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医療法人社団英明会 大西脳神経外科病院

(兵庫県 明石市)

大西 宏之 理事長

最終更新日:2023/11/07

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20年先を見据えた「人を診る」治療を

脳神経外科分野における急性期医療を担う「大西脳神経外科病院」。マルチモダリティ医療用画像を駆使した脳神経外科手術や脳血管内治療、集束超音波治療など、低侵襲な先端の医療を早くから導入し、脳卒中をはじめとする救急医療に24時間365日体制で対応。複数のMRIを駆使するなど、先進設備によるスピーディーな治療の向上に努めてきた。そうした中で2023年、新たな病院リーダーとして理事長に就任したのが、脳血管内手術の専門家である大西宏之先生。これまで培ってきた先進的な医療の追求とともに、回復期や慢性期、予防などにもさらに力を注ぎたいと力強く語る。開院から20年が過ぎ、新時代に求められる医療の姿とは何なのか、さらなる地域貢献の継続には何が必要なのか、今後に向けた病院の方向性を大西理事長に詳しく聞いてみた。(取材日2023年10月5日)

まずは新たな理事長に就任された感想をお聞かせください。

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当院は2000年にこの明石の地に父が開院し、今年で23年目を迎えます。その間、脳神経疾患の専門医療施設として治療に励んでまいりましたが、おかげさまで全国的にも「脳外科の病院といえば大西」と知っていただけるようになりました。何もないゼロからのスタートでここまでの規模に成長できたのは、会長である父をはじめ、ドクターや職員の絶え間ない努力の成果と自負しています。ただし、そこにいつまでも執着していては次のステップアップが望めません。何か始めなくてはと考えていたのですが、この3年間は新型コロナウイルス感染症への対応があって大胆な変化ができず、難しい状況を抱えていました。今年になってようやく疫禍も落ち着いてきましたので、今がチャンスと父とも相談して世代交代に踏み切ったわけです。次の20年を見据えるためにも気分を一新し、将来へ向けた新たなステージにチャレンジしていきたいと考えています。

新体制下では、どのようなことから取り組みましたか?

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ここまでの二十数年間、当院は医療レベルの向上をめざしてずっと「攻め」の姿勢で臨んできましたが、今は原点に立ち返り、しっかりと「守り」を固める時期と考えます。一つは医療安全や危機管理対策の徹底。そして、さらなる人材育成や責任感のあるチームづくりに励み、皆さんに安心して利用いただける病院をめざすことです。コロナ禍においては入院患者さんの面会ができない日々が長く続きました。患者さんもご家族も、互いにどうしているだろうと常に不安な気持ちで過ごしておられたと思います。そうした中で気づいたのは、やはり私たちが人として皆さんに寄り添いながら安心を与えていくこと。普段からのお付き合いや信頼関係がいかに大切か、それを再認識するいいきっかけになったと思います。きちんと人付き合いができる医療人を育てていくことは私たちの重要なテーマの一つ。まずは意識を持つところからと、早速に取り組んでいるところです。

脳卒中診療に向けた近年のアプローチを教えてください。

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2022年以来、当院は脳卒中診療の中核的施設として、脳卒中急性期診療のセンター化構想に大きく関わることになりました。これまでは病院ごとに治療が分散していましたが、それを一つの機関に集約することで効率的により良い医療を提供しようというのがこの構想の目的です。中核施設と認知されたことで脳卒中になられた方がこれまで以上に集まっているため、24時間・365日で対応できる施設の充実を進めています。また、急性期治療だけでなく、その後の回復期・在宅期への支援も踏み込んで行えるようになりました。つまりは脳卒中の予防から急性期治療、生活期のフォローまでを一括して担い、地域の患者さんが安心して暮らしていける環境を支援していくわけですね。急性期治療を終えてからどのような福祉や制度を受けられるのか、そうしたテーマにも脳卒中相談窓口が親身に対応しますので、不安や疑問があればいつでもご相談いただければと思います。

先進的な医療に関しても、さらに追求を続けているそうですね。

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当院で行う手術のうち約8割は新型装置による血管内手術で、従来の開頭手術のような身体的負担の大きな軽減が図れます。また、脳卒中などで救急搬送された患者さんの血管の詰まりを確認し、血栓にカテーテルを到達させるまでの処置が短時間で行えます。神経系疾患では集束超音波治療を積極的に行い、本態性振戦に対するスムーズな治療を追求しています。こうしたさまざまな先進的な医療を導入していたこともあり、新しい治療や技術だけがしきりに取り上げられ、いつしか一人歩きしているような感も若干ありました。しかし必ずしも「先進イコール最良」ではありません。昔からやっている古典的な医療にも適した治療はいくらでもありますから、先端を走っているからといって決して慢心しないこと。それが、これから先の20年後を見据えて立ち返らなければいけない私たち重要な医療スタンスではないかと考えています。

最後に、今後へ向けた展望を教えてください。

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いくら意識を変えたい、手厚い医療を提供したいと願っても、私一人が頑張ったところで実現するものではありません。病院が発展していくためにも、まずはより良い人材を育て、医療の原点を忘れずに取り組んでいきたいですね。また、皆さんに適切な病院を見つけていただくために、正しい情報の発信にも力を入れていきたいと思います。ほかにもやりたいことはまだいくらでもありますが、一通りの体制は構築することができて、脳と神経の病気に関しては最良の選択が提示できるだろうと自負しています。その中で、いかに患者さんに寄り添った医療を提供するかが私たちのテーマです。どんなに先進的な医療に携わっていても、患者さんを自分の家族と思って親身に対応する姿勢を絶対に忘れてはなりません。病気を診るのではなく、患者さんという人を診る。その基本概念を失うことなく、これからも地域の皆さんに貢献していければ幸いです。

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大西 宏之 理事長

医学博士。大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業後、脳卒中の外科治療を中心に脳血管内手術全般を手がける。父が開院した大西脳神経外科病院にて脳神経外科部長・脳血管内治療主任部長・脳卒中センター長などを兼任し、2023年4月に理事長に就任。先進的かつ親身な治療提供に注力する。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医。

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