救急・災害医療体制が充実する順天堂大学医学部附属浦安病院 | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

病院・総合病院・大学病院8180件掲載中(2019年08月19日現在)

病院・クリニック・医者検索

ドクターズ・ファイル

求人・転職・仕事情報を探す

ドクターズ・ファイル ジョブズ
1

順天堂大学医学部附属浦安病院 

救急医療、周産期医療、高齢者医療への積極的な取り組みで、東葛南部地域の医療を担う

地域がん診療連携拠点病院、地域災害拠点病院

高度かつきめ細かな医療で
地域のニーズに広く応える

昭和59年、東京の御茶の水、静岡県伊豆の国市にある医学部附属病院に次いで250床で開院した『順天堂大学医学部附属浦安病院』。開院以来、「地域の人たちが安心して住むことができる医療環境を提供する」という基本方針のもと、高度かつきめ細かな医療で地域の暮らしを支えてきた。千葉県の救命救急センターの機能を有する東葛南部地域の基幹病院として、浦安市民はもちろん、近隣にあるテーマパークの1日平均10万人の来園者、さらに東葛南部・北部の人口約300万人の医療ニーズをカバーする。がんや脳血管障害などの重篤な疾患に対しては、9つの専門医療施設で診療科の壁を越えた治療を提供。外来化学療法から緩和ケアまで包括的に行うがん治療部門や、循環器内科と心臓血管外科を総合的に扱う専門部門はその一例だ。
平成30年からは災害拠点病院としての機能を充実させ、医師や看護師を現場に派遣するラピッドカーのほか、患者を搬送する救急車も整備した。さらに、地域の病児保育、および病後児保育を担う保育室「みつばち うらやす」がスタート。浦安市に里帰り出産する人まで受け入れ範囲を拡大した産後ケアとともに、子育て家庭を全面的にサポートする。今後は既存棟も順次改修し、より通いやすい病院をめざす考えだ。

院長メッセージ

吉田 幸洋院長

吉田 幸洋院長

1978年順天堂大学医学部卒業。2003年より「順天堂大学医学部附属浦安病院」教授、2011年より現職。専門は産婦人科で、周産期学を中心とする。地域の将来を担う小さな命を救うため情熱を傾ける。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本超音波医学会超音波専門医。母体保護法指定医。

地域周産期母子医療センターでは、千葉県各地や東京都から患者を受け入れている

地域周産期母子医療センターでは、千葉県各地や東京都から患者を受け入れている

ラピッドカーを運用。重症患者発生時に、医師と看護師が救急現場へ急行し救命率向上に努めている

ラピッドカーを運用。重症患者発生時に、医師と看護師が救急現場へ急行し救命率向上に努めている

病児・病後児保育がスタート
さらなる医療環境の充実に努める

大学附属病院として、重篤な疾患に対する高度医療の提供を第一の使命としている同院。がんや脳血管障害、心臓病などの疾患に対して9つの専門医療施設を設けて治療を行う一方、地域の基幹病院、人口過密地域における急性期病院としても存在感を示している。

平成29年に3号館が完成し、基幹病院として進化を遂げた同院。外来ブースの拡充で待ち時間を短縮したほか、救命救急センターに救急プライマリケア部門を設け、あらゆる救急患者への適切な医療提供の体制を整えた。内視鏡手術支援ロボットなどの導入で、高度医療のブラッシュアップも進んでいる。
「平成30年度からは、病中または病後の回復期にあたる子どもの保育およびケアを担う保育室「みつばち うらやす」がスタートしました。ほぼ同時期から、産後ケア施設も市のバックアップを受けてより充実し、市民だけでなく親の住民票が市内にあって里帰り出産する方も受け入れられるようになっています。産前から産後まで、子育てに励むお父さん、お母さんを一貫してサポートできればいいですね」と吉田幸洋院長。子育て家庭の核家族率が高い浦安市では、近くに頼れる肉親がおらず、仕事と育児の両立に悩む人が少なくない。特に地域に施設が少ない病後児保育については、共働き世帯からの期待が大きいだろう。
「もう一つ、災害拠点病院として、災害医療体制の整備にも引き続き力を入れています。災害現場に医師を派遣するラピッドカーに加え、けが人や病人を搬送する救急車両も整備しました。これは、今後増加していくであろう高齢者の搬送ニーズも見据えてのことです」
今後は、既存棟の改修を順次進め、医療環境の改善と充実を図っていく。
「大学附属病院である当院には、診療のほか、研究・教育という使命も課せられています。高度で安全な医療を提供し続けるために、若い人材の育成には特に力を入れていきたいです」

臨床研修センター

順天堂大学は江戸時代に発足した医学塾としての前身を持ち、医師の教育に重点を置いているという特徴がある。診療に加えて、後進の教育や研究を任務としてきた歴史と経緯を持つ。同院の臨床研修センターは、順天堂大学のみならず全国から初期臨床研修希望者を受け入れ、多くの若い医師たちが各専門分野のスタッフのもとで研鑽を積んでいる。大学院である医学研究科環境医学研究所も併設されており、そこで学位の取得も可能だ。

医学塾としての長い歴史に裏づけられた確かな指導体制で、医師の教育に力を注ぐ

医学塾としての長い歴史に裏づけられた確かな指導体制で、医師の教育に力を注ぐ

小児外科

岡﨑 任晴先生

小児外科科長
岡崎 任晴先生

1988年順天堂大学医学部卒業。オランダ・ロッテルダムソフィア小児病院/Erasmus大学への留学を経て、静岡県立こども病院外科副医長、外科医長などを歴任。2012年、「順天堂大学医学部附属浦安病院」小児外科学科長補佐・先任准教授、2017年には教授就任。

常に「わが子を診る視点」で
優しく安全な医療の提供に努める

小児外科は、新生児から思春期までの子どもの、消化器・呼吸器・泌尿器・生殖器・胸腹部の良性・悪性腫瘍、体表の外科疾患など、多岐にわたる疾患の手術を取り扱う。「常にわが子を診る視点に立つこと」をモットーに、子どもたちの未来を踏まえた、合併症がなく安全性の高い治療を追求する。

新生児、未熟児から思春期までの子どもの、手術を要する疾患を治療する同科。対象となる疾患は多岐にわたるが、ほとんどの疾患は絶対数が少なく、診断・治療には医師の豊富な経験と知識が欠かせない。同科では、日本小児外科学会小児外科専門医である岡崎任晴科長と、同じく小児外科専門医の医局長がすべての手術・診療にあたり、内視鏡手術、漏斗胸に対するNuss手術、鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡手術など、先端の治療に対応。内視鏡手術適応の疾患は、夜間・救急でも緊急手術を行っている。「食道閉鎖症や横隔膜ヘルニアなど、生まれてすぐ手術が必要となる先天性の疾患は、産科、小児科と連携して胎児の段階から管理し、分娩後の外科治療のリスクを軽減しています」と岡崎先生。小児期の疾患が成長後の生活に影響を及ぼすことがないよう、安全性を考えた合併症の少ない治療を徹底している。
「常にわが子だったらどうするかを考え、最善の治療を実践したいですね」

※岡崎科長の「崎」は山へんに立・可が正式な漢字です。

呼吸器外科

松永 健志先生

呼吸器外科科長補佐
松永 健志先生

2003年山梨医科大学医学部卒業。2003年、臨床研修医として順天堂大学医学部外科へ。国立がんセンター中央病院内視鏡部に出向した後、「順天堂大学医学部附属順天堂医院」呼吸器外科助教、呼吸器外科講座病棟医長、呼吸器外科講座准教授を歴任した後、2018年より現職。

低侵襲手術で早期社会復帰を可能に
合併症がある人も受け入れる

医療の専門化を受けて、平成19年に新設された同科。がんの根治性と患者の早期社会復帰の両立をめざし、状態に応じた適切な手術手法の選択、切除範囲をできる限り小さくして肺機能を温存する区域切除、合併症のコントロールの3つを重視した低侵襲な手術を行っている。

松永健志先生は、平成30年に同科科長補佐に就任。これまで多くの手術を手がけた呼吸器外科のプロフェッショナルだ。呼吸器外科の患者の多くを占める肺がんは、初期に自覚できる症状が少なく、発見された時にはかなり進行しているケースが多いそうだ。そのため、手術適応となるのは全体の30%ほど。しかし、「早期に発見し、経験ある医師のもとで治療できれば治るものも多い。気になる症状や検診での指摘があればすぐ受診を」と松永先生は呼びかける。手術は、胸腔鏡・開胸・ロボット手術のいずれかを、肺がんの進行状況に応じて選択。がんの根治性とのバランスを見ながら、できるだけ肺を温存する区域切除を行うことにより早期社会復帰をめざしている。
「他科との連携で脳・心臓疾患や糖尿病などの合併症がある方にも適切な治療を提供できるのは総合病院ならではでしょう。紹介から手術まで2週間を目安として、精神面にも配慮しています」

膠原病・リウマチ診療部門

森本 真司先生

膠原病・リウマチ診療部門科長補佐
森本 真司先生

1990年順天堂大学医学部卒業。1997年に同大学大学院医学研究科膠原病内科学講座を修了後、2011年より同大学医学部膠原病内科学講座先任准教授に着任。2018年より現職。膠原病内科学、臨床免疫学専門。日本内科学会総合内科専門医、日本リウマチ学会リウマチ専門医。

早期発見・早期治療で
日常生活の質改善をめざす

膠原病は、免疫機能が自身の体を異物と認識して起きる自己免疫疾患。指定難病で治療が困難というイメージが強いが、その治療は飛躍的に進歩しており、適切な治療をすればコントロール可能な病気も多いという。同科では、「気になる症状があれば早期受診を」と呼びかけている。

膠原病は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、皮膚・多発性筋炎、血管炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病など多岐にわたる疾患の総称で、長く続く関節痛や筋肉痛、発熱などが主な症状。受診のきっかけとなる訴えも「だるい」「関節の痛みが取れない」「微熱が続く」などさまざまだが、原因がはっきりせず、かかりつけの医師が膠原病を疑って同科を紹介するケースが多いという。森本真司科長補佐は、「早期発見・早期治療が鍵。例えば関節リウマチの場合、きちんと治療すれば骨の変形や破壊を抑えられ、健康な人と同じように日常生活を送ることがめざせます」と話す。一方、膠原病を専門に診る病院は少なく、症状が全身に及ぶことから、発見が遅れがちであることも事実。同科では、地域の医療機関および院内他科との連携を強め、スムーズな受診につなげたいとしている。
「理解いただけるまで説明し、納得の上で治療を進めるようにしています」

循環器内科

中里 祐二先生

循環器内科科長
中里 祐二先生

1986年、順天堂大学大学院医学研究科修了。不整脈、心不全、心筋疾患を専門に、「順天堂大学医学部附属浦安病院」循環器内科の特徴の一つである不整脈専門スタッフを率いる。2007年に教授就任、循環器・心臓血管を診療する専門の部門長をも兼任する。臨床研修指導医。

緊急性の高い疾患に随時対応
不整脈の診断・治療も強み

虚血性心疾患、心不全、不整脈といった循環器内科で扱う疾患には、突然発症し、初期治療が生死を分ける緊急性の高いものが多いそうだ。同科では常時対応可能な当直体制を整え、他科との連携やハートホットラインシステムにより、救急対応が必要な患者の速やかな受け入れを行っている。

近年、生活習慣病とともに増加している動脈硬化性疾患の患者は若年化の傾向にあり、40代での発症も珍しくないという。同科では心臓カテーテル検査を積極的に実施し、外科的治療が必要な場合には心臓血管外科と連携して迅速に手術に移行している。下肢の血液の流れに支障が出る下肢動脈硬化性病変に対するカテーテル治療は、進行したケースでも他科との連携によるケアが可能だ。加えて、中里祐二科長の専門である不整脈の診断・治療も強みの一つ。複数の不整脈専門スタッフがおり、心房細動を含む頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーションや、除細動器などの植え込み手術を行っている。
「胸が痛いなどの訴えから救急処置が必要と考えられる症例は、医療関係者から直接治療の依頼を受けられるハートホットラインで受け入れを行っています。今後は地域の医療機関との連携をこれまで以上に強め、より速やかに対応していきたいですね」

外科/手部門

原 章先生

原 章先生

1990年三重大学医学部卒業、1996年順天堂大学大学院修了。2007年より准教授。専門分野は手外科。海外ではメジャーだが、国内ではあまり知られていない手専門の外科の存在を浸透させ、痛みやしびれに悩む人を一人でも多く救うことが目標。紹介状なしの受診も受け入れている。

肩を除く腕から手指までの外傷、関節リウマチ、先天異常など、手に関する疾患に対して幅広く治療を行っている

肩を除く腕から手指までの外傷、関節リウマチ、先天異常など、手に関する疾患に対して幅広く治療を行っている

肩を除く上肢全体の症状について
初期治療からリハビリまで実施

今年開設した外科の手部門には、3人の手を専門とする外科の医師と形成外科の医師が常駐。肩を除く腕、肘、手首、指など上肢全体の痛みやしびれを対象とし、「もとの状態に戻す」ことをめざしてけがの診断から初期治療、リハビリテーションまでを包括的に行う。骨折など急を要する症例は、即日手術も可能だ。

手は、非常に繊細な感覚を持つ組織だ。長く続く痛みやしびれはもちろん、ほんの少しのけがでも日常生活に影響が出る。こうした肩を除く上腕の痛みやしびれ、変形性関節症、関節リウマチなどを幅広く診るのが、外科の手部門だが、国内での認知度はいまだ低いという。「手を専門に診る医師がいることを知ってほしい」と、手部門を率いる原章先生は訴える。
「国内における手の外科を専門とする医師はまだ少なく、当院のように3人の専門家と形成外科の医師がいる施設は限られます。手にしびれや痛みが出る手根管症候群や腱鞘炎は適切に治療すれば改善が期待できますので、痛みにお悩みの方にはぜひご相談いただきたいですね」
同部門では手術も広範囲に行っており、手専門の外科領域に関してはほぼすべてをカバーしている。
「診断と初期治療、リハビリテーションまで一貫して行い機能回復を図り、もとの状態に近づけることをめざします」

消化器外科

石﨑 陽一先生

消化器外科科長
石崎 陽一先生

1985年金沢大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院第二外科を経て、国保旭中央病院外科、東京都立広尾病院外科などで経験を積む。1994年、東京労災病院外科副部長。2004年より順天堂大学医学部外科学教室へ。2018年より教授就任。専門は肝胆膵外科・肝移植・腹腔鏡手術。

患者の状態に応じて、腹腔鏡と開腹を使い分けて手術を実施している

患者の状態に応じて、腹腔鏡と開腹を使い分けて手術を実施している

腹腔鏡と開腹を状態に応じて選択
安全で質の高い治療を追求する

同科がめざすのは、「安全で質が高く、予後の良い治療」。内視鏡外科技術を専門的に修めた医師6人が在籍して腹腔鏡手術を行う一方、状態に応じて開腹手術も積極的に実施することで、安全性と予後の両立に努めている。今後は症例を増やし、より安全性を高めていく考えだ。

肝胆膵外科を専門とし、複数の病院で診療した石崎陽一科長は、手術の選択について次のように話す。
「腹腔鏡手術については、傷が小さく入院期間も短いという良いイメージだけが先行している印象ですが、決してリスクがないわけではありません。当科では、患者さんと相談の上で開腹手術も選択しています。特に肝胆膵領域においては、安全性が高く予後も良い開腹手術を導入していきたいと思っています」
具体的には、膵臓や脾臓の良性疾患なら腹腔鏡手術、悪性疾患なら開腹手術、といった使い分けをしていくそうだ。経験豊富な医師だからこそできる出血を抑えた手術で、輸血が必要なケースはほとんどないという。今後はロボット手術も含めて、出血が少なく合併症も少ない、より質の高い安全な手術をめざす。
「肝胆膵のがんも、早めに治療できれば予後が良くなる可能性も。定期的な検査やスクリーニングで、早期発見に努めていきたいですね」

※石崎科長の「崎」は山へんに立・可が正式な漢字です。

患者支援センター

石﨑 陽一先生

医療サービス支援センター長
卜部 貴夫先生

1986年順天堂大学医学部卒業。同大学医学部神経学講座助手、助教授を経て2011年より「順天堂大学医学部附属浦安病院」脳神経内科教授。地域医療連携室室長として地域貢献にも尽力している。

患者だけでなく、家族のサポートも行っている。「気軽にご相談ください」と同センターのスタッフ

患者だけでなく、家族のサポートも行っている。「気軽にご相談ください」と同センターのスタッフ

入院から転院・退院、在宅まで
患者と家族を多職種が包括的に支援

入退院支援、看護支援、地域医療連携室、医療福祉相談室といった患者のサポートに関わるセクションを集約した患者支援センター。同センターでは医師や看護師、医療ソーシャルワーカーなどの職種が連携し、紹介を受けた患者の初診予約、入院調整、患者や家族に対する心理的・社会的支援、転院・退院の支援、在宅療養を希望する場合の看護・介護に関するアドバイスなどを行っている。「今後は入院支援にもサービスを拡大し、入院から退院まで一貫して当センターでサポートできる仕組みを整えていく予定です。薬剤師、栄養士などが加わることによって、入院時の持参薬調整や入院後の栄養指導も一カ所で行えるようになり、患者さんの利便性をさらに高めることができるのではないかと期待しています。治療や病気に関する漠然とした不安や福祉に関する悩みなども、気軽に相談していただきたいですね」と卜部貴夫センター長。今後は地域の医療機関との関係性を深めて連携をより強化し、「地域で患者を診る」ための包括的な支援体制を構築していく考えだ。

access.png

↑TOPへ戻る