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医療法人社団武蔵野会 TMGあさか医療センター

(埼玉県 朝霞市)

飯田 惣授 病院長

最終更新日:2024/12/16

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質にこだわった医療を通じて街活性化に貢献

「選ばれる病院、選ばれる職場」を運営方針として掲げ、地域医療の発展に力を尽くす「TMGあさか医療センター」。北朝霞駅西口と病院を結ぶシャトルバスには、朝早くから多くの患者が乗り病院をめざす。同院が地域にとって不可欠な存在であることがわかるシーンだ。2021年から病院長を務める飯田惣授先生は、グループ内の病院で自らが執刀した患者の様子を確認した後、朝一番の外来に出て診療を実施。午後は手術に邁進する、運営方針を体現するような精力的なドクターだ。地域に求められる役割や、診療の強みなどについて話を聞いた。(取材日2024年10月23日)

病院の成り立ちからお聞かせください。

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1977年に「朝霞台中央病院」として病床数122床で開設され、前院長の専門である消化器外科に強い病院として地域における役割を果たしてきました。私がこちらに入職したのは1996年ですが、当時はまさに消化器外科の病院で、その他の診療科は外科の手術で来院される方が複合的な疾患をお持ちの場合などに対応したり、手術に際してサポートをしたりといった形で付随的に診療を行っていたのです。実際、地域の皆さんもそのように当院を認識していたと思います。その後、救急応需率の低さが社会的な問題になり、当院でも救急医療に力を入れるようになりました。さらに2004年には、病棟改修工事を行って病床を326床に増床。需要増に対応してきましたが、手狭になり2018年に現在の場所に新築移転しました。

新築移転とともに、病院の立ち位置は変化しましたか。

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本当の急性期病院とは何かということを話し合いました。急性期病院とは病気やけがの急性期、あるいは重症患者を受け入れて手術を行う病院です。病床があっても稼働していない、あるいは内科的疾患の入院ばかりを扱っては、真の急性期病院とは言えません。移転により病床数は446床に増え、新しい検査機器や治療機器の導入、救急受け入れの拡充も決まっていましたから「いろいろな科が手術に強い病院」として体制を強化していくべきだと考えました。とはいえ、一朝一夕に方針を変え、人を集められるわけではありません。しばらく試行錯誤の状態が続き、院長を拝命したのを機にしっかりと方向性を確立することにしたのです。幸い、優秀で腕の良い先生たちの賛同を得て手術支援ロボットも導入し、泌尿器科のみでなく外科でも稼働させ、現在はとても数多くの手術に対応できています。全病床が急性期病床になったことでスタッフの一体感も強まったように感じます。

特徴的な診療科について教えてください。

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脳神経内科と脳神経外科が連携し、24時間365日脳卒中に対応する脳卒中部門は当院の急性期医療をけん引しています。他職種連携による包括的なケアが特徴ですね。また、2016年に開設された神経集中治療部門では、脳卒中や頭部外傷、脳腫瘍などの術後患者、意識障害や髄膜炎といった脳神経内科的疾患を神経集中治療室で受け入れ、社会復帰に向けて患者さんを綿密に管理しています。また、婦人科についても、子宮筋腫など良性疾患を得意とし、腹腔鏡治療で特に実績がありますね。地域の歯科医院では対応難度が高い症例を受け入れている歯科口腔外科も、患者さんを大学病院まで行かせずに地域で医療を完結できると好評をいただいているんですよ。

てんかん治療や血液内科、腎臓病内科にも注力されていますね。

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てんかん治療では、抗てんかん薬を内服しても十分な効果が見込めず、日常生活に影響を及ぼすような発作がある場合、外科手術によって原因となる領域を切除する方法が有用であるケースがあります。当院では、てんかんセンターを開設し、側頭葉切除術をはじめ、迷走神経刺激装置植込術、頭蓋内電極留置と焦点切除術などを状況に応じて実施しています。血液内科では、血液がん治療のための30床の血液内科病棟に無菌室を増設しがん治療を行っています。腎臓内科については、腎臓疾患が悪化した後の透析だけでなく、腎臓疾患から透析に至らないようにするための治療にも尽力している点が強みであり特徴でもありますね。来春からは医師を増強し、さらに力を入れていく予定です。人員強化の観点では、呼吸器内科についても増員を予定しており、病棟の立ち上げを視野に入れています。

最後に、展望をお聞かせください。

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院長に就任して、最初の仕事がお断りしていた新型コロナウイルス感染症の患者さんの受け入れでした。そこから少しずつ「高度な医療で愛し愛される病院 患者様を自分の家族と思う医療」という理念の実現に向けて歩みが始まったように思います。地域の皆さんのつらさや苦しみに寄り添い、ニーズのある領域へ質にこだわった急性期医療を提供し続けることで選ばれる病院をめざしたいと思います。また、達成感を実感できる医療提供によって職員のモチベーションを高め「選ばれる職場」をつくることも、より良い環境を患者さんに提供するために重要なことの一つだと考えます。私のモットーは「外来と手術室では患者のために、職場内では職員のために惜しみなく働く」。「あさか医療センターがあるから安心してこの地域に住める」「あさか医療センターがあるなら朝霞市に住もう」と言ってもらえるような存在になり、医療から街の活性化に貢献できたら理想的ですね。

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飯田 惣授 病院長

1987年三重大学医学部卒業。埼玉医科大学整形外科入局。1996年からTMGあさか医療センターの前身である「朝霞台中央総合病院」に入職し、整形外科部長、副院長を歴任した。2018年より副院長と、脊椎内視鏡手術センターと人工関節センターのセンター長を兼任。2021年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医。

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