脳神経外科(公益社団法人地域医療振興協会横須賀市立うわまち病院)

最終更新日：2022/10/28

脳神経外科

診療科・部門紹介

脳血管内治療や開頭手術に精通した医師がそろい、24時間体制で救急患者に対応

日本脳神経外科学会脳神経外科専門医が複数在籍し質の高い外科手術に注力。動脈瘤などの脳血管障害や脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、急性血腫、水頭症、脊椎変性疾患、脳神経減圧術など幅広く対応する。医師全員が開頭手術とカテーテルを用いた脳血管内治療に精通しているため、24時間体制で救急患者を受け入れているのが特徴だ。救急診療部や放射線科、循環器科と連携し、血栓溶解療法や血栓回収療法にも力を注ぐ。なお、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤には、破裂・未破裂ともに開頭手術による直達手術、もしくは血管内手術によるコイル塞栓術を実施。脳梗塞の原因となる頸部頸動脈狭窄症の治療も行うほか、三叉神経痛や顔面痙攣の手術にも対応。

複数の角度から診断を行うことで精度を上げるという

スタッフ紹介

責任者

青柳盟史脳神経外科科長

専門領域は脳神経外科全般。2022年より現職。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。

メッセージ

頭痛は心配のないものもありますが、くも膜下出血や脳腫瘍などの重大な病気が潜んでいる可能性も否定できません。特に嘔吐や手足のしびれなどを伴う場合は、必ず受診するようにしましょう。また、当科では顔に発作的な激痛が起こる三叉神経痛の治療にも取り組んでいます。三叉神経痛は虫歯が原因だと勘違いされがちですが、比較的簡単な手術によって痛みを取り除くことをめざせます。鎮痛剤を飲んでも効かない方や、薬の副作用がある方など、ぜひご相談ください。なお、顔面の片側が痙攣して、まぶたが閉まってしまう顔面痙攣は、注射によって数ヵ月は症状軽減が期待できます。しかし、頭蓋内で神経を圧迫している血管を手術で避けることによって完治が見込めるケースもあります。また、認知症の原因が慢性硬膜下血腫である場合、手術で症状の改善が期待できます。頭を軽くぶつけたなど、本人が忘れてしまうような軽い外傷でも慢性硬膜下血腫は発生します。ご家族などで認知症が疑われる場合、受診を勧めていただけるとうれしいです。このように手術で痛みや症状を取り除くことが望める疾患は珍しくありませんので、気になる症状がある方は脳神経外科へお越しください。

紹介医療機関の先生方へ

当科では、三浦半島全域から患者さんを受け入れています。特に三叉神経痛や顔面痙攣に対しては、顕微鏡治療を得意としていますので、気になる患者さんがいらっしゃいましたらご紹介ください。実際に、大学病院や歯科医院から多くの患者さんをご紹介いただいています。また、24時間体制で救急の患者さんを受け入れる体制を整え、血栓溶解療法や血栓回収療法、カテーテル治療などに対応しています。脳神経外科を専門とする医師が他診療科と連携の上、フレキシブルで質の高い治療に取り組んでいきますので、ぜひ当院の脳神経外科をご活用ください。