病院長メッセージ(独立行政法人地域医療機能推進機構 神戸中央病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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独立行政法人地域医療機能推進機構神戸中央病院

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松本 圭吾病院長
Matsumoto Keigo

プロフィール1986年京都府立医科大学卒業。1992年同大学院修了後米国留学、マサチューセッツ総合病院・ハーバード大学医学部研究員。京都府立医科大学脳神経外科講師を経て、2001年より社会保険神戸中央病院勤務、2003年脳神経外科部長に就任。地域医療推進室長、副院長に就いたのち、2020年4月より現職。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医。脳卒中治療にも注力している。

救急から在宅まで住民に寄り添う医療を提供

六甲山系にニュータウンが広がる神戸市北区で、35年にわたり地域医療の要として大きな役割を果たしている「神戸中央病院」。24時間365日稼働する救急外来では広域から患者を受け入れ、脳卒中や虚血性心疾患にはオンコール体制で対応。各科で専門性の高い医療を提供するほか、チーム医療や医師・看護師など医療職の教育にも力を入れる。さらに健康診断や、回復期以降の地域医療支援にも活発に取り組んでおり、北区の地域社会から厚い信頼を寄せられている。2020年4月に病院長に就任した松本圭吾先生は、同院の脳神経外科を長年にわたりリードし、一刻を争う脳卒中急性期の患者を救急で受け入れ、受け入れ後すぐにrt-PA静注療法を含む検査や治療を開始していく24時間体制での脳卒中オンコール体制づくりを整えてきた。また同院の地域医療推進部や倫理委員会をけん引する中で、地域社会のニーズを見出しそれに応えることを常に意識してきた。「地域の方が安心して笑顔で暮らせるように、信頼される病院づくりを続けたい」と語る病院長に、同院の歩みや診療の特色などを詳しく聞いた。(取材日2020年6月29日)

最初に、地域における病院の役割をお聞かせください。
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神戸市北区は広大な地域で、40年ほど前からニュータウンとして開発が進み、現在は神戸市民およそ150万人のうち22万人ほどが暮らしています。当院は戦後まもなく現在の中央区で開院しましたが、北区の人口増大に伴い急性期医療、特に救急医療の必要性が高まったことを受け、1986年に現在の地へ移転しました。質の高い急性期医療の提供が、当時からの当院の最も重要な役割となっています。同時に、この地域でも高齢化が進んでいて、当院が2014年に地域医療機能推進機構(JCHO)へと移行したこともあり、地域包括ケアや在宅医療への関わりが求められています。幸いにも当院には以前から、居宅介護支援センターや介護老人保健施設といった関連施設があり、地域の皆さんと密なつながりを築いてきました。そのつながりにより、急性期病院でありつつも回復期への連携や、退院後の患者さんの生活にまで目配りできることが当院の強みだと思います。

中核となる急性期医療について、ご紹介いただけますか。
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当院は神戸市の二次救急指定病院であり、年間数多くの救急搬送受け入れを行っています。中でも脳卒中と心血管病変では24時間のオンコール体制があり、当直医から連絡があると担当科の医師が30分以内に駆けつけます。脳卒中は私の専門でもありますが、今日ではカテーテルによる血栓回収療法や薬剤による血栓溶解療法など、急性期の治療が治療結果に直結します。また、心臓血管センターには先進の血管造影装置があり、心臓カテーテル専用で使用できます。こういった急性期医療は医師だけで成り立つものではありません。脳卒中に関しては15年ほど前から脳神経内科の医師や診療放射線技師、救急や集中治療室の看護師らと多職種のチームを組み、それがうまく機能することで、多くの患者さんを受け入れてきました。心血管でも同様のチーム医療を行っており、質の高さにこだわった医療を提供しています。

回復期や在宅医療への連携に関する取り組みを教えてください。
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各診療科での専門性の高い治療に加え、横断的なチーム医療でさまざまな病態に対応しています。現在は、緩和ケア、栄養サポート、褥瘡対策、感染対策、口腔ケア、フットケアのチームが積極的に活動。また、特に高齢者の回復期ではリハビリテーションが重要ですが、整形外科疾患や脳卒中のほか、最近では慢性心不全に対するリハビリや「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」にも取り組み始めています。ACPでは退院調整を担う看護師が中心になり、地域の在宅医療を担当するチームと連携しながら、患者さんやご家族が望む医療の形を確認し、調整します。病状によって思いは変化するので、デリケートな対応が求められますが、今後必要になる活動だと思います。なお、リハビリでは院外の医療機関との連携も盛んで、例えば脳卒中では「神戸広域脳卒中地域連携パス」を活用し、回復期リハビリの専門病院と連携して治療にあたっています。

地域医療機関や地域社会とは、どのように交流していますか?
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地域医療支援病院である当院は、これまでの経緯から地域とのつながりが深く、紹介率・逆紹介率ともに高い水準を保っていると考えています。患者さんがご自宅に戻る際には、地域医療推進部の退院調整役の看護師やメディカルソーシャルワーカー(MSW)が積極的に動き、医療や看護・介護の環境を整えます。また、地域の医師会や薬剤師会とは共催で市民向けの医療セミナーや医療スタッフ向けの勉強会を開催し、日頃から交流を深めています。さらに地域協議会を年2回実施し、自治会長など有識者の方々からご意見をお伺いしています。当院では無料送迎バスを運行していますが、これは「受診したくても足がない」という強い要望を受けて始めました。これらの活動をサポートする地域医療推進部への信頼は厚く、神戸市医師会から在宅医療と介護の連携支援に関する委託を受けたり、当院と直接には関係のない地域課題の相談も受けるなど、地域との関係を深めています。

最後に、地域の皆さんへのメッセージをお願いします。
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当院にとって急性期医療は中軸であり重要ですが、病気の予防、あるいは急性期治療後のリハビリやケア、治療の最後までこまやかにサポートできる病院があることで、北区の皆さんが本当に安心して暮らせるのだと思います。健診については、個人のほか企業や団体の健診も多数実施しており、必要な場合には治療へとスムーズにつなげます。また、北区では1人暮らしや老々介護のご家庭が多く、急性期で搬送された際に治療の意思決定者がわからない、意思決定できないという事例が増えています。そのような際には主治医だけで判断するのではなく、多職種による医療ケアチームを立ち上げ、患者さんにとっての最善の治療を話し合いで決めるようにしています。このように、医療倫理面での地道な取り組みも含め、きめ細かい支援を大事にしながら、病院長としては地域全体をも見渡し、地域の方が安心して笑顔で暮らせるように頑張りたいと思っています。

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