公益財団法人 日産厚生会選定療養費あり玉川病院

- 東京都世田谷区瀬田4-8-1
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特徴
患者に最適な医療を届けるため、先端技術による専門的治療を追求
01呼吸器外科
気胸研究部門が気胸の専門的治療を提供
気胸を専門的に治療できる医療機関はそれほど多くない中、同院では気胸研究部門を設置し、長きにわたり専門性の高い診療を提供。蓄積された知見を生かして患者の負担をできる限り抑えるとともに、再発防止に十分に配慮した治療を行う。原発性自然気胸には、胸部に3つの穴を開ける一般的な胸腔鏡下手術に加え、1つの穴のみで行う単孔式胸腔鏡下手術も積極的に実施。安全性や再発率は従来法と同等だといい、傷が目立ちにくく、手術直後の痛みや治療後の慢性的な肋間神経痛の発症を抑えることも期待できるという。治療後の経過や再発についても具体的に説明することで、患者が不安なく治療を受けられるように心がけている。

呼吸器外科部長の坪島顕司先生
02鼠径ヘルニア治療
腹腔鏡手術による負担の少ない治療を実践
長く鼠径ヘルニアの専門的治療に取り組むヘルニア部門では、造影剤による画像診断「ヘルニオグラフィ」を導入。現在、鼠径ヘルニアの診断はCTが主流になりつつあるが、ヘルニオグラフィによる診断実績を基盤に、質の高い鼠径ヘルニアの診断・治療を行う。手術は主に腹腔鏡によるTAPP法で実施。傷が小さく早期の回復が見込めるほか、左右両方にあるヘルニアも一度に治療できる。患者の負担が少なく、同院では通常2泊3日で治療が終了する。前立腺がんのロボット手術後に発症した鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡治療やロボット手術(50万円~)にも対応。ヘルニアの種類や性別、年齢によって治療の方法を変え、より満足度の高い医療をめざす。

消化器外科部長の野谷啓之先生
03股関節治療
適切な手術で合併症である脱臼の軽減を図る
数多くの人工股関節全置換術を手がけてきた股関節部門では、術後の合併症である脱臼を極力起こさないことを目標に患者の満足度が高い手術をめざしている。手術中は金具の位置を入念に確認し細かく調整。できるだけ正確な手術を行うことで、姿勢や動作に特に制限を設けることなくスムーズに日常生活に復帰することや、術後1ヵ月でハイアクティビティーのスポーツ活動を再開することも見込めるという。2019年8月に導入したロボティックアームによる人工股関節全置換術は、2024年12月までで症例数が1000例を超えている。手術を希望していない患者の相談にも応じ、手術のメリットや適切な時期を説明するなど丁寧な診療を行っている。

整形外科部長の佐藤敦子先生
04消化器外科
ほとんどの症例を質の高い腹腔鏡手術で対応
消化管の外科的治療を得意とし、胃がんや大腸がんでは診断から手術、化学療法まで一貫して対応。ほぼ全例を腹腔鏡手術で行い、2025年7月には大腸がんへのロボット支援手術も開始した。虫垂炎や胆嚢炎、消化管穿孔など救急疾患も多数受け入れ、虫垂炎と胆嚢炎のほとんどの症例で腹腔鏡手術を実施している。高精度な手技と手術中の解剖学的ランドマークを正確に定めることで、急性胆嚢炎で懸念される合併症の防止にも努めている。そのほか、食道裂孔ヘルニアや肛門疾患に対する診断・手術にも取り組む。手術前にはメリット・デメリットをすべて説明。患者が納得して治療を受け、元気になって地域に帰っていくことをめざしている。

消化器外科部長の大司俊郎先生
05泌尿器科
体への負担を軽減するロボット支援下手術
泌尿器科では前立腺がんへのロボット支援下手術に注力。体に小さな穴を最大で6ヵ所開けるだけなので、手術中の出血や術後の痛みも少なく早期の回復が期待できるほか、再発や合併症率も低く、排尿や性機能の温存をめざした体に負担の少ない手術に努めている。手術後は、かかりつけ医療機関と連携によるフォローアップ体制も整えている。また、前立腺肥大症に対するWAVE(経尿道的前立腺水蒸気治療)にも対応。高温の水蒸気を前立腺の肥大した部分に噴霧して壊死を促す短時間の低侵襲治療で、リスクの高い高齢者や全身状態が悪い患者でも治療が可能なケースもあるという。こうした先端技術を駆使して、患者の負担軽減へとつなげている。

副院長兼泌尿器科部長の石坂和博先生





