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独立行政法人国立病院機構 神戸医療センター

(兵庫県 神戸市須磨区)

宇野 耕吉 院長

最終更新日:2022/01/24

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整形外科を強みに、地域医療に幅広く貢献

須磨区・垂水区エリアを中心に急性期医療を担う「独立行政法人国立病院機構 神戸医療センター」。1918年にその前身となる神戸屯田療養所が開設されて以来、地域に根差す中核病院として質の高い医療を追求してきた。同院がめざすのは「すべての人の立場に立った医療サービスの提供」。独立行政法人国立病院機構の一員として公益性を保ちながら、地域医療支援病院として病診連携を進め、患者に安心してもらえるような医療体制づくりに尽力してきた。地域の周産期医療を担うほか、整形外科の脊椎疾患治療においては、難症例の患者を全国から受け入れている。また、近い将来には、現在とほど近い場所に新築移転し、さらに診療機能を充実させた新病院へと生まれ変わる予定だという。「地域のニーズに応えながら、職員一丸となって医療貢献していきたい」と熱く展望を語る宇野耕吉院長に、同病院の特徴や注力する取り組みなどについて話を聞いた。(取材日2021年10月26日)

病院の成り立ちと地域における位置づけについてお話しください。

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当病院は1918年に神戸屯田療養所として開設され、そもそもは国立の結核療養のための施設として機能していたことに端を発します。以前は今ある場所より南にあり、名谷の町開きをきっかけに移転して1981年に国立神戸病院となり、2004年から独立行政法人化し、国立病院機構神戸医療センターとなりました。100年以上の歴史がある当病院において、公共性・公益性を基本として地域住民の健康を支えるという理念には変わりがありません。主に須磨区、垂水区、西区の住民を支え、地域医療支援病院として地域の病院やクリニックとの連携を図るとともに、304床の病床と30の診療科を有し幅広い疾患に対応しています。1987年からは二次救急の受け入れも行い、救急科外来患者数や時間外救急車搬入件数は年々増加傾向となっています。医師のほとんどが常勤医師であり、夜間診療や緊急手術にも積極的に対応しています。

貴院の診療の特色と特に力を入れている診療分野は何でしょうか?

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当病院の整形外科はわが国における脊椎専門病院の先駆け的存在の一つとして、脊椎外科の治療に貢献してきました。脊椎の治療に関しては、小児から成人、高齢者までさまざまな年齢層の脊椎疾患に対応しており、県外からも患者さんがお越しになります。特に側彎症など、背骨が曲がる脊柱変形疾患においては、専門性の高い治療を特徴としており、脊髄モニタリング、自己血回収のほか、必要に応じてナビゲーションシステムなどを用い、安全を重視した手術を実施しています。また、神戸大学医学部附属病院や兵庫県立こども病院とも連携し、世界水準を追求した脊椎手術の提供を行っています。教育にも注力し、後進の育成にも力を注いでいます。そのほか、外傷による骨折、股関節や膝関節における人工関節手術など関節の治療、リウマチ治療も積極的に実施しており、地域医療を主軸としつつ、日本全体における医療貢献をめざしています。

がん治療や周産期医療にも注力されていますね。

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神戸市の高齢化は顕著で、それに伴って、がん患者は増加しています。消化器外科では、インフォームドコンセントを徹底していることはもちろん、患者さんごとに過不足のない技術の提供に努めるとともに、内科やコメディカルとの連携を高めた術前術後のケアを行っています。また、乳腺外科では、女性医師が担当し受診しやすい環境を提供しているほか、手術後の傷に関しても形成外科との連携で乳房再建までお手伝いしています。高齢化の一方で少子化も著しく、小児科や産科に関しては、撤退する病院が増えてきています。そこで当院では、地域に貢献すべく、須磨区、垂水区エリアの周産期医療を担い、常勤医師が小児科の診療に対応しています。夜間診療やハイリスク出産などはクリニックで担うことが困難な分野です。産科や小児科医療における「最後の砦」を自負し、これからも地域の皆さんが安心して生活できるよう尽力していきたいと思っています。

地域における連携では、どのような取り組みを行っていますか?

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年に1回の地域医療連携協議会を開催し、連携医制度や紹介・逆紹介システムなどをつくり、患者さんが安心して医療を受けられるよう努めています。クリニックの先生方の要望としては、いざという時の医療充実を求める声が大きいことから、当病院でもMRI、CT、RI検査器、放射線治療装置、内視鏡など、できる限り先進の機器や装置を備えて、より良い医療体制づくりに尽力しています。また、心筋梗塞など緊急対応の多い循環器内科においては、多職種が協力してハートチームとして質の高い医療の提供をめざしており、内科ではありますが、バルーンで動脈の拡張を図ったり、金属ステントを留置したりといった施術を行うなど、外科的要素を含む治療を積極的に行うことで、数多くの患者さんに貢献しています。近く高画質の血管造影装置も導入予定です。これからも地域完結型医療の実現をめざし、さらなる医療支援と連携強化に取り組んでいきたいと考えています。

今後の展望と地域住民の方へメッセージをお願いします。

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中規模病院の特徴を生かして、当院では小回りが利く医療を展開しています。医師が通常使う部屋はあえて診療科ごと用意せず、誰もが自由に利用できるスペースを設けています。さまざまな診療科の医師が同じ部屋にいるので、コミュニケーションが取りやすく、日頃の診療にも生かされています。また、職員の国民の健康に寄与したいという意識は高く、今回の新型コロナウイルス感染症拡大時にも早期から受け入れ病院として手を上げました。接遇にも力を入れており、親身な術前術後のケアを行うことにより、患者さんに高い満足度を得ていただくことを目標にしています。そういった気風は私が研修医で当院に来た頃から息づいており、これからも大切にしていきたいと思っています。老朽化した当施設も近く新設する予定でおります。これからも、地域の方々が安心して生活できるようニーズに応えながら、この地で変わらぬ医療を提供していきたいと思います。

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宇野 耕吉 院長

1984年神戸大学卒業。1985年に同病院に研修医として勤務した後、神戸大学の関連病院に勤務。その後再び2005年同病院整形外科部長として着任、2019年より院長となる。脊椎変形や小児脊椎を専門として、難症例の治療にも数多く尽力。「患者にとって何が最良か」を常に考え、家庭環境や社会的背景を考慮しながら適切な治療をめざすことをモットーとする。日本整形外科学会整形外科専門医。剣道は3段の腕前。

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