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医療法人社団博豊会 博豊会東京脊椎病院

(東京都 足立区)

森 俊一 理事長

最終更新日:2024/05/30

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脊椎を専門に治療から回復支援まで対応する

足立区の北千住駅や綾瀬駅、西新井駅からバス便があり、環状七号線沿いの好立地にある「博豊会東京脊椎病院」は脊椎疾患の外来、入院、手術を行う専門病院。「八王子脊椎外科クリニックでの10年以上に及ぶ経験を生かし、専門性の高い外来、手術をより多くの患者さんに提供したいと思い2023年に開院しました」と話すのは森俊一理事長だ。「当院は脊椎外科専門の医師で外来、手術を行っています。病床78床すべてが脊椎疾患の患者さんのためにある施設は都内でも類を見ないのではないでしょうか」。同院は安全面に配慮し、さまざまな手術機械を取りそろえており、「患者さんのご年齢、ご病気、生活環境などに合わせて手術のプランニングをします。体の負担が少ない内視鏡手術から、必要な患者さんには側弯矯正術といわれる広範囲に及ぶ手術など幅広い術式を提案、実施できる施設であることが強みです」と森理事長。近隣の足立区周辺の住民だけでなく、埼玉・千葉・茨城などからも患者が訪れる同院。診療の特徴を詳しく聞いた。(取材日2024年2月26日)

この病院の成り立ちや特徴をご紹介ください。

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当院は八王子脊椎外科クリニックと同じ医療法人社団博豊会を母体とした病院で、2023年に開院しました。八王子のクリニックは手術も可能な19床の有床診療所ですが、ベッド数が少ないため、術後のリハビリなどを希望される患者さんは近隣の提携病院へ紹介することが多くなっていきました。その頃から、術後のリハビリまで一つの施設で完了できる、日常生活への復帰まで見守れる施設を作りたいと思うようになり、博豊会東京脊椎病院の開院に至りました。特徴としては、外来を担当する医師は全員脊椎外科を専門としていること、さらに脊椎の中でも内視鏡が得意な医師、側弯症が得意な医師などそれぞれの得意分野があり、気になる症例などついては医師同士が検討会を開き、さまざまな視点から患者さんに最も適していると考える治療を提案できること、また、他院での手術後の治療が難渋している症例なども前向きな治療を提案できることが強みであると考えます。

どのような症状の方が受診されていますか?

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受診の経緯はさまざまですが、症状としては首や腰の痛みはもちろん、手足の痛みやしびれ、重だるさ、長く歩き続けられないなどの脊柱管狭窄に由来するもの、歩行障害、背中が曲がってきて立つことが困難な姿勢障害、尿や便が我慢できないあるいは出ないなどの排尿障害・排便障害なども脊椎疾患の可能性があります。病名としては脊柱管狭窄症、後縦靱帯骨化症、脊柱後弯症・脊柱側弯症、圧迫骨折や椎間板ヘルニアなど、一度は聞いたこと、言われたことがあるかもしれません。手術を目的として受診される患者さんもいらっしゃいますし、どのような状態なのかまったくわからず受診される患者さんもいらっしゃいます。いずれの場合にもご本人の自覚症状、神経学的所見や画像所見など総合的に診断を行い、治療を提案いたします。また、検査の結果、脊椎疾患から来る症状でなかった場合には適した施設への受診をご提案させていただきます。

手術など対応可能な治療法について教えてください。

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内服や注射、リハビリなどの保存加療から、手術の適応がある方には手術の提案をしています。現在の医学では神経自体を治療できないからこそ必要な情報を適切に患者さんにお伝えし、ご自身の体のことを考えていただくことが大切と考えます。また、骨粗しょう症と健康寿命は密接に関係しているため、骨粗しょう症治療にも注力しています。手術に関しては、さまざまな手技ができる設備と医師がそろっています。内視鏡あるいは背中から切開をしてヘルニアや靱帯を切除し神経除圧を図る方法や、インプラントを使って脊椎を固定する方法など、幅広いアプローチが可能です。また、側弯症の矯正術や後縦靱帯骨化症手術など難易度の高い手術も多数行っています。術後は早期にリハビリを開始し患者さんの日常生活動作(ADL)の回復を助け、ご自宅でも自立した暮らしが送れることをめざします。退院後もご希望があれば外来でリハビリを継続していただくことも可能です。

設備も手術の安全性や精度に大きく関わってきますね。

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はい、内視鏡はもちろんのこと、当院は手術中でも高精細な透視画像やCT画像が撮影できる検査装置を導入しており、これにより手術する部分をその場で確認しながら手術を進めることができます。さらにこの画像に適切なインプラントの設置位置を合成するナビゲーションシステムも備えており、変形が強い場合やたくさんのインプラントを入れなければいけない場合に、より精密に、適切な位置に設置する一助になっています。また、手術に必要な設備ではありませんが、患者さんやご家族に安心していただくことを目的に八王子のクリニックの開院の時から手術中の映像を患者さん家族にリアルタイムで見ていただけるようにしています。

脊椎の病気や受診についてアドバイスをお願いします。

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首や腰の痛みはもちろん、手足の痛みやしびれ、筋力低下、排尿障害、姿勢障害など何か気になることがありましたらいつでも受診してください。医療機関の先生方には、脊椎疾患が疑われる症状、原因がわからない痛み、しびれがある患者さんがいらっしゃいましたら気軽にご紹介いただければと思います。検査の結果、脊椎疾患でない場合には疑われる病状によってご紹介させていただきます。当院は患者さんとの十分なコミュニケーションを取り、ご年齢、既往、仕事や趣味、生活環境などに合わせた治療のプランを提案するよう心がけていますので、治すことを諦めずに一度受診してください。患者さんのニーズに応えていきたいと日々考えています。

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森 俊一 理事長

1993年愛媛大学医学部卒業。フジ虎ノ門整形外科病院、帝京大学医学部附属溝口病院の整形外科で診療経験を積む。埼玉県厚生農業協同組合連合会幸手総合病院整形外科および同院診療部長、鎌ケ谷総合病院脳神経外科脊椎センターのセンター長を担った後、八王子脊椎外科クリニック院長を経て現職。医療法人社団博豊会理事長も務める。日本整形外科学会整形外科専門医。

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