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医療法人社団和光会 総合川崎臨港病院

(神奈川県 川崎市川崎区)

渡邊 嘉行 院長

最終更新日:2020/11/25

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あらゆる視点から未来の医療へアプローチ

総合病院が点在する川崎市南部で1951年から続く「医療法人社団和光会総合川崎臨港病院」。開業以来、地域住民の健康を守ると同時に、地域医療の発展への貢献を続けている。三代目院長の渡邊嘉行先生は、祖父の代、父の代と続いた歴史を踏襲しながら、多角度から新しい取り組みに着手。これまで以上に患者主体の診療を行い、生まれてからこの世を去るまでをともに考え、ともに生きるための総合診療を行う病院をめざしている。話し上手で穏やかな口調が印象的な渡邊院長。親しみやすく距離を感じさせない人柄は患者からも人気だ。「川崎市内の総合病院の院長の中では僕だけ桁外れに若くて」と照れ笑いを浮かべるが、目標を定め、いきいきとした目で夢を語る姿は頼もしさを感じさせる。院長就任から数年という若きエース渡邊院長に、病院のコンセプトや得意な消化器内科の治療、地域との連携やさまざまな取り組みについてなど、たっぷりと語ってくれた。(取材日2014年6月18日)

病院のコンセプトを教えてください。

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当院は「ともに生きよう100年病院」をコンセプトに、「にんげん中心の総合病院」をめざしています。地域にとって一番大切なことは、生まれてから亡くなるまで一緒にタッグを組んで、何が患者さんにとってよい人生かを考えていくことです。患者さん中心の診療体制を整えており、「どの科の医師でもあなたのことをよく知っていますから、気軽にどんなことでも聞いてくださいね」というような、病院全体が総合診療科のような医療を提供していくことを理想としています。患者さん、医師、スタッフが共通のゴールを描いて、一緒に病院づくりをしていく。そういう物づくりってすごく楽しいですし、スタッフ全員と意識を共有することも、とてもよいことだと思います。3人に1人は後期高齢者だと言われるほど高齢化が進んでいるこの地域だからこそ、今まで以上に患者さんと向き合い、病院として何ができるかを考えていくべきだと感じています。

院内の雰囲気や、特徴的な取り組みについて教えてください。

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院長就任を機に、病院の運営については現場をよく知る院長と副院長、産科部長、看護部長、薬剤部長、事務長といったコアメンバーですべての事項を決定することにしました。また、新しいアイデアを病院運営に取り入れるべく、若いスタッフだけで組んだプロジェクトチームも結成。案が良ければすぐ採用するといった風遠しのよい職場環境は、スタッフのモチベーションアップにもつながります。地域連携のための取り組みとしては、さまざまな病気をテーマにした参加自由の勉強会を開催しています。患者さんやご家族、周辺の開業医の先生や医療関係者、川崎市の職員などたくさんの方にお越しいただいています。「地域医療の連携」というと医師や医療関係機関だけに絞られがちですが、医師は診療で得た知識を次の医学に役立てていかなくてはなりません。この勉強会が医療から医学に、そして医学から医療につながる第一歩になればと思っています。

日々の診療で大切にされていることは何ですか?

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患者さんの言葉に病気が隠れていることもありますから、お話中の変化を見逃さないようにしています。必ず行っているのは、カルテに書かれた誕生日を確認すること。「今月は誕生日だね」という何気ない会話のきっかけから、貴重な情報が出ることは多いんですよ。こうした情報を踏まえた患者さんの環境すべてを見て、その方にとって一番よい医療を提案するようにしています。たいていの初診患者さんは、診察室で僕の顔を見た瞬間「私は、院長に診てもらいにきたのよ」と睨みつけるんですよ。ご高齢者の中には「院長とは」という概念があるようで、診察室に僕みたいな若造が座っていると驚かれるみたいです。「ここにいる僕が院長なんです」というところから診察が始まりますね(笑)。ちなみに若い理学療法士たちは、リハビリに励むお年寄り専属のアイドルのような存在です。患者さんの求めていることを本当によく理解していて、とても頼りになるんですよ。

ご専門である消化器内科をめざした理由はなんでしょうか。

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前院長である父が胃カメラを扱っていて、それに憧れて医師をめざしました。医学部卒業後は、がんに関する低侵襲治療の内視鏡的胃粘下層膜剥離術(ESD)の研修や、札幌医科大学がん研究所分子生物学教室での勉強を経験。そこでの研究成果を患者さんにどう還元しようかと考えた時、注目したのが胃カメラ検査の際に発生する胃洗浄廃液でした。通常は捨ててしまう胃液に含まれる細胞のくずを回収し、中に含まれている遺伝子の検査をしたところ、胃がんになる可能性を高精度で判別できたんです。その方法は特許(特許第5562554号)も取得し、研究を続けるうちに、どの遺伝子に注目すれば胃がんになりそうかということまで発見できました。この方法は現在、北海道大学を中心とした多施設にて共同試験を行っています。数年後、何かの形で皆さんに貢献できればうれしいですね。

今後の病院の展望や先生の夢についてお話しください。

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町にとけこんだ病院にするというのはもちろんのこと、これまで培ったネットワークを使って将来の日本の医療を変えるお手伝いをしていきたいです。その一つとして、病院で過ごす子どもたちのためのボランティアワークを行う「NPO法人キッズアートプロジェクト」を立ち上げました。これは「入院中でも院内で学校に通っているかのような教育を受けることができる」というアメリカの小児病棟のシステムから影響を受けたもので、先日は入院している子どもたちに向けて絵を描いてもらうイベントを開催しました。医師も一緒に参加して、それまで怖い存在だった先生がぐっと近くなり、治療がスムーズに進むようになったんです。こうしたさまざまな視点から医療に貢献し、いずれは世界中で入院している子どもたちをアートでつないでいければと思っています。今後も病院主導の医療ではなく、患者さん主導の医療を提供していきたいですね。

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渡邊 嘉行 院長

1994年聖マリアンナ医科大学卒業。札幌医科大学がん研究所分子生物学教室や渡米を経験し、胃カメラを中心とした消化器内科としての研鑽を積む。2013年より現職。診療では患者との会話から悩みを導き出し、複数の選択肢から最適と思われる治療法を提案することを心がける。運営体制の見直しや若いスタッフによるアイデア交換の場づくりなど、職場環境の充実にも注力。

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