公益財団法人 日産厚生会選定療養費あり玉川病院

- 東京都世田谷区瀬田4-8-1
- 内科
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特徴
急性期から回復期までの地域に根差した医療で社会に貢献
01救急科
病院全体が一丸となってめざす断らない救急
世田谷区と目黒区、渋谷区を中心とした区西南部の二次救急を担い、24時間365日救急患者を受け入れている。脳卒中のような超急性期となる疾患から、高齢者の心不全や肺炎、尿路感染症などさまざまな疾患に対応。脳卒中は、神経内科と脳神経外科による脳卒中部門との連携による当番制で患者を迅速に受け入れ治療へとつなげる。高齢者の転倒による硬膜下血腫や大腿骨骨折については脳神経外科や整形外科との協力で診療にあたる。各診療科の強力なバックアップ体制と地域の医療機関からの受け入れ窓口である地域連携室の応対スキルの高さも強みの一つで、コロナ禍で減少していた救急車の受け入れ台数も回復。病院全体で断らない救急に取り組む。

救急科部長の石井一之先生
02泌尿器科
ロボット支援手術や先端の検査方法を導入
2023年10月に前立腺がんに対するロボット支援手術と前立腺生検の先端の方法であるMRI超音波融合前立腺生検を導入。MRI超音波融合前立腺生検は、MRIでがんの疑いがあるとされた場所を可視化する方法で、正確な診断が期待できる先端の検査だ。また、前立腺がんの前立腺全摘術に対するロボット手術は体への負担が少ない低侵襲な治療で、適応のある患者には積極的に実施している。さらに、前立腺肥大症に対する低侵襲治療としてPVP治療を行っているが、さらに新しい方法である経尿道的前立腺水蒸気治療にも対応。先端の医療による診断から治療までを地域で完結することをめざして、熱意を持ったスタッフが日々取り組んでいる。

副院長兼泌尿器科部長の石坂和博先生
03気胸治療
豊富な治療経験によるテーラーメイドの診療
主に気胸や肺囊胞に対する胸腔鏡手術に対応し、全胸膜カバーリング法など先進的な治療も実施している。高齢者の気胸はCOPDや間質性肺炎などがベースにあったり、感染症や薬の副作用で肺が壊れて発症していることから重症化が予測されるため、専門性の高さを発揮した診療を展開。大学病院からの紹介患者も多い。女性特有の月経随伴性気胸は、子宮内膜症が原因で月経前後に子宮内膜の組織が肺に飛ぶことで発症するため婦人科的な知識も取り入れ治療を行う。一般的に気胸の治療法は4種類といわれているが、同院では患者それぞれの病態や生活背景を理解した上で約18種類の治療の中から適した方法を検討し、テーラーメイドの治療を実践する。

胸部外科部長の栗原正利先生
04鼠径ヘルニア治療
確実な診断と最適な術式の展開に努める
太腿の付け根部分から臓器の一部がはみ出て皮膚が膨らみ、違和感や痛みを伴う鼠径ヘルニアに対する専門的な治療を提供している。鼠径ヘルニアの診断は、視診や触診で行うのが一般的である中、同院では30年以上前から造影剤による画像診断「ヘルニオグラフィー」を実施。また、近年はCTの性能が格段に上がったことでCT撮影により造影剤なしで病態を詳しく把握できるようになったという。可能な限り人工物を使わず、かつ痛みが少ない、安全に配慮した確実な手術の実施をめざしており、80歳、90歳といった高齢者でも十分可能だ。特に女性の患者に対してはタイプや年代に応じた治療を心がけている。

中嶋昭名誉院長を中心に診療を行っている
05股関節治療
ロボティックアームでの精密な手術をめざす
松原正明副院長を筆頭に治療経験の豊富な医師が多数在籍する股関節部門では、全国的に見ても非常に早期に、人工股関節置換術にロボティックアームを導入。同院では2019年の開始以来、安定した実績の積んでいる。ロボティックアームは骨を削る深さや人工関節を固定する角度などを計画どおりに実行できるほか、計画外の動きを察知すると制御がかかるため周辺組織を侵襲するリスクを軽減。エックス線撮影による2次元の手術計画から手術ナビゲーションによる3次元的なシミュレーションを経て、より精緻な手術に近づきつつあるという。人工関節の耐久性向上も追求し、高齢者が健康で、長く人工関節を使い続けていけるような治療をめざす。

股関節センター長の松原正明先生