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医療法人横浜博萌会 西横浜国際総合病院

(神奈川県 横浜市戸塚区)

三瓶 建二 院長

最終更新日:2020/11/25

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全人的医療で地域全体の健康を支える

JR、地下鉄、多様なバス路線が利用できる戸塚駅からバスで10分ほど。国道1号線沿いにある「西横浜国際総合病院」は、地域密着の医療を30年以上続けてきた。現在は健診業務、急性期医療、回復期リハビリテーション、在宅医療など、地域のニーズに応える幅広い医療サービスを提供している。2019年4月に同院院長に就任した三瓶建二先生は、「当院で治療した患者さんは、必要に応じてご自宅での生活がスムーズになるようリハビリを行い、退院後は地域の一員として活動的に過ごしていただくことが目標」と話す。加えて在宅療養中の患者の緊急入院にも対応するなど、地域と密接に連携した医療を行っている。「当院は『病気だけでなく、その人全体を治す』ことが目標。病気の治療だけでなく、患者さんの全身の機能回復に努めていきます」という三瓶院長に、同院の特色や地域での役割、地域医療への思いなどを聞いた。(取材日2019年12月16日)

貴院の成り立ちや地域での役割をお聞かせください。

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1988年に設立された当院は、「安心・安全の医療~患者さんと共に~」を理念に掲げ、地域に根差した中核病院として発展してきました。当初は急速に悪化する病状や重症の患者さんを治療する急性期医療が中心でしたが、2008年の回復期リハビリテーション病棟の開設後は、急性期の治療を終えた患者さんのリハビリテーションを積極的に行っています。さらに2015年には地域包括ケア病棟を開設し、回復期リハでは受け入れが難しい患者さんのリハビリ、在宅療養中の患者さんの病状悪化に対する緊急入院も可能になりました。これらは周囲にお住まいの方の高齢化など、地域の医療ニーズの変化に対応したもので、今後は当院からの訪問診療も拡充し、病気にならないための予防にも力を入れていきます。予防から急性期、回復期、在宅までシームレスな医療サービスを提供し、地域に貢献することが当院の役割と考えています。

急性期や回復期にはどんな特色がありますか?

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当院の急性期医療は、消化器外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科を中心とした手術、内科一般領域の急性症状に対する治療などをカバーします。整形外科は骨折など一般的な症状に加え、ベテラン医師による膝関節・股関節の人工関節置換術、膝関節の関節鏡視下手術も得意とします。手術後は当院の回復期リハ病棟で、退院後の生活動作がスムーズになるよう丁寧なリハビリを実施。また、近隣の病院に入院された脳血管障害の患者さんも当院に入院された患者さんと同様に積極的に回復期リハ病棟に受け入れ日常生活への復帰をサポートします。このように回復期リハは脳血管疾患、大腿骨頸部骨折をはじめとする該当部位の治療後に、充実した体制を整えたもとリハビリを行っています。また入院と同時に医療・介護に関わる多職種が協力して退院後を見据えた計画を立て、当院が持つ在宅医療、在宅看護、訪問リハビリの連携も活用して継続した支援をご提供します。

在宅医療への取り組みについて教えてください。

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当院では「高齢の方が地域の一員として当たり前に生活できる社会の実現」をめざし、在宅医療で通院が難しい患者さんへの訪問診療をご提供し、緊急時の往診にも対応します。対象は認知症、慢性疾患、がんなどの方、医療依存度の高い方、自宅での看取りを希望される方などで、当院に通われていた患者さんのほか、地域の医療機関からのご紹介も増えています。このため2020年1月から在宅医療専任の医師が加わり、内科・外科の医師の協力も得て診療体制を拡充しました。しかも当院には関連施設「訪問看護ステーションにしよこはま」「ケアプランセンターにしよこはま(居宅介護支援事業所)」、リハビリ科の訪問リハビリ・通所リハビリがあり、これらの密接な連携のもと医療・介護サービスを提供しています。加えて地域包括ケア病棟では、在宅療養中の患者さんの緊急入院、ご家族の希望による一時入院(レスパイト入院)などにも対応します。

そのほか個別の診療科でのトピックスをご紹介ください。

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耳鼻咽喉科では突発性難聴の治療に力を入れ、薬物療法のほか必要に応じて高気圧酸素療法も行います。高気圧酸素療法とは通常の気圧より高い2気圧の環境のもとで酸素を吸入し、血液中に多くの酸素を取り込むことで内耳の障害部位の修復を図る治療法で、当院では2台の高気圧酸素治療装置を備え、多くの方に利用いただいています。近年はクチコミや医師の学会発表などで知られるようになり、県央部や川崎市、鎌倉市などからも患者さんがお見えになります。また、腎・透析部門では、慢性腎不全に対する血液維持透析、濾過透析(HDF)療法、血漿交換、各種吸着療法などの血液浄化療法を行っています。総合病院のため合併症の早期発見・早期対応が可能で、常に患者さんの全身状態に気を配って治療を進めています。健康管理センターは年間約1万件の健診等を目標とし、病気の早期発見だけでなく病気発症の危険因子を類推し「未病」段階でも生活指導をしています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

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急性期医療から在宅医療までをカバーする当院の体制は変わりませんが、今後は病院を受診する前、退院後へのアプローチにも力を入れます。例えば病気にならないための予防では内視鏡検査を重視。胃や食道などの上部消化管に加え、急増する大腸がんの早期発見に役立つ下部消化管内視鏡検査も健康管理センターの健診オプションとしてご提供する予定です。在宅医療では近隣にサテライト施設を作ることを検討しており、よりきめ細かな対応が期待できます。当院は「病気だけでなく、その人全体を治す」ことをめざす病院です。特に高齢の方は、病気・けがで認知機能が弱まり、食べる機能の低下による栄養不足、運動機能の衰えで寝たきりが続くといったケースがよく見られます。そうした状態に陥らないよう、単に病気の部位だけでなく、すべての診療科が携わって全身の機能回復に努め、最期まで地域の一員として過ごしていただく医療をご提供したいと考えています。

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三瓶 建二 院長

1984年東邦大学医学部卒業。横浜市済生会南部病院や国立循環器病センター脳神経外科などで経験を積んだ後、2003年に西横浜国際総合病院脳神経外科に入職。2016年より同副院長。2019年から現職。専門は脳卒中。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医など。

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