院長メッセージ(財団法人日産厚生会 玉川病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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財団法人日産厚生会玉川病院

総合診療を軸に多彩な診療科を開設。周産期医療、時代のニーズに応える専門医療もカバーする

東京都指定二次救急医療機関

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和田 義明院長
Yoshiaki Wada

プロフィール1981年東京医科歯科大学医学部卒業。同大学医学部附属病院神経内科外来医長、病棟医長、病院掛主任等を歴任。1991年からユタ大学(アメリカ)医学部神経内科留学。1998年玉川病院リハビリテーション科部長に就任し、副院長を経て2017年から現職。東京医科歯科大学臨床教授。日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医、日本神経学会神経内科専門医、日本内科学会総合内科専門医など。

救急、専門的な治療など幅広く提供

東急田園都市線二子玉川駅からバスで10数分。落ち着いた雰囲気の住宅地に囲まれ、緑あふれる敷地の中に「玉川病院」はある。同院は1953年に開設され、世田谷区の地域医療に長く貢献してきた。1999年には東京都から二次救急医療機関の指定を受け、現在は24時間365日の救急医療を提供。病院の機能分化が進む時代にあって、病気の発症時に対処する急性期医療から専門的な治療、治療後の回復期リハビリテーションまでトータルに手がける診療体制も特色だ。「急性期から回復期へと容体が安定するにつれ、患者さんが急性期の病院、回復期の病院と転院を繰り返さなくて済むよう、できる限りワンストップで医療を提供したいのです」という和田義明院長。自身も神経内科での診療に加え、脳卒中からの回復を支援するリハビリテーションまで担当し、後遺症の一つである高次脳機能障害も専門としている。「今後は医療と福祉の連携を進めて、住民の皆さんが幸せに暮らせる地域づくりをしたい」と語る和田院長の思いを聞いた。
(取材日2018年4月5日)

この病院が地域で果たす役割を教えてください。
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当院は公益性の高い事業を行うと認められた公益財団法人日産厚生会による医療機関の一つで、60年以上前の開設以来、世田谷区の医療を担ってきました。理念に「医の実践と研究」を掲げており、医学研究所を基盤に医学研究を進め、先進的な治療などを導入し、より質の高い医療の提供をめざしています。こうした医療と研究活動の両立も、公益財団法人の認定を受けた要因の一つといえるでしょう。地域での役割としては24時間対応の救急を含む急性期医療、入院した患者さんがご自宅や施設での暮らしに不便を感じないよう、体力・身体機能の回復を支援する回復期医療を行っています。特に救急は「断らない救急」を目標とし、救急科が24時間365日対応し、年間5000台以上の救急車の受け入れを行っています。救急は救急専従医師が必要に応じ、専門の診療科とも連携し対応しています。

特に力を入れていることについて教えてください。
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初診でどの診療科を受診すればよいかわからない、あるいは症状が多様で総合的な診断・治療が必要など、単一の診療科だけでは適切な判断が難しいケースを中心に診る総合診療部門を開設しています。この部門は総合的な見地から判断し、必要なら各専門の診療科へとつなげるなど全人的な医療を目標としています。また近年は認知症の方が増えていますが、中には手術で治せる正常圧水頭症という病気のケースも含まれているため、当院の脳神経外科では適切な検査・診断を行い、水頭症の場合は手術による症状の改善も支援しています。このほか脳卒中の後遺症の一つで、記憶の障害や失語症などの症状を示す高次脳機能障害に対し、当院は以前からチーム医療でアプローチしてきています。

こちらで行う先進的な医療について詳しくお聞かせください。
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当院は各診療科が協力して、ヘルニア、気胸研究、股関節、透析といった分野で先進的な医療に取り組んでいます。ヘルニアは大腿の付け根が膨らむ鼠径ヘルニアを対象に、必要な場合は内視鏡を使った治療を行います。気胸は肺に穴が開く病気で、当院では主に胸腔鏡を使用した手術を行います。患者さんは全国からお見えになりますね。遺伝的な問題による気胸、難治性気胸などの特殊例も多く、大学病院から転院されるケースもあるほど。また股関節の病気は年齢を問わず歩くときに強く痛み、QOLと呼ばれる生活の質も大幅に低下します。当院では変形性股関節症、関節リウマチ、人工股関節のゆるみなどを中心に、温存療法や人工股関節置換術で治療を行います。透析は、まず透析に至らないよう予防指導を徹底し、残念ながら病状が進んだ方には腹膜透析によってQOLをなるべく下げない治療を試みています。

入院医療ではどのような取り組みをされていますか?
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急な病気やけがなどで治療を受ける急性期医療を脱した後、容体を安定させると同時に体力や体の機能を回復させるのが回復期医療の役割で、当院以外の医療機関からも患者さんを受け入れています。またご自宅や施設で療養中の方が容体が悪化したときに入院治療を行い、回復後に在宅へと復帰していただく支援も行っています。これは地域全体で医療や福祉の充実を図る地域包括ケアシステムの一環で、当院の病床389床のうち、回復期医療のために回復期リハビリテーション病床41床、地域包括ケア病床44床を設けています。当院のリハビリは医師、看護師、各専門職、医療ソーシャルワーカーによるチーム医療で、股関節の手術後は整形外科が担当し、脳卒中で緊急搬送された患者さんはリハビリテーション科が中心になるなど、専門性を生かして回復を支援。また在宅療養から入院された場合も体力回復のためにリハビリを行うなど、無理のない在宅復帰をめざします。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。
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急性期から回復期までカバーし、主な医療を近隣で完結させることで、地域の皆さんが「病気の治療などで住み慣れた場所を離れずに済む」ことが当院の目標です。しかし独り暮らしの高齢の患者さんを治療後にご自宅に帰すだけでは、そこで暮らしていただくのは難しいでしょう。また認知症の方、人工呼吸器を付けた患者さんなどが、ご自宅で暮らせるような受け入れ体制も今後はさらに必要になると思います。だからこそ当院では「どれだけ治療できたか」に加え、「治療後にどこでどのように暮らせるのか」も重要と捉え、回復期医療を充実させ、地域の福祉サービスとの連携も強化しています。また当院の連携支援センターでは、患者さんやご家族の療養中の生活や経済的な問題、退院後のご相談などに対応していますから、こちらもどうぞご利用ください。当院はより良い医療を提供に加え、皆さんが地域で幸せに暮らしていただけるよう多面的な支援を行っていきます。

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