選定療養費あり

順天堂大学医学部附属浦安病院　

診療科・部門紹介

良性から悪性まで幅広い消化器疾患に対応。専門性を生かした炎症性腸疾患治療に注力する

食道から胃、十二指腸、小腸、大腸に加え、肝臓と胆嚢、膵臓まで幅広く診療している。多岐にわたるそれら臓器の良性疾患や悪性疾患に対し、内視鏡による検査や治療、放射線化学療法などに取り組んでいる。難病に指定されている潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の診療に力を入れており、強さや副作用などに加え、通院間隔や病院の滞在時間、点滴薬や皮下注射薬、経口内服薬といった形態までを考慮し、ライフスタイルや希望に合わせて薬を選択する。腹痛や下痢、血便などを慢性的に来し、食べ物や行動にも制限が出るなど生活の質を大きく悪化させる炎症性腸疾患の患者を、病気を発症する前の生活に戻すことをめざしている。

定期的にカンファレンスを行うことで、治療方針の確認や新しい情報の交換を行っている

スタッフ紹介

責任者

長田 太郎科長

1991年順天堂大学卒業後、同医学部消化器内科に入局。2016年より現職。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本肝臓学会肝臓専門医。医学博士。専門は、炎症性腸疾患、消化管疾患。

メッセージ

潰瘍性大腸炎やクローン病など炎症性腸疾患の治療に力を入れています。潰瘍性大腸炎は全国で22万人以上、クローン病は7万人以上といわれている決してまれな病気ではないため、そんなに深刻になる必要はありません。この分野は、ここ5年間で分子標的薬など新しい作用機序の薬が次々と登場し、今までなかなか良くならなかった病態でもコントロールを図ることが可能になりました。一方で、さまざまな薬がありますので、適切に治療をするには専門的な知識が必要になります。病気の原因はわかっていませんが、薬などによって発症する前の状態まで戻し、それを長く続けることが治療の基本です。そこを目標に一緒に頑張りましょう。