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医療法人社団康喜会 辻仲病院柏の葉

(千葉県 柏市)

浜畑 幸弘 院長

最終更新日:2020/11/25

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骨盤臓器脱の治療と内視鏡検査に強み

つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅を降り、西口から線路沿いに北へ3分ほど歩くと見えてくる「辻仲病院柏の葉」。2009年からこの地で医療を提供している。もともと大腸・肛門疾患と消化器疾患を専門とする病院としてスタートした同院の特長の1つは、診療科をまたがずに骨盤臓器脱の治療を受けられること。2つ目の特長は、胃と大腸の内視鏡検査が一日で検査可能であること。また、人間ドックは海外から受けに来る受診者も多く、外国語を話せるスタッフが常駐するなど国際水準の医療提供にも力を注いでいる。現在の診療科目は大腸・肛門を中心に診る大腸・肛門外科をはじめ、内科、消化器内科、消化器外科のほか、乳腺外科、婦人科、泌尿器科などの診療が中心だ。また、緩和ケア病棟も開設。充実の体制を率いる浜畑幸弘院長に、診療の特長や緩和ケア病棟、患者の満足度向上への取り組みなどを聞いた。
(取材日2016年5月27日)

開業の経緯を教えてください。

1

1988年、主に大腸・肛門疾患と消化器疾患を診る東葛辻仲病院として我孫子市でスタートしました。より良い治療に向けて病床や施設の拡大を続け、さらに充実させることを考えていた時に柏の葉キャンパス駅周辺の街が開発されることを知り、新設を決意。2009年からこの場所で開業しています。つくばエクスプレスや常磐自動車道などがあって交通の便が良いので、筑波や水戸など遠くから来院する方も多いです。胃と大腸の内視鏡検査は数多く行っています。胃と大腸を一度に検査できるため、患者さんの利便性は高いです。内視鏡検査が含まれる人間ドックは近隣にお住まいの方はもちろん、海外から日本の医療を受ける目的で来日される方にも人気です。内視鏡検査は口からカメラを入れる経口法の実施が多いですが、希望される方には経鼻法も可能です。

病院の特徴について伺います。

2

大腸や肛門の病気は、骨盤内にある臓器が肛門や膣から出てしまう骨盤臓器脱という症状と関わることが多くあり、合併症を伴うことも少なくありません。そうなると各臓器を担当する科が連携しての治療となりますが、当院では「子宮は婦人科へ行って、直腸脱は消化器外科へ……」と案内することはしません。医師の側が連携するため、患者さんは科をまたがずに治療を受けることが可能だからです。こうした体制は珍しいようで、離れたエリアの患者さんからも好評です。手術件数は年間約300例(2013年8月~2014年7月実績)です。2014年に開設した7階の緩和ケア病棟では、近くの国立がん研究センターなどを退院したがん患者さんなどを受け入れています。ご家族と時間を過ごしていただくために、精神的、身体的な痛みを和らげ、ご自宅への帰宅を支援します。24床の個室に加え、ご家族が料理できるキッチンなどを完備しています。

大事にしている理念はありますか。

3

開業当初から大切にしたい基本方針に、優しく微笑むのSmile、真心を込めるSincerity、すばやく対応のSpeed、お役にたって喜ばれるSatisfactionと、最後は清潔に・快適にを意味するCleanlinessを組み合わせた4SCがあります。とりわけ患者さんの満足度を高めることをめざしています。当院では検査や手術・入院の後に患者アンケートを実施。われわれは必ずすべてに目を通し、改善する努力を続けています。胃と大腸の内視鏡検査も最初は別々に行っていましたが、同時検査に変更しました。4SCは、さらに近年、時代の変化を反映して、医療の安全・人権の保護を意味するSafetyと国際水準の医療を提供を意味するInternationalityが加えられ5SCIとなりました。当院では、中国語や英語を話せるスタッフが常駐し、言語だけでなく医療内容にも踏み込んだサポートを心がけています。

院長になった経緯や、医師をめざした理由をお聞かせください。

4

以前より肛門や内視鏡関連の疾患を専門とする一人のドクターとして、当院にてたくさんの手術を執刀していました。そんな中、辻仲前院長が急に亡くなったため、副院長であった私が就任することになったんです。辻仲前院長はカリスマ的な魅力と統率力がありましたので、私もスタッフ一人ひとりの技術力向上や、高いレベルのチーム医療を後押しできたらと考えています。病気の治療は医師だけでなく、栄養指導士や技師、看護師など多職種で協力しないと進められませんからね。また、医師になった理由は、小さい頃に体が弱かったので、人を救えるような職業に就きたいと思っていたからです。心がけているのは、患者さんの顔や体だけを診るのではなく、しっかり話を聞き出すこと。でもこちらが身構えていては話をしてもらえませんから、私から話しかけて、安心感を引き出すようにしています。病気の症状をわかりやすく説明することも大事な仕事の一つですね。

最後に、今後の展望をお願いします。

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新しいことをやりたいのは確かですが、今やっていることを伸ばしていくことも大事だと考えています。内視鏡検査を希望する患者さんが検査待ちになってはいけませんので、速やかに多くの方の検査を行えるよう、今後も体制を強化していきます。また、臓器脱の手術や当院のメインである肛門科においても、「どこにも負けない」という気持ちで患者さんに向き合っていきたいと考えています。当院は基本的に予約制ですが、紹介状なしでも受診いただけますので気軽にご相談ください。ちなみに、入口の左側の壁にはラテン語が書かれています。ぜひ、「あれはどういう意味?」とスタッフに聞いてみてくださいね。そこからコミュニケーションが始まれば、と願って書いたものなんですよ。この土地は、先見の明を持つ辻仲前院長が「ここがいい」と思って開業した地域。これからも貢献していきます。

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浜畑 幸弘 院長

1984年横浜市立大学医学部卒業。同大学病院第2外科や関東逓信病院などで研鑽を積んだ後、2009年より同院副院長に就任し、2015年に現職。肛門や内視鏡関連の疾患を専門とし、多くの手術を担当してきた。医師になった理由は「幼少期に体が弱く、人を救えるような職業に就きたいと思ったから」。前院長から受け継いだ地域貢献への想いや空間へのこだわりを胸に、患者の満足度向上とスタッフのスキルアップに力を注ぐ。

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