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社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス 座間総合病院

(神奈川県 座間市)

田所 浩 病院長

最終更新日:2026/01/26

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高齢者医療など地域に必要な機能をより強化

公益性の高い医療を担う社会医療法人であるJMA(ジャパンメディカルアライアンス)により、地域に不足する救急医療の担い手として「座間総合病院」は開設された。開設後は多様な医療ニーズに応えて病棟の機能分化を進め、現在では5タイプの病棟を持つケアミックス病院へと発展。同じ医療法人の海老名総合病院をはじめ地域の大学病院や急性期病院と連携を図り、「急性期から回復期、慢性期まで幅広い患者さんを受け入れています」と話す田所浩病院長。「病状に応じた病棟に入院していただくため、患者サポートセンターが窓口になって各病棟と調整して迅速に入院準備を進めます。加えて充実したリハビリテーションを全病棟で早期から開始し、なるべく早くご自宅で暮らせるように努めています」。同院の使命を「地域の暮らし・医療・介護をつなぐ」と明確化し、医療だけでなく自宅や施設での生活も見据えた地域連携を強めていく同院。今後も高齢者が増える座間市で求められる「高齢者に強い病院」をめざすという田所病院長に、各病棟の役割や特徴、診療面での強みなどを聞いた。(取材日2025年11月5日)

この病院の成り立ちや現在の特徴などをお聞かせください。

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当院は座間市や周辺地域で不足していた救急医療の担い手として2016年に開院しました。その後、高齢化が進む地域の医療ニーズも取り込みながら、現在は救急も含む急性期医療に対応する一般病棟に加え、回復期リハビリテーション病棟、地域包括医療病棟、地域包括ケア病棟、療養病棟という5タイプの病床を開設。多様な患者さんを受け入れる地域医療の重要拠点となっています。内科領域は総合診療科と内科で幅広く診療し、特に救急での緊急入院や急性期の内科の患者さんは総合診療科が対応しています。外科領域では特に人工関節・リウマチセンター、整形外科、リハビリテーションが充実し、脳神経外科の外来も開設。皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科、小児科なども外来診療を行っています。どの診療科でもより専門的な処置が必要なときは、近くにある同じ医療法人の海老名総合病院や大学病院などとの密接な連携のもと、適切な医療機関に迅速にご紹介しています。

各病棟の役割や入院する患者さんはどう違うのですか?

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一般病棟には救急車で搬送された患者さんや、重い病状などの急性期の患者さんが主に入院されます。回復期リハビリテーション病棟は、大腿骨頸部骨折や脳卒中などで急性期病院に入院して治療を受けた患者さんを受け入れ、ご自宅に戻れるよう回復支援を行う病棟です。地域包括医療病棟は2024年度の診療報酬改定で新しくできた病院機能で、高齢で軽症から中等症程度の救急医療が必要な患者さんが対象。これまで急性期病院で診ていたような方を当院が引き受けて、治療とリハビリテーションを行うのが特徴です。地域包括ケア病棟では主に急性期の治療を終えた患者さんに対し、ご自宅への復帰を目標にリハビリテーションを提供しています。療養病棟は急性期病院や施設などで長期療養が必要とされた患者さんを受け入れています。こうした多様な病棟を持ち、各医療機関と連携していくことで、この地域のさまざまな患者さんに適した医療を提供できると考えています。

そのためには地域との連携が非常に重要になりますね。

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当院では患者サポートセンターが窓口となって、地域連携および患者さん・ご家族の相談に対応しています。ご紹介の患者さんはどの病棟が適しているかを判断し、病棟の看護師と連絡を取って迅速に受け入れ準備を整えます。また、退院時は同センターの医療ソーシャルワーカーが中心となって退院準備を進め、ご自宅で利用できる介護制度などを説明しています。このほか海老名総合病院と当院で地域連携の会を共催。連携の深い2つの大学病院をはじめ地域の病院、クリニックの先生方を招いて情報交換の機会を設けています。もちろん直接の連絡窓口となる患者サポートセンター同士も連携を深め、例えば北里大学病院とは定期的なミーティングで病床の状況などを確認して、よりスムーズなご紹介につなげています。同センターは地域の皆さんを対象にした健康講座も主催。テーマに合わせて各診療科の医師や理学療法士、管理栄養士などが健康に役立つ講演を行っています。

地域的にはどんな診療科・分野に強みがありますか?

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海老名総合病院で1997年に開設され、当院の開院時に移転してきた人工関節・リウマチセンターは約30年の診療実績を持ち、大学病院からも患者さんを紹介いただくなど、全国から患者さんが来られています。私も糖尿病の方が人工関節の手術を受けるケースなどで協力しており、内科の病気を併発した患者さんの人工関節手術に対応できるのは当院の強みの一つです。また整形外科には、脊椎・肩関節・膝関節・手関節・足関節と各分野に専門の医師が在籍。今まで以上に幅広く専門手術を行える体制が整い、地域の先生方から多くの患者さんのご紹介を期待しています。このほか放射線科では子宮筋腫に対し、子宮の温存が望めるUAE(子宮動脈塞栓術)も行っています。これはカテーテルを使って子宮筋腫への血流を止めて栄養供給を絶ち、筋腫の成長を抑制する治療法です。子宮全摘術に比べて体への負担軽減もめざせるので、多くの方に知っていただきたいですね。

地域の皆さんへのメッセージや今後の展望をお聞かせください。

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当院は座間市内の救急医療を担う病院として開設され、その後も地域に必要な医療を提供すべく病棟の機能分化を進めてきました。さらに当医療法人の理念「仁愛の心で地域の皆様とともに」のもと、当院は「職員の笑顔を通して地域の暮らし・医療・介護をつなぎます」を使命とし、医療だけでなく患者さんのご自宅・施設での生活も見据えた地域連携を重視しています。例えば、総勢110人以上となる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を中心に、多様な職種が連携して全病棟で早期からリハビリテーションを提供。ご自宅への復帰や運動機能・QOLの維持をめざす取り組みもその一環です。さらに外来や訪問でのリハビリテーションも行い、将来は医師による訪問診療への対応も検討中です。今後の展望としては、増加する高齢の患者さんに対応できる「高齢者医療に強い病院」を目標に加えて、より地域に役立つ病院をめざしますので広く活用いただければと思います。

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田所 浩 病院長

2000年富山医科薬科大学(現・富山大学医学部)卒業。立川相互病院、鶴巻温泉病院、手稲渓仁会病院の内科で患者を総合的な観点から診る経験を積む。川崎市立多摩病院総合診療科を経て、2010年に海老名総合病院総合診療科。2015年の座間総合病院開院時に同院総合診療科に異動。総合診療科部長および副病院長を務めた後、2025年から現職。

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