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医療法人社団城東桐和会 タムス瑞江病院

(東京都 江戸川区)

喜屋武 秀文 院長

最終更新日:2024/04/26

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地域を支える医療の提供をめざす

瑞江駅南口から徒歩約4分の場所で2023年2月にオープンしたのが、「タムス瑞江病院」だ。高齢化が進む江戸川区において、不足気味とされる急性期医療を提供することをめざし開院した同院。整形外科と外科、内科の診療を中心に救急患者も積極的に受け入れる他、人工関節手術にも力を入れるなど、地域の医療ニーズに応えることをめざし体制を整えている。そんな同院の院長で、「江戸川区にお住まいの皆さまのお役に立ちたい一心で開院に至りました」と気さくに話す喜屋武秀文(きゃん・ひでふみ)先生に、同院の特徴や地域医療にかける思いなどを聞いた。(取材日2024年3月13日)

病院の成り立ちについて教えてください。

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東京都区東部には急性期疾患の患者さまを受け入れる病院が少ないことから、タムスグループが本部を構える江戸川区に2023年2月、当院を開院しました。グループ内では6院目の病院となりますが、新規開設する急性期病院は初めてで、当グループが得意とする回復期や慢性期の前段階を主に扱うことは、私たちにとって挑戦でもありました。ですが、江戸川区にお住まいの皆さまのお役に立ちたい一心で開院に至りました。現在は急性期一般30床と地域包括ケア30床の病棟を備えており、急性期病棟には救急搬送や整形外科の手術などの患者さまが、地域包括ケア病棟には在宅療養中に体調を崩してしまった患者さまや急性期治療後のリハビリテーションを行っている患者さまが入院されます。地域の皆さまはもちろん、グループ内のクリニックの患者さまや介護施設の入居者さま、そのご家族に、手術や入院といったこれまで以上の選択肢を提供していきたいです。

診療体制はどのようになっていますか?

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整形外科と内科、外科、麻酔科、リハビリテーション科、循環器内科を診療し、外来診療から救急患者さまの受け入れ、手術、入院加療などに対応しています。中でも、整形外科では人工関節などの関節外科を専門とする宮坂健副院長、脊椎・脊髄の疾患を専門とする山田剛史医師を筆頭に、骨折などの一般外傷といった整形外科疾患に対して、高度な知識と技術を生かした診療を行っていることや、痛みの少ない低侵襲手術に努めていること。加えて、3次元シミュレーションソフトなど先進の画像診断で、患者さま一人ひとりにオーダーメイド治療の提供をめざしていることが最大の特徴です。また、早期回復に向け手術翌日からリハビリテーションを開始することで、10日から2週間程度での退院を目標としています。在宅復帰後は、グループ内のクリニックでフォローを行うことが可能です。

力を入れていることは何ですか?

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救急医療です。これまで江戸川区では重症の救急患者さまが区外の病院に搬送されることが多かったんです。というのも、江戸川区は救急搬送の受け入れ病院が少なく、基幹病院に救急患者さまが集中して搬送されるためキャパシティーオーバーに。結果、基幹病院でしか対応できない命に関わる急性疾患の患者さまが受け入れられなくなって、区外の病院に搬送されているのです。そのような中で当院は、診療科を問わず救急患者さまをできるだけ受け入れて、状態をしっかりと評価し、当院で治療できるものはする。当院で対応が難しい場合には、大学病院や総合病院に転送する。この役割をしっかり果たすことが重要だと考えています。当院では内科や整形外科の一般外来診療も行っていますが、普段の定期的な診察は地域のかかりつけクリニックで受けていただき、高度な検査や治療が必要なときに当院を利用していただくというかたちを基本方針としています。

病院を運営する上で心がけていることはありますか?

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当院はタムスグループの「あんしん まごころ」という理念をもとに、一番身近な地域の皆さまの暮らしに寄り添うことを重視しています。江戸川区にお住まいの方々が住み慣れた町で、ご家族やご友人に囲まれながら治療に専念できるよう、グループ内の各拠点と連携していきたいです。開院前まで私は、グループ内のタムスさくら病院江戸川(旧・東京さくら病院)の院長を務めていました。グループの地域にかける想いや課題を考え続ける中で、いつか江戸川区に急性期病院を立ち上げたいという気持ちが膨らみました。岡本和久理事長も同じように急性期病院の必要性を感じており、熱意を後押ししていただいたことも自信につながりました。私自身、かつては麻酔科の医師として積んできた手術麻酔やICU(集中治療室)での経験を生かしてグループに貢献できることを、非常に光栄に思っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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まずは、より多くの救急車を受け入れられる体制を構築することが直近の目標です。開院から間もないこともあり、残念ながら受け入れ体制が整わず、一部ですが救急搬送の受け入れをお断りしている現状もあります。しかし、今後も江戸川区の地域医療にさらに貢献するために、看護師の夜勤体制やコメディカルの当直体制をより強化し、地域の医療機関や住民の皆さまの期待に応え、頼れる急性期病院をめざしていきます。また、身近なかかりつけ医としては、江戸川区にお住まいの皆さまが「自分らしい暮らし」を続けることができるようサポートしていきます。当院があることで、地域の皆さまが安心して暮らしていけること。私が望んでいるのはそれだけです。まだ発展途上の病院ではありますが、皆さまの期待にしっかりと応えられる病院にしていきたいと考えています。健康や介護のことで何か困り事がありましたら、当院までご相談ください。

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喜屋武 秀文 院長

2006年琉球大学卒業。湘南東部総合病院での初期研修の後、帝京大学医学部麻酔科に入局。沖縄県の病院勤務、東京さくら病院院長などを経て2023年より現職。麻酔科が専門で、救急医療やICU(集中治療室)での患者管理を得意としている。

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