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手の痛みやしびれは受診を
頸椎症性脊髄症と頸椎症性神経根症

医療法人社団博豊会 博豊会東京脊椎病院

(東京都 足立区)

最終更新日:2024/06/17

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  • 保険診療

手の痛みやしびれがあっても年のせいだとやり過ごしている人も多いのではないだろうか。こういった症状の背景には経年変化によって首の椎間板の変形が進んだことで、神経根や脊髄に炎症が起こっている可能性がある。初期の段階では日常生活への支障もそれほどないが、放置し悪化すると治療のタイミングを逃してしまうこともあるため、症状を感じたときに脊椎・脊髄の専門の医療機関にかかることが重要だ。脊椎・脊髄疾患の専門病院として2023年に開院した「博豊会東京脊椎病院」では、頸椎症性脊髄症に対する内視鏡手術や、頸椎症性神経根症に対する手術治療、保存療法などを幅広く展開している。そこで同院の森俊一理事長に、頸椎症性脊髄症と頸椎症性神経根症について詳しく聞いた。(取材日2024年4月11日)

加齢により首の椎間板が変形し脊髄や神経根に炎症が起き痛みやしびれを発症。専門の医療機関で診断・治療を

Q頸椎症とはどういった病気ですか?

A

専門の医療機関を早期に受診することが大切という

経年的な変化によって骨のクッションの役目をする椎間板の変形が進んだ状態を脊椎症と言い、それが首に起きるのが頸椎症です。代表的な症状としては、骨が神経を押すことによる手の傷みや痺れがあり、進行すれば歩行時のバランス障害なども発症します。首の中には脊髄という1本の太い神経が通っていますが、脊髄に炎症が起きるのが頸椎症性脊髄症。1つの骨からは左右に神経根という枝が出ていて、この枝に症状が出るのが頸椎症性神経根症で、両方を合併する場合もあります。加齢に伴い骨が変形しない人はいませんが、個人差があるため、首の痛みや手足のしびれと一生縁のない人もいれば、早期に発症する人もいます。

Q頸椎症性脊髄症の症状や治療法を教えてください。

A

頸椎症性脊髄症は、基本的には脊髄が潰れている状態で、首から手足にかけてさまざまな症状が現れます。テーブルのコインがつまめない、お箸が使えない、ボタンが留められないなど細かい手の運動ができなくなる巧緻運動(こうちうんどう)障害や、尿閉や頻尿、尿道炎、神経伝達経路である脊髄の後索が障害を受けると歩行障害を起こすこともあります。手術は主に後方からのアプローチで脊髄の通り道を広げる目的の頸椎椎弓形成術や内視鏡を使った椎弓切除術を行います。初期の段階であれば経過を見ることもありますが、あまり様子を見過ぎると治療の時期を逃してしまい重症になるケースもあるため、手術を中心に治療を検討することがほとんどです。

Q頸椎症性神経根症についてはいかがでしょうか?

A

症状としては手の痛みやしびれが強く出ることがありますが、脊髄症とは違い、すぐに手術をしなくてはならないということはありません。椎間板ヘルニアから神経根症を発症することもありますが、まずは血管拡張剤などのお薬を使いながら経過を見ることもあります。もちろん、手の筋力が落ちてきたり症状が悪化したりした場合は、状態を確認しながら画像と照らし合わせて必要な治療を検討します。痛みがあるので薬で痛みを抑える目的の治療や、首のけん引など物理療法も効果が見込めるので、ケースバイケースで治療を選んでいくことが大切になります。

Q頸椎症を発症しないために気をつけることはありますか?

A

うつむき加減の姿勢は首に相当の負担がかかる

頸椎症の予防のために大切なのは姿勢です。パソコンやスマートフォンで下を向いて少し前屈みで作業をすることがあると思いますが、その姿勢を長時間続けると椎間板の内圧が上がり、椎間板の変形が起こり脊椎症の発症につながります。生活習慣の蓄積で症状が悪化する人も多く、頸椎後弯症のある人はどんどん変形して首の後ろの筋肉が萎縮し首を支えられなくなり、真っ直ぐ前を見られなくなります。また、首が前に倒れると、本来脊髄を守る背骨の前方が脊髄の前面を押してしまうことで、配列異常が起きて手足の運動障害を発症することもあります。姿勢に意識した生活を送ることが重要です。

Q診療のスタンスについてお話しください。

A

質の高い医療の実現に向けて、先端の設備と環境が整う

大学病院など頸椎症に対応している施設は多いですが、当院ではナビゲーションシステムなど先端の機器を備え、患者さんにとって最良の結果を残すことをめざしています。手術には技術と設備が不可欠です。その両方がそろう病院として多くの患者さんの診療にあたっています。また、医師には治療に適したタイミングを患者さんにきちんと理解していただけるように説明する能力が必要です。今起きている症状からどの時期にどの治療をすれば将来の良い結果につながることが期待できるかというビジョンを明確にご説明することで、手術に恐怖心を抱えている方にも前向きに検討していただけると思うので、わかりやすく丁寧な診療を心がけています。

患者さんへのメッセージ

森 俊一 理事長

愛媛大学医学部卒業。フジ虎ノ門整形外科病院整形外科、帝京大学医学部附属溝口病院整形外科、埼玉県厚生農業協同組合連合会幸手総合病院整形外科診療部長、鎌ヶ谷総合病院脳神経外科脊椎センター長を経て、2023年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医。精密で安全性重視の専門医療の提供によって、地域から信頼される選ばれる病院をめざす。

手足のしびれや痛み、動きに違和感があったときに、脳卒中を疑って脳神経外科を受診する人も多いですが、その症状が首から来ていることもあります。脳神経外科で問題がないと言われても症状が続くときは整形外科を受診してください。圧迫骨折と生命予後には相関関係があるといわれています。「いつのまにか骨折」という言葉があるように、高齢の方が気づかないうちに骨折していることはよくあります。骨折をすると背骨が曲がり、丸くなればなるほど重心が前に移動し変形が進み、神経症状を引き起こすことにつながります。1つ目の骨折を起こさないためには骨密度を下げないことが重要です。カルシウムやビタミンDを意識した食事を取りましょう。

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