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医療法人社団鴻愛会 こうのす共生病院

(埼玉県 鴻巣市)

織田 徹也 病院長

最終更新日:2024/04/18

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何でも相談できる地域医療のよりどころ

地域の中核病院として長い歴史を持ち、2021年に現在の場所に新築移転を果たした「こうのす共生病院」。新築移転と同時に診療体制やスタッフを一新し、「苦しみや悲しみを癒し、希望にお手伝いする、あなたと共に生きる病院」を基本理念に、困ったときには誰もが頼りにできる、身近な地域医療のハブ的位置づけとして存在感を示している。移転目前の2020年に病院長に就任した織田徹也先生は、整形外科医として豊富なキャリアを築いてきた人物。穏やかな語り口とやわらかな笑顔がトレードマークで「医は仁術なり」を体現しているかのようだ。そんな織田病院長に話を聞いた。(取材日2023年10月31日)

2021年にこちらに新築移転されたそうですね。

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当病院は2005年から長年、急性期治療を担ってまいりました。2018年からは体制を一新し、内科・整形外科疾患を中心に地域の急性期医療だけでなく、住み慣れた地域で必要な医療、介護、福祉サービスなどを一体して提供できる存在になることをめざしてきました。2021年には現在の病院へと新築移転。診療や入院環境、機器、リハビリテーション施設、駐車場などあらゆる方面を進化させ強化しました。「共に生きる」というグループ理念をモットーに、今後も改革を続け、急性期医療と回復期医療、訪問診療の充実を図り、また地域の大規模病院や専門性の高い病院と地域の方々との橋渡し的な役割も担いながら、通院、入院、在宅、終末期まで、より良い暮らしに寄り添えるよう力を尽くしていきたいと思っています。

高齢者救急や地域連携の面でも存在感を発揮されています。

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もともと当病院は介護施設が原点にあります。ですので、在宅介護中や施設での高齢者の方の急変への対応力には自信を持っております。当病院にご相談があった場合は、時にはスタッフが直接伺って状況を判断し、当病院で対応可能かどうか、他の病院へのご紹介が適しているかどうかの判断を行い、地域の医療窓口のような役割を果たさせていただいています。また、当病院からの退院時には、退院先のご自宅などに事前に伺い必要な設備、在宅診療・介護・リハビリテーションなどを検討し、患者さんご本人はもちろん、ご家族や介護者の方々にもスムーズに退院後の生活に移れるようきめ細かな対応をさせていただいています。さらに11月頃からは病院内で週に数日相談コーナーを設け、栄養士や薬剤師などにも気軽にご相談いただける機会をつくろうと考えています。療養や介護の日常でのちょっとしたお困りごとや不安なども気軽にご相談いただけるかと思います。

特徴とされている診療についてお聞かせください。

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当病院には人工関節を専門とする医師が3人おり、整形外科領域の治療実績も豊富です。今後は「関節治療センター」を発足させてより患者さんにわかりやすい体制を整えることにしていますので、ご期待ください。また人工透析を担う「血液浄化センター」には、専門性の高い医師と看護師長がおり、広域から患者さんが来院されていますし、緩和ケアにおいては末期がんだけではなく幅広い疾患に対応し、患者さんごとに異なる入院や在宅などの状況やご要望に合わせて丁寧に対応いたします。

病院長として日頃から意識していることはありますか?

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私はスタッフが生き生きとモチベーション高く働いてくれることが、患者さんへの応対にダイレクトに反映されると思っています。生活のために働くというよりも、患者さんにとって良いと思うことを考えて実行していたら、結果的に働き方や待遇も良くなってやりがいも大きくなる、近江商人の「三方良し」のような状況を生み出したいと考えています。体制を変えた当初は、理事長や私の考えをスタッフにわかってもらうために尽力していましたが、スタッフ全員が同じ方向を向いている今では、スタッフ自身が患者さんのために何ができるか、どうすればより良いか、を考えどんどん実行してくれています。自分たちで、地域の方々のために何ができるか、患者さんの置かれた状況を良くするにはどうすれば良いかを考え改善していってくれると、スタッフのやりがいも大きくなります。今では離職するスタッフも減り、良い循環の中でみんなが働いてくれています。

地域の方々へのメッセージをお願いします。

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近年、当病院でもデジタル化を進めています。病院というと、とにかく待ち時間が長いというのが問題でしたが、診察前のAI問診や、診察後はすぐに帰宅できるよう後日会計システムを導入するなどの対策も行っております。また入院患者さんのバイタルデータを自動で計測し直接電子カルテへ送信するシステムを採用し、看護師がより患者さんと向き合う時間を確保するなど進化を続けています。今後は血液検査や画像検査のデータを、患者さんがスマートフォンなどで確認できるようにし、健康維持や治療へのモチベーションアップにお役立ていただこうと考えています。こういった先進的な取り組みは、医療界でも注目されご紹介いただくことも増えてきました。他にも漢方内科や、活力あふれるスタッフが活躍するリハビリテーションなど当病院の魅力は多岐にわたります。今後も地域で愛し愛される病院をめざして精進していく所存ですので、いつでもご相談ください。

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織田 徹也 病院長

2001年埼玉医科大学卒業後、埼玉医科大学整形外科入局。埼玉県立がんセンターや埼玉慈恵病院などで研鑽を積み、埼玉医科大学病院整形外科病棟医長や丸山記念総合病院整形外科部長、JCHOさいたま北部医療センター整形外科部長などを経て、2020年11月こうのす共生病院病院長に就任。週に2回のジムトレーニングで体力維持を図る日々。カンボジアでの医療体制整備や救急医療システム普及などにも尽力している。

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