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社会医療法人報恩会 長吉総合病院

(大阪府 大阪市平野区)

村瀬 順哉 病院長

最終更新日:2025/12/26

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急性期から慢性期まで切れ目ない医療を提供

大阪市平野区にある「長吉総合病院」は、1963年の開院より地域に根差した医療を提供している歴史ある病院だ。医療のよろず相談所のような存在からスタートし、時代の流れとともに、地域の医療ニーズや人々の要望に応えるかたちで規模を大きくしてきた同院。現在は急性期から慢性期まで切れ目のない医療・介護を提供する病院へと変化を遂げた。しかし、どんなに時代が変わっても地域の人々に対する思いは変わらず、一人ひとりに寄り添った安心できる医療の提供に努め、「不安を取り除くのも当院の役目」と村瀬順哉病院長は言う。住民の高齢者比率が高い平野区において、高齢者に寄り添う医療を実現するために奮闘する村瀬病院長がめざす医療の在り方と、未来について話を聞かせてもらった。(取材日2025年11月26日)

初めに御院の成り立ちについてお聞かせください。

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当院は、1963年に創設者の寺西純吉先生が開院した「長吉病院」を始まりとしています。長吉病院は、地域の皆さまの健康よろず相談所のような役目を果たしていたそうですが、当時の平野区地域は交通の不便さもあり、患者さまの声に応えるようにさまざまな分野の医療を担うようになり、長吉総合病院へと育ってまいりました。その後、医療の細分化が進み、国から急性期・亜急性期・慢性期の医療分担を求められる時代へと移り変わってきましたが、われわれがめざすべきは、やはり地域の医療ニーズに応えることだと考えております。現在では急性期から慢性期まで切れ目のない医療が提供できる体制を構築し、新たに地域包括医療病棟を開設しました。一般病棟、地域包括ケア病棟、地域包括医療病棟、療養病棟を有し、介護療養型老人保健施設も併設した、複数の機能を持つケアミックス型病院として、地域完結型医療の構築をめざして日々尽力しています。

地域包括医療病棟の開設の経緯とこの病棟が果たす役割は?

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地域包括医療病棟は主に高齢者救急を扱う病棟になります。当院はもともと地域の皆さまが安心できるように24時間体制で受け入れを行い、新型感染症流行時も新型コロナウイルス感染症に罹患した患者さまを多く引き受け、救急診療に力を入れてきました。感染拡大が落ち着いた後も、そのまま引き続き救急に注力していきたいと考えたこと、また、この平野区は住民の高齢者比率が非常に高い地域で、今後高齢者救急は不可欠になるだろうと考えたことから、地域包括医療病棟の開設に至りました。現在この病棟には、転倒による骨折や圧迫骨折などで治療が必要な整形外科疾患の患者さまが多く入院されているほか、整形外科以外の病気では、肺炎などの呼吸器感染症、尿路感染症、急性腹症などが多い傾向です。そういった方々の救急対応を積極的に行い24時間365日、断らない救急をめざし対応しています。

ほかに、注力している検査・診療についてお聞かせください。

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当院では大腸がん、胃がんの早期発見をめざし、患者さまの苦痛が少ない内視鏡検査を実施しています。胃の内視鏡検査では、鼻から挿入する細い管の内視鏡も導入しています。一方、大腸内視鏡検査は、原則的に鎮静下で行うほか、使用する下剤の量ができるだけ少なく済むような工夫もしております。また当院では高齢者に多い整形疾患にも注力。骨粗しょう症に伴う骨折治療、膝や股関節の人工関節手術、肩関節の内視鏡での低侵襲手術など、体への侵襲の少ない、安全を重視した治療を心がけています。他にも、脊椎疾患である腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の手術にも対応しています。いくつになっても元気に動けるように、まずは気軽に相談していただければと思います。

地域医療連携の取り組みについて教えてください。

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周辺の先生方や近隣施設とも連携を図りながら、単に「病気を治す」場所であるだけでなく、その後の療養や介護に関しても相談できる場所であることをめざし、大阪市より「高齢者等在宅医療・介護連携に関する相談支援事業」の委託を受け、医療・介護を必要とする状態になっても、安心して自分らしい暮らしを続けることができるよう、医療関係者・介護関係者間の情報共有や連携を支援するための相談窓口も開設しています。また、地域の開業医の先生方が普段見ている患者さまで、「入院が必要」という場合は、あらかじめ患者さまの情報を共有して、救急車を呼べば必ず当院で受け入れる後方支援のシステムもつくり、開業医の先生方と連携しています。さらに、周辺の高次機能病院との連携体制も構築。急性期の治療を終えてもまだご自宅や施設に帰るのが難しい方や、高次機能病院で治療するほどではない比較的軽症な患者さまも積極的に受け入れています。

今後の展望について聞かせてください。

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これからも「急性期から慢性期までの切れ目のない医療の提供」を継続していきたいと考えています。そしてこの地域は高齢者が多いので、高齢の方々を中心に病状の変化に合わせて対応していきたいですね。さらに、患者さまやそのご家族にとって、より大きな安心を届けていくのもわれわれの役目だと感じております。例えば普段在宅で療養している患者さまのご家族が、一時的に介護ができない場合に入院していただくレスパイト入院も可能です。今後独居の高齢者の患者さまも増えてくることが予想されますが、そういう方々が病気になると不安がものすごく大きくなります。そんな不安を取り除くことも当院の大事な役目。気軽に利用できる病院をめざし、一人ひとりに寄り添った安心・安全で信頼できる医療の提供を心がけ、「長吉総合病院があって良かった」と思っていただけるよう、全職員が力を合わせて努めてまいります。

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村瀬 順哉 病院長

1990年大阪市立大学医学部卒業。浅香山病院、大阪市立総合医療センター、東住吉森本病院等を経て、2007年から長吉総合病院へ。2025年8月に病院長に就任。日本外科学会外科専門医。日本消化器外科学会消化器外科専門医。日本消化器病学会消化器病専門医。

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