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大学病院ならではの
先進的な義歯治療

昭和大学歯科病院

(東京都 大田区)

最終更新日:2022/11/15

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  • 自由診療

歯を失ってしまった時の治療方法として近年、インプラント治療が広く知られるようになってきている一方、義歯(入れ歯)に対してはネガティブなイメージを持つ人も少なくないかもしれない。しかし、口の中に固定してしまうインプラントやブリッジに対して、「取り外しができることが、入れ歯の大きなメリットです」と話すのが、昭和大学歯科病院補綴部門の診療科長で入れ歯治療を得意とする岩佐文則先生だ。特に高齢者の場合は、取り外しができることで入れ歯や口の中を清潔な状態に保ちやすく、健康の維持にもつながるという。最近では入れ歯の自由診療専門の外来を開設するなど、同院が力を注ぐ入れ歯治療について、岩佐診療科長に詳しく教えてもらった。(取材日2021年6年7日)

口の中を清潔な状態に保ちやすい入れ歯。長く使えるような設計とデザインを心がける

Q入れ歯治療は、どんな人に向いていますか?

A

一人ひとりに合った治療を心がけていると語る岩佐診療科長

どのような人にも向いていますが、特に最近は寿命も長くなっていますから、入れ歯が必要となるのは年齢の高い方が多くなります。ですから、人生の最後までの時間をしっかりと自分の歯で噛んで、食事ができるようにすることが大切だと考えています。そのような中で入れ歯の最大のメリットは、取り外しができること。それによって入れ歯を口の外に出して、そこについた細菌や汚れをきれいにすることができますし、外した口の中もブリッジやインプラントが入っているときよりも簡単に、きれいな状態にすることができます。しかし、比較的若い人にはそれがメリットにならないこともあるので、患者さんごとに最適な方法で治療することが重要です。

Q入れ歯には、どのような種類があるのですか?

A

ジルコニア床の義歯(左)と着脱可能なブリッジ(右)

大きく総入れ歯と部分入れ歯に分けることができます。総入れ歯は自身の歯が1本もない方のための入れ歯で、逆に1本でも歯があれば部分入れ歯になります。基本は保険適用の歯茎と同じ色の樹脂を使用した入れ歯ですが、強度がそこまで強くなく、厚みがあります。一方で自由診療では、一部に樹脂の代わりとなる材料を使うことで入れ歯を薄く丈夫に、異物感も少なく、固定をするためのバネも目立たないようにした入れ歯があります。ほかに、取り外しのできるブリッジタイプの入れ歯や、金属のバネではなく特殊な樹脂で固定する入れ歯、また、噛みやすく異物感の軽減が期待できるインプラントで入れ歯を固定するものもあります。

Q貴院の入れ歯治療の特徴を教えてください。

A

先進機器を取りそろえている

入れ歯を専門とする歯科医師が複数在籍しており、さまざまな種類の入れ歯の中から一人ひとりの患者さんに適した治療方針と治療計画を提案できること。また、治療のデジタル化を推進しており、光学印象装置も使用しているほか、コンピューターも活用してデザインし、CAD/CAMシステムを用いて精度の高い入れ歯の製作をめざしています。また、追従性と言いますが、入れ歯を長く使っていけるようにすることも心がけており、例えば、入れ歯を支えている歯や残っているほかの歯にトラブルが起こってしまいそうな場合には、それらを予測し、そうなった時はどのように修正していくのかを考慮しながら入れ歯を設計、デザインするようにしています。

Q治療後は、どのようにケアすれば良いのでしょうか?

A

患者の歯の形に合わせて自動で作製

総入れ歯の方は、とにかく入れ歯を清潔にしていただくこと。部分入れ歯の方は、加えて残っている自分の歯も丁寧にメンテナンスすることが重要。自分でしっかりと自宅でメンテナンスができるよう入れ歯の形や素材に合わせて指導もしますので、それを身につけていただくことも大切です。そして、問題が大きくなる前に対処することも重要で、そのために3ヵ月〜半年に1回など定期的に病院でメンテナンスを受けてください。また、入れ歯に汚れをつきにくくして、ついても水などで簡単に洗い流せるようなコーティング剤もあります。そういうものを活用するのも良いでしょう。

Q入れ歯を専門とする外来があるそうですね。

A

歯科医師と技工士が連携しながら診療を行う

自由診療になりますが先進の入れ歯を専門とする外来を開設しています。入れ歯についてわからないことや聞きたいこと、どんな入れ歯があるのか、自分は今、どんな状態なのかなど、どんなことでも良いので相談に来ていただければ、入れ歯を専門とする歯科医師がいろいろと話を聞かせていただいて、どんな入れ歯を提案できるのかまでをお話しさせていただきます。そして、治療を進めることになったら、精密検査も行い具体的な入れ歯を提案し、治療を行います。当院は、一般診療において、比較的若い歯科医師が担当することがありますが、当外来では入れ歯を専門とする歯科医師がしっかりと診査・診断した上で、ご提案させていただいています。

患者さんへのメッセージ

岩佐 文則 先生

1990年東京医科歯科大学歯学部卒業。1998年昭和大学大学院歯学研究科博士課程修了。1998年昭和大学歯学部部分床義歯学講座助手、2003年より講師。2008年から2010年までの米国留学(UCLA)を経て2014年より昭和大学歯学部歯科補綴学講座准教授、2019年より現職。歯学博士。

歯を失ってしまった時の治療方法には、入れ歯以外にもブリッジやインプラントがあります。そして、入れ歯にもさまざまなバリエーションがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。その中で当院の入れ歯治療では、取り外しができるというメリットを生かしながら、患者さん一人ひとりに適したものを提案すると同時に、数年で作り直すのではなく、長く使っていただくことをめざし取り組んでいます。入れ歯にもいろいろな種類があることを知らない方も少なくないと思いますし、入れ歯についての不安や不満、悩み事などがあるのならどんなことでも構いませんので、先進の入れ歯を専門とする外来も含め、ぜひご相談いただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

金属床義歯(部分床)/28万6770円~、樹脂で固定する義歯/21万1750円~、バネを目立たないようにした入れ歯/37万3890円~、ブリッジタイプの入れ歯(1歯欠損、2本支台の場合)/65万2410円、インプラントで入れ歯を固定するもの(インプラント2本支台の場合)/84万7千円~

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