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医療法人財団健貢会 総合東京病院

(東京都 中野区)

渡邉 貞義 理事長

最終更新日:2022/11/30

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救急医療や脳卒中、心疾患、がん治療に注力

西武新宿線の沼袋駅、都営大江戸線の新江古田駅から徒歩約10分のところにある「総合東京病院」。東北地方を中心に全国に100以上の医療介護、福祉施設を擁する南東北グループが2010年に開設した病院だ。2012年から理事長兼院長を務める渡邉貞義先生は就任以来、病院の改修、新棟開設も含めハード面、ソフト面両方から病院改革に取り組んできた。各領域からスペシャリストを招き、救急医療や脳血管、心臓血管、消化器内科、がん放射線治療などの専門チームを立ち上げ、先端的な医療にも積極的に展開。その一方、地域に根差した医療を提供する病院として、在宅復帰をめざすリハビリテーションや、中野区との協働による病児保育事業にも力を注いできた。新型コロナウイルス感染拡大下では専用の病床を設置し患者を受け入れるとともに、一般医療の維持にも尽力し、今後は多様な領域の拡充や手術室の新設や新しい治療の導入にも力を注ぐ考えだ。2022年3月に東京都より地域医療支援病院に承認され、地域の中核的医療機関としてさらなるステップアップをめざす渡邉理事長に、同院の特徴や今後の展望について聞いた。(取材日2022年9月1日)

理事長に就任以来、救急医療に注力してこられたそうですね。

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そうですね。「救急医療をやらずして病院にあらず」という方針のもと、より多くの救急患者さんを受け入れる体制を整えることに注力してきました。救急の導線の改善、集中治療室と手術室の充実に主眼を置き、2017年に開設したB棟には、放射線治療センター、救急医療部門、カテーテル治療を行う部屋を3室設けたインターベンションセンター、回復期リハビリテーション病棟などを設置。医師やスタッフの拡充にも力を入れ、ハード面とソフト面の両方から病院改革に取り組んできました。特に心疾患や脳卒中は迅速な対応が求められますので、救急フロアからMRIやCT検査室、カテーテルなどの治療に迅速につなげる導線の確保と、救急を専門とする医師の拡充を重視してきました。また、2020年から前東海大学医学部教授で放射線治療の専門家である国枝悦夫先生を迎えて、がん放射線治療も本格的に開始しました。

では、脳神経外科の特徴を教えてください。

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脳神経外科には大きく分けて脳血管内治療部門と脳腫瘍部門、脊椎脊髄部門の3部門があり、脳血管内治療部門では、脳梗塞の超急性期の治療法として一般的な薬剤を静脈内に点滴する治療に加え、閉塞した脳血管を再び開通させるための血管内カテーテル治療を積極的に行っています。日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医が3人在籍しているのも特徴です。海外でも活躍する福島孝徳先生による脳腫瘍部門では、福島先生をはじめとする専門性の高い医師が多数の治療を手がけており、治療困難といわれる患者さんが全国から訪れるようになりました。さらに、小児脳神経外科も開設して、小児脳腫瘍で特に手術が困難である症例に積極的に対応しています。脊椎脊髄部門では、手足のしびれや痛み、腰痛、歩行困難など幅広い症状に保存的治療や、顕微鏡下による低侵襲な手術を行っています。

心臓血管部門にはどのような特徴がありますか?

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心臓カテーテル治療で豊富な実績を持つ塚原玲子先生、中野雅嗣先生による心臓血管チームを立ち上げ、B棟に新たな救急医療部門と心臓血管部門を設置したことにより迅速に高度医療が行える環境が整いました。同じフロアに先進の血管造影装置3台を有するカテーテル室、心臓集中治療室(CCU)、一般病棟があり、1階の救急フロアから専用エレベーターで移動できるため、より迅速な治療が可能です。これらの医療環境や24時間365日、循環器内科の医師が心疾患に救急対応できる体制を整備。東京都CCUネットワーク、急性大動脈スーパーネットワークにも参加しています。さらにTAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)に対応できる心臓専用ハイブリッド手術室も稼働準備中です。下肢の閉塞性動脈硬化症の治療件数も格段に増えています。救急患者さんはもちろんのこと、近隣の開業医の先生方からの紹介が増えているのも特徴ですね。

リハビリや福祉施設との連携にも注力しているとのことですね。

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リハビリスタッフとリハビリ施設の充実は、当院の強みの一つです。脳血管疾患、骨や関節の疾患など、手術や治療後に早期のリハビリが必要な患者さんも多いので、B棟には広いリハビリ訓練室を設け、急性期リハビリ、回復期リハビリ、外来リハビリに対応しています。さらに、高度なリハビリ機器やロボットの支援機器を用いた専門的なリハビリも可能です。リハビリ専門の医師を含め、スタッフの数は200人を超え、1人の患者さんに理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がチームとなり、手厚いサポートを行っているのも当院の大きな特徴です。同じグループの施設であり当院に隣接する東京総合保健福祉センター江古田の森と連携を深め、トータルで健康をサポートできる医療機関としての役割を果たしています。これまで培ってきたスキルや実績を財産に、病める人に優しく寄り添う医療を実践していきたいと考えています。

今後の展望について聞かせてください。

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当院は「すべては患者さんのために」を理念に開設当初から救急医療に参画し、困っている患者さんを日夜受け入れてきました。どんなに医療が発達したとしても、一番の基本は「人」です。職員一人ひとりが患者さんとしっかり向き合い、同時にチームとして機能し、より良い医療をめざしていくためにも、教育やスキルアップにも力を入れていきたいと考えています。新型コロナウイルス感染拡大下においては、専用病床を設けて患者さんの受け入れとともに、一般医療の維持に職員が一丸となって努力してきました。また対面での市民講座に代えて、SNSや動画配信を通じて疾病啓発や情報発信に努めています。中野区との協働で病児保育も始まりました。今後も救急医療と、脳疾患、心疾患、がん医療に力を入れて、急性期疾患とリハビリが充実した病院として総合的に発展し、先進的な医療を提供し、地域医療に貢献していきたいと思います。

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渡邉 貞義 理事長

2000年藤田保健衛生大学医学部卒業後、同大学病院脳神経外科入局。総合南東北病院脳神経外科、水戸医療センター勤務を経て、2010年4月総合東京病院理事長、2012年2月に同院理事長兼院長に就任。急性期医療とリハビリテーション機能の拡充に加え、救急医療にも力を注ぐ。専門は脳血管障害、血管内治療。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医。

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