病院長メッセージ(一般社団法人巨樹の会 江東リハビリテーション病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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一般社団法人巨樹の会江東リハビリテーション病院

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梅北 信孝病院長
Nobutaka Umekita

プロフィール1976年、東京大学医学部卒業。専門は肝胆膵外科。約30年間にわたり、江東区地域でがんの外科手術を中心とした医療に尽力し、東京都立墨東病院外科部長、同院院長などを歴任。退職後、2017年9月一般社団法人巨樹の会 江東リハビリテーション病院の開院とともに病院長に就任、現在に至る。座右の銘は、流れる水の如き無為自然の心を表す「淡淡如水」。日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。

急性期医療から自宅復帰への橋渡し

「一般社団法人巨樹の会 江東区リハビリテーション病院」は、カマチグループの都内6つ目の病院として2017年9月に開院した、回復期リハビリテーション医療を専門とする病院だ。急性期の治療後、限られた入院期間内に元の状態まで回復するのはなかなか難しく、一度低下した能力を取り戻すにはそれなりの訓練が必要となる。それを行うのが「回復期リハビリテーション病棟」で、急性期病院と自宅や療養型施設の橋渡しをする存在だ。中でも同グループの病院は、グループ共通のチーム医療によるケアと、日常の動作すべてをリハビリと考える24時間365日のサポートが特徴。自宅に戻った後、仕事に戻ることを想定したジョブトレーニングルームやドライビングシュミレーターなども取り入れて、より質の高い退院後の生活の実現をめざし注力している。また、将来的には自宅復帰後のケアとして、訪問リハビリも始まる予定だ。病院の特徴や実際の医療の様子、江東区エリアにリハビリ専門病院ができた意味などを、病院長・梅北信孝先生に聞いた。(取材日2018年3月8日)

こちらはリハビリテーション専門病院なのですね。
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江東区から墨田区、荒川区などを含めた城東エリアは人口は増えているのですが、3区で500床以上の病床を持つ病院はほとんどないという地域。回復期リハビリテーションの病床数で見ても、全国平均が人口10万人あたり60床なのに対し、江東区は12床という状態で、回復期リハビリを受けるために遠くの病院に行ったり、急性期の治療が終わるとすぐにそのまま自宅へ、療養型の病院や施設へということも多かったんです。そこに当院が加わることで10万人当たり50床になり、急性期からリハビリを経て自宅に戻るまでをある程度地元で行えるようになったのは、喜んでいただいているのかなと感じています。患者さんの半数は区内から、あとは墨田区や荒川区、中央区、千代田区などから来られる方もいます。症状としては、5~6割が脳卒中など脳血管疾患で急性期治療を受けた方、3割が大腿骨骨折などで治療を受けた方で、70~80代の方が多いです。

リハビリテーション医療には、どのような特徴がありますか?
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グループ共通ですが、まずは医師に看護師、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカー、作業療法士や言語療法士といったさまざまな職種が参加するチーム医療であること。それから、24時間365日のリハビリを行っていることでしょうか。「リハビリ訓練」の時間は1日3時間ですが、ご飯を食べる、着替えをする、歯を磨く、夜中に起きてトイレに行くといった日常の動作もすべてリハビリの一環だと考えて、看護師・看護助手で協力して、訓練時間以外も常にサポートしています。脳卒中後の患者さんは、食べられなかったり、咀嚼がうまくいかない方も多いですから、栄養もとても大事なポイントですね。どういうふうにうまく栄養をとっていただくかは、日々管理栄養士が考えて工夫してくれています。ご高齢の患者さんが多いため、ほとんどの場合糖尿病や高血圧、認知症が関わってくるので、栄養指導や食べ方、嚥下の訓練などもそれらを織り込んで行います。

リハビリ訓練では、どんなことを行うのでしょう?
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リハビリメニューは、入ってこられた時の日常生活機能の状況とゴール設定で変わります。運動能力が落ちている方もいらっしゃれば、嚥下能力が低くなっている方、注意障害や記憶障害といった高次脳機能障害がメインの方もいらっしゃるので、状態に応じてメニューを組立て、理学療法、作業療法、言語療法のどこに力を入れるかを決めていきます。内容は筋力トレーニングから調理訓練、嚥下の訓練とさまざまですね。運転を再開したいという方も多いので、注意障害などでそのままでは危ないケースでは、ドライビングシュミレーターも使っています。ここでの練習を通じて「私はここが見えないんだ」とか「こっち側に注意が向かないんだな」と認識してもらい、ある程度大丈夫なら警察に相談してもらうわけですね。従来のリハビリは寝たきり予防が主でしたが、社会復帰して働き続けたいという方も増えているので、ジョブトレーニングにも力を入れています。

地域のクリニックや施設との連携にも力を入れているそうですが。
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独居のご高齢者が多い地域なので、当院を退院した後どうするかは一番難しいところです。当院の患者さんのほとんどは自宅に帰られるんですが、自宅復帰のためには帰られた後の生活をサポートする体制があるかどうかがとても大切。そこで、ケアマネジャーの設定や地域包括ケアセンターとの連携を含め、サポート体制強化には力を入れて取り組んでいるところです。また、どうしても自宅に戻るのが難しい人もいらっしゃいますので、療養型施設や老人ホームなどとの連携も大事にしています。自宅に戻られる場合は、退院の1ヵ月ぐらい前になると、リハビリスタッフがお宅に伺って日常の動作に困らない環境になっているかを専門的な視点でアドバイスする「家屋調査」を行います。入院前の状態に戻るのが理想ですが、そうもいかない方もいらっしゃいますから、1人ずつどう暮らしていくかを相談していくわけですね。

最後に、今後の展望についても一言お願いします。
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回復期リハビリテーション病院とはどういうものか、何が期待できるのかが、まだこの地域ではあまり知られておらず、病院やクリニックの先生方も「療養型とあまり差がないのでは?」考えられている感覚なので、まずは「急性期と在宅の橋渡しをする大事なところですよ」ということを広めていきたいですね。同時に、医療のクオリティを上げるのも大事ですから、自宅に帰れるようにするのはもちろん、元のように仕事ができる人を増やすとか、生活の質も良くしていきたい。そのために、急性期病院側・在宅ケアを行うクリニックとの連携強化にも取り組んでいるところです。私自身のことになりますが、当院に来るまでに約30年間、この地域で外科の医師として救急医療に携わり、地元の患者さんはもちろん医師会の先生たちともコミュニケーションを取ってきたので、そんな経験も生かしつつ、この地域で長く暮らしたいという方をお助けできればと思っています。

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