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一般財団法人神奈川県警友会 けいゆう病院

(神奈川県 横浜市西区)

松本 秀年 院長

最終更新日:2024/02/19

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横浜市中心部で求められる地域医療に尽力

横浜駅の東側、海に向けて広がるみなとみらい地区で、1996年から診療を続ける「けいゆう病院」。前身となる病院を含め約90年もの間、同院がある横浜市西区をはじめ、中区、神奈川区など市の中心部から南部の地域医療に貢献してきた。「患者さん中心の医療」「高度で良質な医療」「安全で信頼される医療」という病院の理念について、松本秀年院長は「医療はこうあるべき、という私たちの考えの表れ」と説明する。「24時間対応の救急医療や先進的ながん治療など、当院では地域にお住まいの皆さんや開業医の先生方から求められる医療の提供に努めてきました。今後も医師やロボット支援手術などの医療機器を充実させ、質の高い医療を提供したいと考えています」。患者が居心地良く過ごせる空間づくり、職員が働きやすい環境整備にも力を入れたいと語る松本院長に、がん診療や救急医療のほか同院の特徴、今後の展望などを詳しく聞いた。(取材日2023年12月1日)

この病院の強みや地域での役割などを教えてください。

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当院は地域医療支援病院として、地域のクリニックや病院との密接な連携を心がけ、ご紹介いただいた患者さんを大切に治療しています。多様な診療科による幅広い診療、複数の診療科と多職種が連携したチーム医療なども当院の強みでしょう。診療面では、ロボット支援手術も導入した先進的ながん治療、24時間365日対応の救急医療、循環器分野のカテーテル治療のほか、女性の医療が充実している点も特徴です。出産前後の母子の健康を診る周産期医療、無痛分娩、乳がんや子宮がん・卵巣がんなどの早期発見と治療に力を入れています。さらに小児アレルギーは日本アレルギー学会アレルギー専門医を中心に、複数の診療科の医師、看護師、栄養士、薬剤師が連携して治療を行います。また、交通の便が良い当院は第2・第4土曜日が診療日のため、平日は来院が難しい方の健康診断・人間ドック、お子さんのワクチン接種などに活用いただけると考えています。

ではこちらのがん治療の特徴をお聞かせください。

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神奈川県内のがん診療を中心的に行う病院や、横浜市内で乳がん治療に注力する病院などと連携している当院では、質の高いがん治療を提供できるよう体制を充実させています。手術・抗がん剤・放射線を組み合わせた集学的治療はもちろん、緩和ケアも含めた包括的な治療を行うほか、将来の妊娠・出産への影響に配慮した治療に向けて生殖医療の外来も開設しています。手術では、ここ数年でロボット支援手術で治療できる範囲が拡大し、前立腺、腎臓、胃、食道、大腸に加え、子宮などの良性疾患などでも用いるようになりました。放射線治療では新たな機器の導入により、強度変調放射線治療(IMRT)といった放射線をピンポイントに病巣に照射する手法が実施できるようになっています。乳腺外科には日本乳癌学会乳腺専門医が3人在籍し、乳がんのタイプや患者さんの希望に合わせて治療を組み合わせる個別性の高い医療が行える体制です。

救急医療や心臓の病気の治療についてはいかがですか?

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当院は24時間365日対応可能な二次救急医療機関で、救急車による搬送などを極力お断りしないよう、救急科に日本救急医学会救急科専門医を配置しています。現在診療科を持たない脳神経外科および心臓血管外科のほか精神科を除いて、日中は基本的に救急科専門医がさまざまな救急の患者さんを診て、対応が難しい場合は該当する診療科がバックアップし、迅速で適切な医療の提供をめざしています。救急と同様、緊急性の高い患者さんが多い循環器内科ではカテーテルによる血管内治療にも注力しています。さらに不整脈の一種である心房細動に対し、原因部分を高周波で治療するカテーテルアブレーションの導入、すべてのパーツを体内に埋め込む心臓ペースメーカーの採用などで治療の選択肢を拡充。救急科と循環器内科では登録した地域の医療機関とそれぞれ緊急用ホットラインも開設。医師同士の直接のやり取りは患者さんのスピーディーな受け入れに寄与しています。

女性に対する医療について詳しくご紹介ください。

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妊産婦の方には産婦人科の医師、助産師などが協力して安全に配慮したお産を追求し、出産時の万一の事態に備えて小児科とも連携しています。以前より、日中の出産では無痛分娩が多く選択されていましたが、コロナ禍で当院の分娩数が減った分、今は余裕のある態勢で無痛分娩が行えるようになりました。増加傾向にある乳がんは早期発見のために検診にも力を入れ、マンモグラフィ検査も受診しやすく女性スタッフが担当するよう配慮しています。さらに前述した乳腺専門医が診療する乳腺外科は関連する多職種が連携する「ブレストセンター」の中心的存在で、患者さんの数も次第に増えてきました。現在は治療後の抗がん剤も乳がんのタイプに合わせて多様化しているため、紹介元のクリニックにお戻しする以外に、かかりつけを持たない患者さんは当院で5年、10年と長期にわたってフォローさせていただきます。

地域に対するご自身の想いやこれからの展望をお聞かせください。

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私は中区山下町の頃に当院で勤務を始め、移転後は建物も少ない時代から現在までみなとみらいの大きな変化も目の当たりにしてきました。マンションが建ち、周囲にお住まいの方が受診されるようになり、最近では当院の救急科が近くのホテルのスタッフに救急対応を教えるなど地域との連携も深まっています。さらに地域医療連携センターを窓口に地域の医療機関との連携も強化して、横浜市西区、中区、神奈川区、保土ケ谷区など市の中心部から南部の地域に必要な医療を提供したいですね。また、管理部門を別棟に移設し、病院内に新たなスペースを創出して設備の充実を図る予定です。一方で職員が意欲を持って働ける職場環境づくりも重視し、先日は各自の病院への想いを話してもらう院内発表会を開催するなど「専門職であると同時に病院の職員である」という意識を共有して、部署は違っても一体感を持って仕事をする雰囲気を盛り上げたいと思っています。

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松本 秀年 院長

1986年慶応義塾大学医学部卒業後、同大学医学部外科学教室に入局。一般消化器外科血管班で血管外科の基礎を学ぶ。1992年から警友病院(現・けいゆう病院)外科に勤務し、消化器外科、血管外科で診療。血管外科部長、外科部長、副院長を経て2022年4月から現職。日本外科学会外科専門医。専門は閉塞性動脈硬化症や動脈瘤、下肢動脈瘤、下肢深部静脈血栓症などの血管外科および消化器外科。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/1日コース4万9500円〜 がん治療時の生殖医療の外来/1回2万2000円〜

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