院長メッセージ(医療法人社団健育会 ねりま健育会病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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医療法人社団健育会ねりま健育会病院

脳卒中患者の残存能力を引き出す「攻めのリハビリテーション」で在宅復帰を促す

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酒向 正春院長

プロフィール1987年、愛媛大学医学部を卒業後、同大学脳神経外科教室に入局し、脳卒中の治療を専門とする脳神経外科の医師に。研鑽を積む中で患者の残存能力を引き出すリハビリの重要性を感じ、2004年に脳リハビリテーションの分野へ転身。以来、「攻めのリハビリ」を掲げて多くの患者の在宅復帰を促す。初台リハビリテーション病院、世田谷記念病院などを経て、2017年4月、医療法人社団健育会ねりま健育会病院の院長に就任。

攻めのリハビリで患者を良くしたい

西武池袋線・大泉学園駅から車で10分、4月1日に開院したばかりの「ねりま健育会病院」は、練馬区としては待望の2院目となる回復期リハビリテーション病院だ。院長を務めるのは、「攻めのリハビリ」を行い、数多くの脳卒中患者の在宅復帰を促してきた酒向正春医師。脳神経外科から脳リハビリテーションへの転身という異色のキャリアを持つ酒向院長は、脳画像から患者の回復程度を予測。患者を座らせたり、立たせたりしてどこまでの運動が可能かを見極め、「医師が驚くほど回復するリハビリ」として知られる。併設する介護老人保健施設では緩やかに継続できるリハビリを行い、認知症患者の症状緩和治療や口から食べる治療にも対応。同院を起点に、退院した患者が社会参加しやすい街づくりにも取り組む考えだ。「患者さんを良くしたい思いがあるだけ」と原動力を語る酒向院長に、具体的な今後のビジョンを聞いた。(取材日2017年3月29日)

まずは院長の今までの取り組みと開院の経緯をお聞かせください。
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私は2004年に脳神経外科から脳リハビリテーション科に転身し、以来、医師や看護師、リハビリスタッフなどとタッグを組み、“チーム酒向”として世田谷記念病院や初台リハビリテーション病院などで脳卒中の患者さんのリハビリに向き合ってきました。その一方、個人のライフワークとしては、退院した患者さんが社会参加できる街づくりに取り組んできました。東京都が行う山手通りの整備事業に協力し、8.8kmに及ぶ通りに照明を設置するなどして、24時間歩ける「初台ヘルシーロード」を実現。また東急電鉄が行う二子玉川の大規模開発にも参加、二子玉川駅から世田谷記念病院までの歩行と憩いの環境を整えました。こうした取り組みを踏まえて、練馬区から「病院を起点にした街づくりをしてほしい」とオファーを受けたのです。区において、回復期リハビリテーション病院としては練馬駅リハビリテーション病院に次いで2番目の開院になります。

これからはどんな街づくりに取り組んでいくお考えでしょうか?
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回復期リハビリテーション医療制度では人口10万人当たり50床が必要だと考えられていて、練馬区は人口が約72万人なので約360床が必要です。練馬駅リハビリテーション病院には150床あり、当院の100床と院内の介護老人保健施設の80床でこの数に迫ることができるので、地域の課題解消に貢献できます。街づくりとしては、これから迎えるであろう「大量認知症時代」を想定し、認知症や障害を抱える患者さんが症状の進行を抑えられるものを考えています。太陽光線を浴びて、運動ができ、人と笑顔でコミュニケーションを図れることが重要です。一方で、他の自治体でもまねができるよう、既存の環境を生かしてコストを抑えることも重視しています。具体的には、当院そばの大泉学園通りを「ヘルシーロード」と位置づけ、近くの大泉中央公園への環境を散歩道とします。当院の周辺一帯が健康増進のためのエリアだと認知していただけるようにしたいですね。

病院と介護老人保健施設についてのビジョンをお聞かせください
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当院では、患者さんの能力を最大限に引き出す「攻めのリハビリ」をご提供します。現在、練馬区においては、脳卒中などで倒れた人の4割は区内の医療機関に、残りの6割は区外に搬送されます。今までは回復期リハビリの病院が少なく、障害が残った人は区内に帰れないことがありましたが、当院によりそれらの患者さんを少しでも区内の自宅に戻してあげたいと考えています。老健では、地域の病院を退院した後にご自宅に帰れない人に対して、緩やかにリハビリし在宅復帰をめざします。それに加えて、在宅生活が困るようになった認知症の患者さんの症状を和らげてご自宅にお戻ししたり、お年寄りの摂食・嚥下障害の改善を図ったりもします。4床ある個室入所者にはより積極的な慢性期リハビリを実施し、また、重症でどうしてもご自宅に戻れない人には医療に頼らない心温まる看取りも行います。日本で最も攻める老健をめざしていきます。

「攻めのリハビリ」とは、具体的にどのようなものですか?
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まずは脳画像に年齢や体力などの情報を加味して、患者さんがどこまで良くなるかを予測します。私は脳神経外科を専門としていた頃から脳画像を読み取ることが得意で、症例を重ねるうちに麻痺や感覚、高次機能障害の程度をおよそ予測できるようになりました。今まで見てきた症例は約10万例に上ります。その上で、意識のない患者さんを座らせたり、立たせたりして、どこまでやれば危ないかを見極めていきます。例えば、長期臥床の方にリハビリを行うと呼吸の酸素飽和度や血圧が下がることがありますが、どこまで下がっても大丈夫なのか、その基準を把握するのです。大丈夫でなかった場合、それは医師の責任です。なぜここまでやる勇気があるのかと聞かれることがありますが、それは患者さんを良くしたいから。その患者さんとご縁があり、良くなる可能性があるのなら全力を尽くす。そして患者さんが良くなることで自分も元気になれる。理由はシンプルです。

リハビリの成功例のイメージをお聞かせください。
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患者さんによっても異なりますが、目安となりそうなものお話しします。例えば、脳卒中が発症して7ヵ月。大学病院やリハビリ病院で「回復は無理」だと言われたけれども、家族としては手を握ってくれることもあるので可能性があるのではないかと思っている。普段は寝たきり。気管切開をしていて、鼻にはチューブが入っている。こういった場合、脳の損傷が大きいと無理ですが、回復の可能性がある場合、立たせることを繰り返すことで血圧が下がらなくなります。歩かせることで目も徐々に開いてきて覚醒が上がり、声をかけると何らかの反応を返すようになって前頭葉機能が向上します。次第に呼吸も安定して気管切開が閉じられ、口から食べられるようになります。簡単なコミュニケーションが成立するようにもなります。こうした効果は同業の医者が驚くほどです。まずは法人内の病院にこの攻めのリハビリを広げ、ゆくゆくは全国に普及させたいと考えています。

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