皮膚科( 順天堂大学医学部附属浦安病院　)

最終更新日：2024/10/02

皮膚科

診療科・部門紹介

かゆみから遺伝性皮膚疾患、皮膚がんまで、エキスパートが専門性の高い医療を提供

皮膚の病気やトラブルに幅広く専門的な診療を提供している。遺伝性皮膚疾患とかゆみ、悪性皮膚腫瘍のそれぞれを専門とする医師が在籍しており、専門性を生かした診断や治療を展開。外来診療に加え、入院加療や手術にも対応している。遺伝性皮膚疾患を専門とする須賀康先生は、見極めが難しいとされる遺伝性魚鱗癬や水疱症に対し、その豊富な知識や経験を生かして精度の高い診断に注力。病態生理に基づくスキンケアや薬剤によって症状をコントロールすることをめざしている。皮膚がんを専門とする金子高英先生は、近年に登場した新しい薬剤も積極的に使用しながら、予後を少しでも改善させることに努めている。

専門性の高い医師たちが各得意分野を生かして治療にあたる

スタッフ紹介

責任者

須賀康科長

1987年順天堂大学医学部卒業。1992年同大学院卒業。米国テキサス州・ベイラー医科大学留学、順天堂大学皮膚科講師、同助教授を経て2007年より現職。日本皮膚科学会皮膚科専門医、同学会代議員。医学博士。専門は皮膚の生化学・細胞生物学、遺伝性皮膚疾患、美容皮膚科学。

メッセージ

当科では、私の専門である魚鱗癬や水疱症といった遺伝性の皮膚疾患の診断と治療に積極的に取り組んでいます。また、アトピー性皮膚炎や乾癬は、治りにくい病気として有名ですが、近年は生物学的製剤やJAK阻害薬など治療薬が目覚ましい勢いで発展しています。同様に、先天性の病気や円形脱毛症、尋常性白斑なども難治性の病気ですが、治療が進化して良好なコントロールをめざせるようになっています。諦めずに相談にお越しください。

スタッフ

金子高英医局長

1996年弘前大学卒業。2001年弘前大学大学院医学研究科修了。弘前大学医学部附属病院講師を経て、2019年より順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科准教授。2022年より先任准教授。日本皮膚科学会皮膚科専門医。医学博士。専門は、皮膚科学一般、皮膚悪性腫瘍、皮膚外科学。

メッセージ

私は皮膚がんを専門としています。皮膚がんが疑われたら、視診、触診に加え、皮膚の一部を採取して病理検査などで総合的に診断します。治療はガイドラインに則ることを基本にしつつ、患者さんの年齢や性別、基礎疾患、家庭環境なども考慮し、オーダーメイドで最善の治療の提供をめざしています。近年では皮膚がんにも新しい薬剤が登場し、一昔前と比べると良い予後が期待できますが、限界があることも事実です。すべてのがんにおいて、最善なのは早期発見と早期治療であることに変わりはありません。昔なかったほくろができて大きくなったり、血が出たりするようなことがありましたら、近くのクリニックなどに必ず相談してください。

紹介医療機関の先生方へ

アトピー性皮膚炎やじんましん、ニキビ、かぶれ、水虫、イボ、脱毛症などの一般的な皮膚疾患については、難治例や悪化例などを中心に診療しています。また、難治で重症の乾癬やアトピー性皮膚炎に対しては分子標的薬や生物学的製剤などを導入して良好な治療をめざしています。皮膚悪性腫瘍に対してはダーモスコピー、超音波検査、CT、MRIなどの画像検査、病理組織学的検査を駆使し正確な診断に努め、外科手術や全身薬物療法、放射線治療などを行っています。先生方が診ている患者さんで専門的な検査や治療が必要だと思われる方がいらっしゃったら、ぜひご相談ください。