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医療法人徳洲会 湘南藤沢徳洲会病院

(神奈川県 藤沢市)

江原 宗平 院長

最終更新日:2024/05/21

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「生命だけは平等だ」地域に頼られる存在に

辻堂駅北口に広がる再開発地区「湘南C‐X(シークロス)」には、各種の商業施設、公共サービス機関、企業オフィス、住居施設が並ぶ。その一角にある「湘南藤沢徳洲会病院」は、徳洲会グループの理念「生命(いのち)だけは平等だ」をもとに「断らない救急医療」を掲げ、地域の医療機関と連携しながら、多様な診療科で地域の医療ニーズに応えている。2023年4月より院長に就任した江原宗平先生は、グループで初めて脊椎外科治療に専門特化した脊椎・脊柱側彎症部門で多くの患者を診てきた。2004年からセンター長として部門の運営も担ってきた。「新型コロナウイルス感染症流行という緊急事態に振り回された数年間を経て、今は病院全体の底力をもう一度見直すべき時。『生命を安心して預けられる病院』として地域に頼ってもらえる存在であり続けるため、力を尽くしていきたい」と抱負を語る。(取材日2023年12月26日)

貴院の特色を教えてください。

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1980年、茅ヶ崎駅近くに開設された「茅ヶ崎徳洲会病院」を前身に、2012年の新築移転により「湘南藤沢徳洲会病院」となりました。創設者・徳田虎雄先生が唱えられた「生命だけは平等だ」に基づき、24時間365日の救急を含む「断らない医療」を実践。ハイブリッド手術室、320列CT、3テスラMRI、放射線治療装置、ロボット手術、ロボット脊椎手術など、先進性・安全性に配慮した医療体制を構築し、安心して生命を預けられる病院をめざしています。内科・外科・放射線科が一体となり、各科の治療法を組み合わせた集学的治療を実施するがん治療や、高いレベルで対応する心臓外科、脳外科、人工関節を含む幅広い分野をカバーする一般整形外科に加え、脊椎・脊柱側彎症部門があることも特徴で、高い専門性を持つ医師が全国からの患者に対応。関節リウマチや膠原病、アレルギーなどの専門診療も手がけています。

ご自身は脊椎・脊柱側彎症部門で長くご活躍とか。

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2004年7月の立ち上げより、脊椎疾患に専門性の高い脊椎外科手術を提供し続けています。脊椎手術件数5500件以上、そのうち、脊柱側彎症手術は1500件以上です(2004年8月~2024年3月)。脊柱側彎症の患者さんは全国からお越しになります。精度の高い治療を提供するために、コンピューター手術支援システムやカーブナビゲーションシステムなどを導入し、2021年からはロボット脊椎手術によるスクリュー挿入サポート下での手術も開始。医師の手技に負うところが大きかった従来の方法からさらに正確性・安全性の向上にこだわったこのシステムは、若い世代の教育的にもたいへん有用だと感じています。日々手術に邁進してきましたが、その中で思うことは「もっとうまく手術ができないか、もっと新しいことを思いつかないか」ということ。常に上をめざすこのスピリットこそ、われわれ徳洲会の原動力だと考えています。

院長としてどのような課題に取り組んでいらっしゃいますか。

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コロナ禍において、42床の病床を確保して中等症以上の患者に入院加療を提供したり、発熱者専用の外来を設けて一般診療と並行して診療したりと、地域の皆さんが必要な医療を受けられるよう尽力してきました。いずれも必要な対応ではありましたが、振り返るとこれらの緊急対応により、本来の形での医療が手薄になっていた部分は否めません。今後は改めて本来の医療を追求していく方針です。24時間365日対応の救急部門のテコ入れを図り、徳洲会の原点である「断らない医療」を追求。一時減少していた手術列も増やし、病床稼働率アップをめざしています。こうした医療の充実には、医師はもちろん看護師の力が欠かせません。現在、増改築中でもあり、2025年に予定している拡張を視野に、ナースパワー増強にも積極的に取り組んでいます。

地域連携においてはどのような取り組みをなされていますか。

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コロナ禍という緊急時において、行政や他の医療機関との地域連携を深められた側面もありましたが、病診連携が回りにくかったという状況もあります。ほぼ3年間空白状態となっていた地域連携を見直すことは、喫緊の課題であると考えています。要請に応えて患者さんを受け入れることは当然として、大切なのは当院に患者さんを紹介してくださる開業医の先生方が、どのような考えを持ち、当院に何を期待されているか。そしてどのような不満を抱えていらっしゃるかといった視点です。転じて患者サービスの視点でもあるといえます。幸い、当院を巣立ち近隣で開業されているドクターも多く、厳しいご意見をいただいたり、課題を率直に指摘していただける機会も多くあります。そうしたお声を丁寧にすくいあげて現場に反映させるため、現在はそれぞれのドクターと顔の見える関係性を築くことに注力している段階です。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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2025年の開設をめざして、従来職員駐車場であった場所に本館と渡り廊下でつながる別館を新築中です。別館にはHCU部門、抗がん剤診療部門、健診部門などを新設し、同時に本館を改修することで内視鏡検査室や手術室の増設・拡張や高気圧酸素治療室の新設などを予定しています。徳洲会グループが「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会」の実現をめざすビジョンを持つビジョナリーカンパニーとして、100年以上続く組織であるべきという考えです。そのために、藤沢市医師会や行政組織、他の地域医療機関などとも手を携えて、地域の皆さんの健康と生活を守るために貢献し続けていく所存です。お困りの際にはぜひご利用ください。

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江原 宗平 院長

大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部整形外科助手を経て講師、信州大学医学部整形外科助教授などを経て、2004年の立ち上げと同時に茅ヶ崎徳洲会総合病院脊椎・側彎症外科センター長・副院長に就任。脊柱側彎症のハイブリッド脊椎手術やロボット脊椎手術を実施し、脊柱側彎症の内視鏡下前方矯正固定術を考案。2023年4月より現職。

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