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内視鏡検査の病院とクリニックの違い
胃がん・大腸がんの同日検査

医療法人善恵会 長屋病院

(愛知県 豊橋市)

最終更新日:2026/03/06

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食道、胃、十二指腸、そして大腸といった消化管全体をチェックできる内視鏡検査。特に、日本で依然として死亡率が高い胃がんや大腸がんは、初期段階では自覚症状がないことが多い。これらの病気を早期に見つけ出すためには、症状がなくても積極的に内視鏡検査を受けることが健康を守るための鍵となる。健康意識の高まりとともに、内視鏡検査を希望する人は年々増加傾向にあり、こうした社会環境の変化や地域のニーズに応えるため、2024年に内視鏡検査施設を新たに開設したのが豊橋市にある「長屋病院」だ。同院では、経験豊富な医師と専門のスタッフが、先進設備を駆使し、安全で質の高い検査に努めている。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医で、同院の内視鏡センター長でもある長屋龍太郎先生に話を聞いた。(取材日2025年12月2日)

疾患によっては早期発見・治療で根治がめざせるため、症状がなくとも内視鏡検査を受けることが重要

Q内視鏡検査は何のために行うのでしょうか?

A

内視鏡検査の一番の目的は、がんの早期発見です。食道がんや胃がん、十二指腸がん、大腸がんといった、消化管に発生するがんを直接観察し診断できます。また、胃カメラでは逆流性食道炎やピロリ菌感染による萎縮性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、アニサキス症など、大腸カメラでは将来がん化する可能性のある大腸ポリープの発見も可能です。健診で行う便潜血検査も一部の疾患に対する検査として有用ではありますが、早期の大腸がんやポリープを発見するには限界があることが知られています。さらに、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患は、内視鏡検査でなければ診断が難しいです。

Q症状がなくても内視鏡検査を受ける必要性はありますか?

A

先進の機器を導入し、早期診断につなげている

内視鏡検査の必要性には、胃がんと大腸がんが深く関わっています。2023年の日本でのがん死亡数は、胃がんは男性3位・女性5位、大腸がんは男性2位・女性1位でした。つまり、胃がんと大腸がんは日本人にとって「身近ながん」と言えます。がんは進行すると外科的手術や抗がん剤治療が必要となり、体への負担が大きくなるものです。ですが、早期に発見できれば、負担少なく根治をめざせるため、症状がない段階から内視鏡検査を受けることがとても大切といえます。特に40歳を超えて一度も内視鏡検査を受けたことがない方や、家族にがんの方がいるという方には一度内視鏡検査を受けることを強くお勧めします。

Q病院とクリニックで受ける内視鏡検査の違いは何ですか?

A

テレビ・コンセント・専用トイレつきの完全個室を完備

病院とクリニックで受ける内視鏡検査の大きな違いは、「対応力」と「環境」とされています。病院では医師や看護師などスタッフの数が多いので、鎮静剤を使用した際の体調変化やポリープ切除後の出血にも、すぐに手厚く対応可能です。さらに、広いリカバリールームや個室があり、検査前後もゆったりお過ごしいただけます。検査後すぐに帰るのが不安な方や、ポリープ切除後の出血リスクが高い方は、入院をして様子を見ることも可能です。また、病院は多様な検査を1日で完結できるという利点もあります。内視鏡検査に加え、採血・腹部エコーやCT検査などを同日に受けられるため、素早く不安を解消したい方には病院での検査がお勧めです。

Q胃の内視鏡検査について詳しく教えてください。

A

初めての患者には嘔吐反射の少ない経鼻内視鏡を勧めている

胃の内視鏡検査の場合、前日の20時までに夕食を済ませていただきます。当日は絶食ですが、水や緑茶などは検査の2時間前まで摂取可能です。来院後、胃の中の泡を消す消泡剤を服用していただいたら検査を開始します。当院では、経鼻もしくは経口のいずれかの挿入方法をお選びいただけます。経鼻の場合、検査中も医師と会話ができたり、体の中を見ながら説明を聞いたりできます。また、鎮静剤を使うことが可能です。ほぼ眠っているような状態で検査を受けていただくこともできますので、気になる方はぜひご相談ください。また、検査時に必要があれば、その場で生検検査やピロリ菌検査を行うこともあります。検査自体は5~10分ほどで完了です。

Q大腸の内視鏡検査についても詳しいご説明をお願いします。

A

患者の負担を少しでも軽減できるよう配慮し検査を行う

ご自宅または病院内で1~2L程度の下剤を内服していただき、腸の中をきれいにしたら検査が始まります。当院なら病院で内服する場合でも、トイレ・テレビつきの完全個室でゆったり準備できます。胃の内視鏡検査と同様に鎮静剤を用いることができます。ほぼ眠っているような感覚で楽に検査を受けられるでしょう。お尻から内視鏡を入れて、検査がスタートし、大腸の中を診ていきます。検査中は必要に応じて、生検や大腸ポリープ切除を行います。ポリープのサイズによっては、安全のために専門の医療機関へご紹介することもありますが、ほとんどのポリープはその場で切除可能です。検査時間は15~30分ほどで終わります。

Q検査後の流れや注意点を教えてください。

A

検査結果の説明もわかりやすく丁寧にしてくれる

鎮静剤を使用した場合は1~2時間ほど、リカバリールームや個室で休んでいただきます。使用していなければ、検査が終わり次第ご帰宅可能です。検査時に空気を注入するためおなかに張りが生じますが、時間経過で軽減されますのでご安心ください。当院では張り感を早く解消できるように、吸収率の高い二酸化炭素を使用しているのが特徴です。検査後は1時間ほど食事禁止となりますが、その後は通常どおりの食事で問題ありません。ただし、生検やポリープ切除を行った際には食事制限があるのでご注意ください。また、病理検査を行った場合は約2週間後に結果がわかりますので、後日説明のための受診をお願いしています。

Qこちらの病院の内視鏡検査の特徴は何ですか?

A

患者にとって最適な検査、治療の提供をめざす

当院では、お仕事などの都合により複数回来院するのが困難な方でも気軽に内視鏡検査を受けていただけるように、胃と大腸の内視鏡検査を同日に実施できる体制を整えました。同日検査なら、検査前の食事制限や鎮静剤の使用、検査後の食事・運転制限を1回で済ませることができ、来院の回数も減らせます。状況に応じて、内視鏡検査に限らず、CTやエコーといった他の検査も同日に受けることも可能ですので、ご希望を遠慮なくお伝えいただけましたら何よりです。また、鎮静剤を使用した際、検査後に休むスペースであるリカバリールームや個室が充実しているのも当院の特徴の一つです。検査後、ゆったりとお過ごしいただけます。

患者さんへのメッセージ

長屋 龍太郎 内科部長

2018年大阪医科大学医学部医学科卒業後、トヨタ記念病院、豊田地域医療センターなどで研鑽を積み、2024年より現職。内視鏡センター長も兼任。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医として、豊富な知識と高度な技術で、肉体的にも精神的にも患者に負担の少ない内視鏡検査を心がける。日本専門医機構認定内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医の資格も有する、内科全般と消化器内科に精通したエキスパートである。

「内視鏡検査=苦しい」というイメージをお持ちの方は多いでしょう。確かに以前の内視鏡は太くて体の負担が多いものばかりでした。しかし現在、内視鏡は鼻から入れられるほど細くなりました。また、鎮静剤を使用することで、負担を抑えながら検査を受けることができます。内視鏡検査のハードルの高さが原因で、治せるはずの早期のがんが放っておかれてしまうのは、もったいないことだと私は考えています。微細な病変も見逃さないための先進的な内視鏡や広々とした個室など、安心・安全に検査を受けていただけるように環境を整えました。内視鏡検査を受けることで得られる安心がありますので、気になった方はお気軽にご相談ください。

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