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公益財団法人 日産厚生会 玉川病院

(東京都 世田谷区)

和田 義明 病院長

最終更新日:2023/10/02

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急性期から回復期までワンストップの医療を

1953年の開設以来、丘の上の閑静な住宅街から二子玉川の街を見守り、地域の人々の健康を支えてきた「玉川病院」は、公益財団法人日産厚生会の医療機関の一つとして、社会に多大なる貢献を行う公的使命を担い、「医の実践と研究」の理念を掲げ疾病の予防・治癒につなげるための臨床医学研究を進めるとともに、地域密着の病院として地域から必要とされる医療の提供に努めてきた。病院の機能分化が進む中で急性期における専門的治療から回復期リハビリテーションまで、必要な医療をワンストップで行い、急性期から慢性期へ移行する過程での転院の負担を軽減することで、地域の人の生活を支えている。東京都指定二次救急医療機関として積極的に救急を受け入れるほか、災害時の医療体制構築にも注力。そんな同院の診療の特徴や、ウィズコロナの時代における新型コロナウイルス感染症への取り組みについて和田義明病院長に話を聞いた。(取材日2023年6月30日)

こちらの病院での取り組みについて教えてください。

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当院は公的病院としての使命とともに地域医療を担う病院としての役割を果たしています。急性期から回復期までワンストップでの医療を実践し、24時間365日体制での救急の受け入れがその一つになります。近年は、初診で受診すべき診療科に悩む方や、単一の診療科では診療が難しいケースに対応するための総合診療部門を設け、適切かつ迅速な、全人的医療の提供に努めています。さらには、行政やほかの二次救急病院と協力しながら災害時の万一の備えを強化し、他地域での災害の教訓をもとに検討を重ね、今後は二次救急病院の前に救護所を作る方針になっています。院内の変化としては、2023年4月に地域包括ケア病床を廃止し一般病床を増やしたことでより急性期医療に注力できる体制を整えました。また、病棟の建て替えに先駆けて外来の一部を改装しました。照明を増やして壁を木目調にすることで明るい雰囲気になり、気分一新、快適な空間となっています。

新型コロナウイルス感染症の対応に変化はありますか?

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新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行され、世の中では日常生活が戻りつつあるという流れですが、とは言ってもウィズコロナの状態です。以前のように爆発的に感染者が増えているわけではありませんが、入院患者さんを検査したら新型コロナウイルスが陽性だったということもあるため、病院ではしばらくは新型コロナウイルス感染症のことを念頭に置いて診療していく必要があります。新型コロナウイルスがインフルエンザウイルスと違うのは、発症前に人に感染させている恐れがあることで、そこが非常に厄介です。当院では現状、新型コロナウイルス対応の病床は残し、発熱の外来も設置しています。これまでの数年間、新型コロナウイルスに罹患した患者さんを受け入れながら、流行前と同じように救急医療や手術をできる限り行ってきました。ウィズコロナの時代にも一般の医療、救急を継続することを大切にしていきたいと思います。

こちらが力を入れている医療について教えてください。

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1つ目は、整形外科で導入したロボティックアーム支援手術です。人工股関節置換術を中心に人工膝関節置換術にも使用していますが、正確性を重視したナビゲートで執刀医の手をサポートでき、より緻密な手術が可能になりました。この辺りは、若手の医師たちが非常に頑張ってくれている分野です。2つ目は、高齢化に伴い急増している慢性心不全に対するチーム医療の強化です。地域の多職種との連携を強化し、包括的なケアを提供できる体制を構築しています。3つ目は、脳神経外科における血管内治療です。脳動脈瘤やくも膜下出血の治療、脳梗塞の血栓除去などを、開頭せずに血管から通したカテーテルで行うことができる低侵襲な治療方法です。4つ目は、医師の判断を待たずにより広範な対応を行うことができる看護師を育成するためのセミナーの実施です。知識のある看護師を増やし、タイムリーで質の高いチーム医療の実現に貢献していきたいと考えています。

特徴の一つである、先進的な医療についてもお聞かせください。

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鼠径ヘルニアや気胸、股関節疾患、透析の分野などで以前から先進的な医療に取り組んでいます。鼠径ヘルニアは太ももの付け根が膨らみ痛みや違和感が出る病気ですが、CTによる精密な診断のもと、可能であれば積極的に低侵襲の腹腔鏡下手術を行っています。気胸は肺に穴が開く病気で、各病態に応じた治療を長年主導してきた経験から、遺伝的な気胸や難治性気胸といった例では、大学病院からの転院も珍しくありません。股関節の病気は、歩く時の痛みによるQOLの低下が一番の問題点。変形性股関節症や関節リウマチ、人工股関節の緩みなどには温存療法や人工関節置換術で改善を図っています。人工関節置換術については、先ほどお話ししたロボティックアーム支援手術の導入によって、これまで以上に質の高い治療が追求できるようになりました。透析については、慢性腎臓病の重症化予防のための栄養指導などから進行した方の腹膜透析まで総合的に提供しています。

今後の展望を含めて、読者にメッセージをお願いいたします。

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2023年10月には新たに手術支援ロボットの導入を予定しており、泌尿器科や消化器外科で活用していくための準備を進めています。当院では、一般的な症状については地域のかかりつけの先生が対応し、何か病気が見つかれば当院で先端の設備を生かした専門性の高い検査や手術をするという2人主治医制を推進しています。これは、病院がより専門性を生かした外来診療を行っていくためで、決して患者さんとのこれまでの関係を断ち切るものではないので、安心して受診していただければと思います。当院は、急性期から回復期まで広くカバーし、地域で医療を完結し住み慣れた場所を離れずに済む環境を地域の方々に提供することを目標としています。「どれだけ治療できたか」に加えて、「治療後、どこでどのように暮らしていくのか」も見据えて、回復期医療の充実や地域の介護・福祉サービスとの連携をより強化していきたいです。

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和田 義明 病院長

1981年東京医科歯科大学卒業。同大学医学部附属病院神経内科外来医長、病棟医長、病院掛主任、米国ユタ大学医学部神経内科留学などを経て、1998年より玉川病院リハビリテーション科部長。同副院長を経て2017年より現職。日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医、日本神経学会神経内科専門医、日本内科学会総合内科専門医。東京医科歯科大学臨床教授。医学博士。

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