに勤務し、2014年同大学主任教授となる。専門は消化器外科、肝胆膵外科、肝移植。

すべての領域の鏡視下手術を行い、肝胆膵がんの高難度手術も実施。テーラーメイドな医療の提供を心がけている

すべての領域の鏡視下手術を行い、肝胆膵がんの高難度手術も実施。テーラーメイドな医療の提供を心がけている

高難度の消化器がんにも対応し
移植医療でも長年の実績を誇る

消化器がん全般のほか、胆石症・虫垂炎といった良性疾患への外科治療に加え、長年にわたり肝移植を手がけてきた消化器外科・移植外科。患者や病状に応じて先端手術や低侵襲治療を提案・提供し、広範にわたる消化器疾患をカバーしている。

消化器外科・移植外科は、地域のがん診療を支える病院として、腹腔鏡下手術に代表される低侵襲治療から高難度手術まで、患者に対し適切な外科手術を提供することを日々めざしている。食道や胃、大腸をはじめ、すべての領域の消化器がんを扱うが、中でも比較的手術が難しいとされる肝臓がん、膵臓がん、胆道がんは科長の河地茂行先生の専門で、これまで多くの難症例を手がけてきた。
「三次救急を担う基幹病院として、私たちには、断らず手術をしていく使命があります。一番苦労する手術もいとわない、そういう姿勢で診療に臨んでいます」
同院では大学病院の役割を果たすべく、先端医療も率先して実践。その代表格であるのは医局員が一丸となり行っている生体肝移植だろう。長年肝移植を行ってきたその実績とノウハウを生かし、ドナー選定から手術、術後管理まで、こまやかに患者をサポートしている。

消化器内科

北村 勝哉先生

消化器内科科長/准教授
北村 勝哉先生

1998年昭和大学医学部卒業。同大学消化器内科講師を経て2019年より現職。専門は膵臓・胆道疾患。内視鏡的逆行性胆管膵管造影、超音波内視鏡による内視鏡診療を得意とする。日本消化器病学会評議員、日本消化器内視鏡学会評議員。

超音波内視鏡は、内視鏡先端に搭載された超音波プローブを目的部位付近に当てられるため、体表からの検査に比べて詳細な観察が可能だ

超音波内視鏡は、内視鏡先端に搭載された超音波プローブを目的部位付近に当てられるため、体表からの検査に比べて詳細な観察が可能だ

各分野のスペシャリストが結集
早期発見、低侵襲な治療をめざす

内視鏡を使った低侵襲の診断、治療に力を入れている同科。超音波内視鏡での検査では、これまで発見が難しかったごく小さな膵臓がんによる腫瘤も見つけることができる。正確な診断に努め、より的確で精度の高い治療へとつなげていく。

同科は胃がん、大腸がん、肝臓がんに加えて、最近増加している膵臓がんの早期診断、治療で強みを発揮している。超音波内視鏡を用いた検査では、これまでCTやMRI検査では見つかりにくかった膵臓がんの早期診断が可能となった。超音波内視鏡にて消化管の中から膵臓を観察し、細い針で膵腫瘤の組織を採取する。それにより2cm以下の小膵がんも診断できる。数日の入院検査で、1週間程度で診断がつくという。化学療法を導入する前の確定診断としても有用だ。
ほかにも消化管の早期がんに対する内視鏡治療や、肝臓がんに対するラジオ波焼灼療法など、消化器領域の各分野を専門とする医師による低侵襲治療に実績がある。「患者さんを中心に、ご家族にとっても最良な医療を提供したいと考えています」と話す北村勝哉科長。がん診療以外にも、急性膵炎や急性胆管炎、胆嚢炎などの良性疾患に対する救急医療にも積極的に取り組んでいる。

腎臓内科

尾田 高志先生

腎臓病部門長/腎臓内科科長/血液浄化療法室長/教授
尾田 高志先生

1987年防衛医科大学校卒業。同大学校病院やその関連病院勤務、米国ワシントン大学留学、防衛医科大学校病院准教授などを経て、2014年より教授として東京医科大学八王子医療センターに勤務。2016年より腎臓内科科長。2017年より腎臓病部門長。日本腎臓学会腎臓専門医。

末期腎不全患者への人工透析療法に加え、ネフローゼ症候群などへのアフェレシス療法にも対応している地域でも数少ない施設

末期腎不全患者への人工透析療法に加え、ネフローゼ症候群などへのアフェレシス療法にも対応している地域でも数少ない施設

腎臓病の初期段階での治療と
血液浄化療法に力を入れる

腎臓内科と腎臓外科が一緒となり、軽症の腎臓病から末期腎不全に対する腎移植を含めた治療まで一貫して診療できる体制を整えている同院の腎臓病部門。腎臓内科は腎臓病の初期段階での診断と治療に力を入れている。

腎臓内科では、タンパク尿や軽度の尿所見異常の段階で病気を診断し、治療を開始することで、腎機能の低下の進行を遅らせることに力を注ぐ。
腎臓に針を刺して組織を採る「腎生検」を実施するなど、多摩エリアでも数少ない専門性の高い腎臓治療が受けられる病院であることから、「患者さんが安心して通院し、落ち着いて治療を受けられるようにすることを大切にしています」と尾田高志科長。
特にIgA腎症には、確定診断を行った上で扁桃摘出術とステロイドパルス療法を実施。それでも症状が改善されない患者には、上咽頭炎を治療する先進的な取り組みも行い、成果を上げている。
同科では、血液浄化療法室も担当しており、急性腎障害患者に対する急性血液浄化療法、ネフローゼ症候群や炎症性腸疾患に対する各種アフェレシス療法、難治性腹水患者に対する腹水ろ過濃縮再静注法(CART)など、さまざまな治療法に対応している。

腎臓外科

岩本 整先生

腎臓病部門副部門長/腎臓外科科長/准教授
岩本 整先生

1995年東京医科大学医学部卒業後、同大学外科学第五講座勤務。2004年米国UCLAに肝移植の臨床研究のために留学。2017年4月に東京医科大学八王子医療センター腎臓外科科長・腎臓病部門副部門長に就任。同年12月より准教授。日本外科学会外科専門医、日本肝臓学会肝臓専門医。

専任の移植コーディネーターが在籍。透析の相談や説明を行う外来も開設している

専任の移植コーディネーターが在籍。透析の相談や説明を行う外来も開設している

地域でも古くから腎移植に注力
「移植のDNA」が息づく新部門

腎臓疾患は、軽度の症状から末期腎不全まで、また急性疾患から慢性の経過をたどるものまで幅広い病状を持つ。さまざまな段階に応じた適切な医療を提供すべく平成29年4月、腎臓内科と腎臓外科が連携して診療を行う腎臓病部門を設立した。

同院では、初期の腎臓病から末期腎不全まで連続した診療を実現するため、平成29年4月に腎臓病部門を発足させた。従来は腎臓内科と腎臓外科で別々の診療を行っており、初期の腎臓病の診療を腎臓内科が、進行した病状に対する手術や腎移植を腎臓外科が担当していたという。
「主治医がその都度変わるため患者さんが不安を覚えたり、治療の連続性が途切れたりするデメリットがありました。同時に受診できるメリットは非常に大きいと考えていますが、腎臓外科と腎臓内科が統合された組織は全国でもまだ数少ないです」と岩本整副部門長。
腎臓内科と腎臓外科の連携強化により、腎臓外科が専門とする腎移植において手術に至る流れがよりスムーズになったことに加え、内科的な治療が主となる術後管理においても、腎臓内科が活躍。また、近隣の医療機関との連携もより密接になったと手応えがあるという。

脳神経外科

神保 洋之先生

副院長/脳神経外科科長/教授
神保 洋之先生

1988年昭和大学医学部卒業。脳卒中の外科、頭蓋底外科、脊椎・脊髄外科の分野を専門に豊富な診療実績を積み重ね、血管内皮細胞障害の基礎的研究にも従事。2008年より東京医科大学八王子医療センターに勤務。2015年現職に就く。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。

八王子市ほか神奈川県相模原市や山梨県東部まで広がる広い医療圏の中で、同院は脳疾患治療の最後の砦を自負している

八王子市ほか神奈川県相模原市や山梨県東部まで広がる広い医療圏の中で、同院は脳疾患治療の最後の砦を自負している

一刻を争う急性期疾患から脳腫瘍
てんかん治療まで高度医療を展開

三次救急医療機関でもある同院の特性上、脳梗塞など緊急性の高い疾患に対応し、同時に脳腫瘍などの検査・手術も手がける脳神経外科。また南多摩エリア周辺では数少ない、先端のてんかん治療を提供する専門施設という側面も持っている。

同科では、脳梗塞などの緊急を要する急性期疾患と、脳腫瘍のように精密に検査・診断した上で外科的な治療を施す疾患に対応している。中でも急速に進歩しているのが、急性期の脳梗塞治療だという。
「今まで脳梗塞の初期治療としてはt-PAという血栓を溶かす薬が唯一の選択肢でしたが、ここ数年来、カテーテルを血管内に挿入する機械的血栓回収手術が成果を上げています」と同科科長の神保洋之先生。t-PA治療や血管内治療を行うには、環境や設備などさまざまな要件があるが、同院ではどちらも積極的に実施している。
一方、てんかん治療についても同科の特色として忘れてはならない。全国のてんかん医療機関をつなぐ「てんかん診療ネットワーク」にも参加。診療では、睡眠中の脳波を取りながらその様子をビデオで撮影し、発作の状態を調べる「長時間ビデオ脳波記録」も実施している。南多摩エリア近辺のてんかん患者に頼られている存在だ。

整形外科

佐野 圭二先生

整形外科科長/講師
佐野 圭二先生

1985年東京医科大学医学部卒業。同大学病院、同大学茨城医療センター、蕨市立病院での勤務などを経て1996年より東京医科大学八王子医療センター。2006年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医。医学博士。専門は関節外科および人工関節。

院内のチームワークが非常に良い同院。糖尿病など内科的な基礎疾患がある患者の治療や手術も、他診療科と連携して対応している

院内のチームワークが非常に良い同院。糖尿病など内科的な基礎疾患がある患者の治療や手術も、他診療科と連携して対応している

変形疾患から多発外傷まで
高度で丁寧な診療を実践する

関節や脊椎の変性疾患からスポーツ・交通事故などによる外傷、内科的な基礎疾患を持つ患者の治療まで、大学病院に求められる高度な治療を行う整形外科。地域の基幹病院としての役割も持ち、各医師が専門性を生かしながら診療に取り組んでいる。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症には、侵襲の少ない内視鏡手術を積極的に実施しているほか、膝や股関節の人工関節手術では、一般的な置換術に加え、難しい症例には3Dプリンターで作製した実物大の臓器立体モデルを用い、より正確な手術を追求。さらに、手術で取り出した骨を保存しておくボーンバンクを備えていることから、足りない骨を補う必要がある人工関節の再置換術にも対応している。
交通事故などによる多発外傷については、救命救急センターと連携して重症患者の治療にあたるほか、前十字靱帯再建術をはじめとするスポーツ外傷の治療にも積極的に取り組んでいる。
整形外科疾患では、痛みとその原因となっている場所が違う場合も多いことから、「エックス線写真などに頼るのではなく、しっかりと話を聞いて、患部を触ることを大切にしています」と佐野圭二科長。手術後も長期間にわたって患者をフォローすることを心がけているという。

眼科

志村 雅彦先生

副院長/眼科科長/教授
志村 雅彦先生

1991年東北大学医学部を卒業し、1995年同大学大学院を修了。九州大学医学部生理学教室、ミシガン大学アイセンターを経て、2012年より現職。専門領域は網膜硝子体疾患。日本眼科学会眼科専門医。診療の傍ら、国内外で講演活動も行い全国各地を飛び回る日々を送る。

都内で糖尿病網膜症をはじめとする網膜硝子体疾患を専門に扱う施設として、遠方からも多くの患者を受け入れる

都内で糖尿病網膜症をはじめとする網膜硝子体疾患を専門に扱う施設として、遠方からも多くの患者を受け入れる

先進の治療環境を整え
専門に特化した眼科診療にまい進

同院の眼科では、網膜の視機能感度を測定できる先進の検査機器を備え、患者の症状を精密に評価。網膜の血管を立体的に描出する光干渉断層血管造影装置も導入し、原因特定の困難な網膜血管の病気に対しても精度の高い診断を行っている。

硝子体手術という特殊な手術を得意とする眼科では、熟練の医師が先進的な低侵襲の小切開手術を実施。網膜硝子体疾患で、外科的な治療と内科的な治療両方に先端的なことができるのが、同科の大きな特徴であり強みだと同科科長の志村雅彦先生。
「皆さん眼科というと、結膜炎や目やにでの受診を想像されますが、当科は網膜など眼球の中身に手術や注射を行う治療を主に行っています」
現在同科が力を入れて取り組んでいるのは、「黄斑浮腫」と呼ばれる糖尿病網膜症などが引き起こす合併症。志村科長の専門分野で、国内でこの疾患を扱う27施設から2000以上もの症例を集め、研究を進めているところだ。
今後、診療におけるAIの導入も視野に入れているという志村科長。内科など院内の各科と連携し、眼底の血管から全身の病変を確認できる検査方法を検討するなど、大学病院の利点を生かし、眼科治療の先端を切り開いていく。

耳鼻咽喉科

小川 恭生先生

耳鼻咽喉科科長/教授
小川 恭生先生

1995年に東京医科大学を卒業。同大学病院耳鼻咽喉科臨床研修医として勤務後、ドイツのベルリン自由大学へ耳石器機能検査研鑽のために留学。帰国後は東京医科大学耳鼻咽喉科学講座講師、准教授を経て2015年に教授に就任。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医。

白黒のドラムを回転させ、回転部分を注視させて生じる眼球運動を観察しめまいの原因を診断する

白黒のドラムを回転させ、回転部分を注視させて生じる眼球運動を観察しめまいの原因を診断する

高度な検査や治療体制を整え
小児から高齢者まで幅広い疾患を扱う

鼻、副鼻腔、口腔、咽頭、気管、耳、食道までの細かな領域をカバーする耳鼻咽喉科。緊急性の高い治療や手術にも対応しているほか、咽頭がん、喉頭がん、甲状腺がんといった頭頸部の悪性腫瘍に対する集学的治療の提供で強みを発揮している。

同科は大学病院ならではの高度な治療を提供し、地域の開業医院と顔が見える関係を築きながら多くの紹介患者を受け入れている。多摩地区で頭頸部がんに対する手術、放射線治療、化学療法を提供している病院は限られており、地域で頼られる存在である。そのほか、副鼻腔炎、甲状腺腫瘍、慢性中耳炎、慢性扁桃炎の手術・治療も多く手がけているのが特徴だ。「診療では患者さんのために手を尽くすことを心がけ、常に知識や技術をアップデートさせていくことをめざしています」と話す同科科長の小川恭生先生。耳の治療を得意とし、めまいや難聴、耳鳴りなどの症状に対応する。
「耳鼻咽喉科の疾患は多岐にわたりますが、当科ではすべての領域をカバーしていますので安心して受診してください。突発性難聴や顔面神経麻痺など緊急の治療が必要なものや、喉の炎症によって呼吸困難を来す場合などもあるので、いつでも対応できる体制を整えています」

腫瘍内科

青木 琢也先生

臨床腫瘍科科長/教授
青木 琢也先生

1989年に慶應義塾大学医学部を卒業。米国のケース・ウェスタン・リザーブ大学に留学し研究に携わる。帰国後は東京都済生会中央病院、水戸赤十字病院、東海大学医学部付属病院での勤務を経て、2020年1月から現職。呼吸器内科を専門に、がん治療で豊富な実績を誇る。

日々発展するがん治療に対応するためには、専門の診療科による診断が重要。仕事をしながら通院で治療を行う患者も増えている

日々発展するがん治療に対応するためには、専門の診療科による診断が重要。仕事をしながら通院で治療を行う患者も増えている

遺伝子レベルからがんを診断する
診療科の垣根を超えたがん治療をめざす

令和3年4月よりがんゲノム医療連携病院となった同院。同科が手がけるのは、そうした遺伝子や免疫に基づく治療の分野だ。抗がん剤や免疫チェックポイント阻害薬、分子標的薬の適応や有効性を検査によって診断し、的確な治療へと導いている。

これまでのがん治療は臓器ごとに治療が行われてきたが、最近では抗がん剤や免疫チェックポイント阻害薬、分子標的薬といった共通の治療法が出てきたことで、診療科にかかわらず横断的に診療する重要性が高まっている。その役割を担うのが同科だ。
「がんが進行した場合には手術で病変を取りきれないこともあります。そうした患者さんに対して遺伝子のプロファイルや免疫の状態から、精密な診断でより効果的な治療法を探ります」と話すのは診療科長の青木琢也先生。同科では各科の主治医と連携しながら、患者をサポートする体制を取っている。25床ある外来化学療法室にはがん化学療法専門の薬剤師と看護師も在籍し、通院での治療に対応する。
「がんの遺伝子変異を調べる遺伝子パネル検査は、保険診療のものと自由診療(55万円~)のものがあります。一人で悩まずご相談ください。今後は緩和医療も含めた診療で、地域のがん治療の窓口となっていきたいです」

総合診療部門

山口 佳子先生

総合診療部門診療科長/臨床講師
山口 佳子先生

2009年に東京女子医科大学を卒業。2011年に東京医科大学病院の総合診療科に入職。河北家庭医療学センターで家庭医療の専門研修を受け、大島医療センター、かまくらファミリークリニックで小児から高齢者までを対象とした幅広い診療に携わる。2019年から現職。

日常的なストレスや不安など精神の状態が身体症状として出るケースもあり、心と体の両面に寄り添う医療で患者をケアする

日常的なストレスや不安など精神の状態が身体症状として出るケースもあり、心と体の両面に寄り添う医療で患者をケアする

患者が困っていることに寄り添う診療窓口
症状から適切に診断、治療につなげる

さまざまな症状から疾患を診断し、適切な治療へと結びつける総合診療部門。発熱が続く、だるい、体重が減ったなどの身体症状で、どの診療科を受診すれば良いのかわからない患者に対応する。基礎的な疾患の診療で患者に寄り添う医療が特徴だ。

同院の総合診療部門ではCommonDiseaseと呼ばれる一般的な疾患をしっかり診ながら、必要だと判断すれば専門の診療科へとつなげている。総合診療に携わる山口佳子先生は「いくつかの症状が一つの原因によって出ている場合もあり、症状だけでは何科に行けば良いのかわからない患者さんは多くいらっしゃいます」と話す。例えば「胸が苦しい」と訴える患者が、心臓や肺には異常が見られないケースなど、症状からは診療科の見極めが難しいことがある。そうした患者を受け入れる窓口となっているのが、同部門である。地域の医療機関との連携も緊密なため、まずはかかりつけの医師に相談することを勧めている。
診察で大切にしているのが、丁寧に患者の話を聞くこと。患者が何に困っているのかを一から詳しく聞き出し、症状を緩和するための治療を行う。
「こんなことを聞いても大丈夫かなということでも、遠慮せず気軽に質問してください」

乳腺外科

山田 公人先生

乳腺外科科長/准教授
山田 公人先生

1990年東京医科大学医学部卒業。米国ケースウエスタン大学留学、東京医科大学大学院医学研究科博士課程を経て同大学病院呼吸器外科勤務。2008年より同大学乳腺科講師。准教授を経て2017年より現職。日本外科学会外科専門医、日本乳癌学会乳腺専門医。

日本看護協会乳がん看護認定看護師、同がん化学療法看護認定看護師、同緩和ケア認定看護師、専門スタッフと連携し、患者に寄り添う

日本看護協会乳がん看護認定看護師、同がん化学療法看護認定看護師、同緩和ケア認定看護師、専門スタッフと連携し、患者に寄り添う

乳がん患者の気持ちに寄り添い
優しく丁寧に、しっかりと治療を

乳がんなどの乳腺疾患全般に対して、手術から薬物療法、放射線治療、乳房再建手術、がん末期の緩和ケアまでにあたっている乳腺外科。乳腺を専門とする4人の医師と看護師が力を合わせ、患者や家族の気持ちに寄り添う診療を実践している。

日本人の5年生存率が93%とされるなど、治る病気として認知されてきた乳がん。同科ではガイドラインに沿った標準治療によってしっかりと治すと同時に、病状をわかりやすく説明するなど、すべてにおいて優しく丁寧に対応することを心がけ診療に取り組んでいる。
胸のしこりに気づいても放置してしまう人が少なくないと山田公人科長。
「先進的な医療ばかりに取り組むのではなく、気軽に相談できて、納得して治療を受けていただける病院でありたいと思っています」
再発した乳がん患者の治療にも力を入れる同科。治癒させることが難しく、死への不安が強い再発の患者に対して、延命を図りながら生活の質を支えることは、乳腺が専門の医師だからこそできることだと山田科長は話す。
「もう諦めるしかないと思われていたような患者さんが、1年を超えて元気に過ごしている姿を見ると、治療をして良かったと心から思いますね」

泌尿器科

林 建二郎先生

泌尿器科科長/助教
林 建二郎先生

2000年帝京大学医学部卒業。東京医科大学病院、杏林大学医学部付属病院などを経て2014年より東京医科大学八王子医療センター泌尿器科、2020年6月より現職。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。専門は膀胱がん、前立腺がん、前立腺肥大症。

泌尿器の疾患は比較的なじみが薄いことから、どんな病気でどう治療するのかを、わかりやすく説明することを心がけている

泌尿器の疾患は比較的なじみが薄いことから、どんな病気でどう治療するのかを、わかりやすく説明することを心がけている

レーザーなど先進的な技術を駆使
患者への負担が少ない治療を実践

副腎から腎臓、腎盂、尿管、膀胱、前立腺、精巣、陰茎、さらには後腹膜など、消化器以外の腹部の臓器を広く扱う泌尿器科。それらの臓器のがんに加え、近年増加している前立腺肥大や尿路結石症などの良性疾患の治療にも積極的に取り組む。

泌尿器の各臓器のがんに対する開腹手術に加え、腹腔鏡手術にも積極的に取り組む泌尿器科。
高齢化に伴い近年増加している前立腺肥大や尿路結石症には、高出力のホルミウムレーザーを用いた手術を、腎臓結石には超音波砕石装置を用いた手術を実施。また、膀胱がんの手術に対しては、粘膜に潜むがんを発光させて可視化する光線力学診断を行い、がんの見落としや取り残しの防止に努めている。
「できるだけ痛みや出血が少なく、入院期間も短い低侵襲の治療に積極的に取り組んでいます」と林建二郎科長。
前立腺がんの骨転移に対しては、放射性医薬品の全身投与治療ができる八王子市内でも数少ない施設であり、痛みを抑えることに加えて、延命も期待できるという。
「血尿を放置する方がいますが、膀胱がんが見つかるケースも少なくありませんから、そのようなときには、必ず病院を受診してください」

総合相談・支援部門

地域医療の質向上のために日々活躍しているスタッフたち。さまざまな職種から成るチームだからこそ、相談事に対して多角的なアプローチができる

地域医療の質向上のために日々活躍しているスタッフたち。さまざまな職種から成るチームだからこそ、相談事に対して多角的なアプローチができる

地域医療の質向上のために日々活躍しているスタッフたち。さまざまな職種から成るチームだからこそ、相談事に対して多角的なアプローチができる

各分野の専門家が患者やその家族をサポート
「顔の見える地域医療連携」をめざす橋渡し役

同院では施設のよろず相談窓口として、現在27人のスタッフから成る「総合相談・支援部門」を設置。医療ソーシャルワーカーが対応する医療福祉相談、看護師による入退院支援、臨床心理士によるがん相談、セカンドオピニオン相談、日本看護協会緩和ケア認定看護師による緩和ケア、地域の医療施設の窓口となる医療連携部門などで構成され、活動は多岐にわたる。地域の医療施設への情報配信や、講演会の開催、外来担当医師の入れ替わりなどのアナウンス、年に1回のホスピタルガイド発行や、患者に向けた健康に関する啓発用情報誌の作製なども担当。患者や家族のさまざまな心配事の相談に応じ、安心して療養できるようサポートするとともに、南多摩地域を中心に、診療所や病院と紹介・逆紹介を通じて「顔の見える地域医療連携」を行えるよう、橋渡し役として情報発信・情報収集を行う。

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